その他

大人メイクで顔が綺麗になるように、歯科にも大人の矯正治療がある⓵

f9e98f42.jpg

 

 

 

 

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です
本日は4月29日(祝日)です。つまり、待望のゴールデンウイークに突入いたしました。
今年のゴールデンウイークは国内ではETC高速道路割引の結果、いままでにない高速道路大渋滞が予想されます。

先日も後輩の結婚式に参加した際、京都から東京までわずか2000円の高速代金で移動してきた方がいらっしゃいました。
また、患者さんのなかには新潟から東京まで1000円という人もいました。
私もそうですが、たまにしか車の運転をしない人は安全運転でお願いします。
また、海外旅行を計画されている方は豚インフルエンザには気おつけてください。現地ではまめに日本向けのBSNHKなんかをみてチェックをしていくとよいと思います。

私のほうは、明日から5日まで診療所を休診とさせていただきます。
僕は診療するのはかまわないのですが、当院のスタッフはみな欠勤もせずに優秀なスタッフです。

歯科医院は会社などと異なり、休みも少なく、終業時刻も遅いのが一般的です。せめて5月連休くらいは人並みに休んでいただけたらと思い切って休診にいたしました。

実は、以前の日記でも書いたことですが、PCのHD破損修理のその後があり、データの一部が復旧できました。写真の枚数がおおよそ60000枚。当然、名前などはありませんので、口の写真をみて、これはOOさんだ、あれは××さんだと判断する必要がございます。

診療時間中にそんなことはやっている余裕もなく、いろいろと考えた末、ミニノートPCを購入しました。最近のミニノートのHDはなかなか大きく、私のは160GBあります。今回の写真60000枚 データとしては21GBですので問題はないかと、計画ではミニノートにも矯正治療分析ソフトをインストールして、ファイルを作成し、メインPCとデータのコンバートをする予定です。
僕にとっては今回の連休はその下準備に使わせていただこうかと考えております。

さて、本日のテーマは、

大人メイクで顔が綺麗になるように、歯科にも大人の矯正治療がある

です。

写真の患者さんはおおよそ1年8か月前に来院されました。
実際の治療は最終段階の一歩手前といったところでしょうか?上顎は裏側からの矯正装置 下顎は表からの矯正装置を使用しております。

さて、大人の場合、子供と異なる点はどういったことでしょうか?
ざっと列挙をしていくと

1:顎の成長がない
2:差し歯や銀歯など歯の治療をしている割合が高い
3:歯周病に罹患している可能性が高い
4:ブリッジやいれ歯など、歯の欠損をしている可能性がある
5:社会生活上において、装置が見えると困る方もいる
6:まれに歯がうごかない場合(アンキローシス)がある
7:飲酒や喫煙など、歯周組織に悪影響をおよぼす刺激物を好む
8:治療ゴールのリクエストが高い
などなど
いろんな要望があります。
したがって、これらの要望に対してある程度のスキルがない施設で治療をおこなうことは、最終的な結果悲惨な運命になる可能性もございます。

まず、30代からの矯正治療においては歯周病の検査およびコントロールは絶対といって間違いありません。
矯正治療における歯の移動は生体の炎症反応(つまり痛み)です。歯周病患者に炎症を起こすことはその症状を惹起させてしまいます。

また、矯正治療計画は可能であるならば抜歯をしない方向の計画がよいと思います。
確かに顔貌の改善も重要な項目ですが、歯が駄目になってしまったら元も子もありません。

しかしながら、治療計画を立てる上で抜歯をせざるを得ない場合もございます。
その場合は可能であるならば、歯の状況があまり良くない部位を抜歯し、なるべく健康な歯を残す配慮ができる施設がよろしいと思います。
そうなってくると、左右の抜歯部位が異なってくる場合等ございますので、矯正用インプラントアンカー等の補助装置が必要になってくることがあります。

また、審美的な要求に答えるためには裏側矯正治療等の対応もできる施設が望ましいです。
表側で治療開始していても仕事上の関係で裏側に変更することになる場合もございます。
近年は取り外し可能な矯正装置インビザラインなども対応できる施設がよろしいのではないでしょうか?

まとめ
長々となってしまいましたが、大人の矯正治療の総括です

1:歯周病に対する配慮ができること
2:さまざまな矯正装置、テクニックで対応可能なこと
3:成人矯正に対する経験が豊富なこと
4:転勤や結婚に対しての転医に対応できること

といったところでしょう

経験豊富という点では若い先生には大変失礼ですが、やはり矯正治療は難しいと思います。

歯学部の学生で6年間勉強し、大学を卒業して15年間この仕事にどっぷりつかっておりますが、
いまだに奥が深く思ったとおりにならないこともあり、それを改善できた喜びはとても達成感があります。



ピックアップ記事

  1. 40代から奥歯を抜歯して歯列矯正した女性が50代になり、久々に来院されました
  2. プロ矯正歯科院長自身がマウスピース矯正を開始しての経過
  3. 歯列矯正モニターの内容に一部変更があります!
  4. 矯正治療を開始したら、安易に転医はせずに最後まで通院しよう!
  5. 【スピード矯正 ワイヤー矯正終了】開始25歳、8年経過した現在の状況

関連記事

  1. その他

    矯正治療後のメンテナンスの必要性は重大、とても大切なことです!

    みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。昨日…

  2. その他

    WBC日本世界一

    ブログ読者の皆様こんにちは。本日は埼玉の歯科医院に出張しにきています。…

  3. その他

    顎変形症学会にて

    ブログ読者のみなさまお久しぶりです。今週の水曜日から金曜日まで、新潟…

  4. その他

    歯科矯正での目立たない半透明のホワイトワイヤーとは?

    みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。本日…

  5. その他

    治療期間が3年、予想以上に長くなった歯科矯正治療のふりかえり⓵

    みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科田中憲男です。いよい…

  6. その他

    コロナ下の中セミナーに参加しています

    みなさまおはようございますプロ矯正歯科院長、田中憲男です…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 良いクリニックの選び方

    グーグルの口コミコメントは一方的にやられてくやしいですね
  2. その他

    最新の診断方法
  3. その他

    【再矯正歯科治療】再矯正は普通の矯正歯科よりも難易度が高くなる
  4. その他

    知っていれば得!歯科治療における確定申告、医療費控除について
  5. その他

    82歳と高齢の女性が口唇裂傷、ケガの患者さんの対応の場合
PAGE TOP