tomoyukisato777のブログ。
 
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    Saturday, November 4th, 2023
    10:44 am
    ヤンキーってキモいよな
    今日の夜、体を動かす為に外へ出てローソンでカフェラテ買った時にもヤンキーカップルって居たんだけどさ、生理的に受け付けない。俺はいつも「ドラゴンボール」って呼んでいるんだけどキモすぎヤンキーオタクだろBloom Vaseとか日中ハーフの男とか。音楽の趣味とか本当に癖強いよな。
    Friday, November 3rd, 2023
    11:24 pm
    D.O.にハッキング→マネロン(関東連合)
    https://iamtomoyukisato.amebaownd.com/posts/49083890
    11:20 pm
    ネズミのなんちゃらかんちゃら
    5:04 pm
    みみみみみみみみみみみみみみ
    3:58 pm

    3:26 am
    自分
    オレは二重瞼になってなかったら多分今頃変な風俗行って病気になって引きこもりになっていたな。毎日マスターベーションで布団を汚して変な女に性的虐待されて。Milf。

    ラブクラフト(工作)
    ダブルフェイス

    「ダブルフェイス」

    ヴィヨンの妻

    僕が小学生の頃だった。幼稚園児の頃から仲良くしているお姉ちゃんが居て梅雨が好きな人だった。旧田中家という場所があって僕が子供の頃はまだそこに似たレンガ造りの建物が残っていて、そのお姉ちゃんは梅雨の雨の日に僕が外でアジサイを見ながら遊んでいると傘を差してくれた。

    「早く濡れるから部屋の中へ入っておいで」

    と。僕の受験勉強が始まった頃だった。彼女は遠方の親戚に用があると言ったきり帰って来なくなった。

    僕は地元に戻りたくて中学を転校したのだけれど、雨の日に濡れて帰るのは彼女のことを思い出したくてだった。僕はどことなく彼女のことを梅雨の季節から「さつき」と呼んでいた。

    僕は忘れっぽい性格だから彼女の顔は覚えていても名前は思い出せない。彼女はよく僕に言った。

    「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」

    彼女と同じ部屋で寝た訳でも、彼女と一緒に暮らした訳でもない。ほんの短い間、彼女が僕の横で傘を差してくれただけだ。僕は大人になる度に来る日も来る日も彼女のことが恋しくて泣いた。彼女の面影がどこか遠くへ行き、薄れて行く度に大人になることを拒み続けていたのかもしれない。

    僕は今大人になって酒も出来る、煙草も出来る、一人でどこにだって行ける大人になった。そんな時だった。彼女の代わりにもう一人僕に傘を差してくれる人が現れた。

    「私の傘に入りませんか?」

    傘も差さずに一人で濡れてばかりの僕に彼女だけが傘を差してくれた。温い涙が雨の水滴と一緒に落ちると彼女は部屋に連れて行き、温かいスープを僕にくれた。

    「どこから来たんですか?」

    「地元はここなんですか?」

    「お兄さんは面白いですね」

    そう談笑をする度に話が弾み、気が付けば彼女のまなじりにはどことなく見たことのない優しさが溢れていた。その時に僕は初恋の人の言葉を思い出した。

    「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」

    無情にも雨の音だけがそこに鳴り響いていた。

    外が暗くなり、僕は帰り際

    「大丈夫です。僕は一人で帰りますから。」

    そう告げると彼女は

    「寂しくならないように…また寂しくなったら来て下さい。」

    ただ僕は会釈をして微笑むと

    「ありがとう」

    そう言ってその場を立ち去った。

    雨宿りをすると思い出す。家族と共にあの雨明かりが僕と幸せを願う人の心を照らしているようだと。



    高山は自宅のマンションに帰って居た。

    あれからどれくらいの月日が経っただろうか。

    冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して、一口飲みかけた。

    初めは幻想かと思った。

    末永真理。

    高山は言葉を失った。

    しかし、またいつもの自分に戻った。

    高山はその場に立ち、末永真理は立ち上がると、高山の方へ歩み寄った。

    高山は直前で

    「どうしたんだ?」

    「ありがとう」

    高山は茫然とした。

    何を言ってるのか分からなかった。

    末永真理はばつが悪そうに、目線を外しながら、それでも

    「ありがとう。おじさん。…確かにおじさんは変な人だし、…いい人じゃないかもしれないけれど、けど、本当にありがとう。…あぁ、初めて家族って、こんなもんなんだなぁ…って」

    ふてくされたみたいなぶっきらぼうな言い方は相変わらず、変わって居ない。

    「おじさん。」

    高山は真理の目を見た。

    「けど、…これから私もやり直そうかなぁ…って。きっと変わらないかもしれないけれど、あの時、本当に楽しかったよ。ほら、花火したじゃん…あの時、本当に、家族って、いいんだなぁ…って。」

    高山はずっと黙って居た。

    家族。

    あの頃と違う。

    人の為に。

    高山はずっと、分からなかった。

    けれど、あの時の自分、あの頃の想いは決して間違いじゃなかった。

    真理はテレビを点けた。

    「ありがとう。今まで。」

    真理はその場から立ち去った。

    テレビの中の真理は「おじさん、おめでとうー!!!」と去る年、行く年の歳月を祝うものだった。

    何より…高山が本当に見せたかったのは自分の幸せではなかった。

    自分の幸せではなく、他の誰かの笑顔だったかもしれない。

    昇進も祝い事のプレゼントも与えられるべきところに行くべきだった。

    高山は電話を取り出した。

    「今から会えますか?」

    目の前で待っていたのは

    「森屋は殺されました。私が殺したのも同然です。」

    幼き頃を知る彼女に

    「そうですか…」

    一言彼女はそう言うと

    「愛する人は一人だけでいいのよ、私には大切な人が居るから。」

    帰り際

    「お気をつけて」

    と高山は言われると

    「死ぬだけだ。」

    森屋が後ろから笑っていた。

    撃ち抜かれた銃弾は無情にも雨に打たれた高山の亡骸を赤く染めた。

    夜。煙草を吸いに、森屋は外に出た。外は寒かった。微かに見える星はまるで、街の光に消される様に光っていた。周りは薄暗い暗闇につつまれていた。向こうには街が眩く光る

    もし、普通の人間だったら、と考える。この数年、誰かに本当の自分のことを話していない。不思議だ。思ったより、一人になることは簡単だ。普通に生活していても、堅気じゃない行いをしても、一人で動いた方がやりやすい。

    森屋は遠く、街の方を見た。しかし、人間は一人では無力だ。無意味なんだ。この社会は人で成り立ってる。

    ただ、人でこの世が成り立っていればいい。しかし、何故、こんなにも人に義理を感じる?自分がヤクザで、堅気に迷惑をかけられないからか?それとも、自分が、警察で、いつか、その犯罪者が適正な法的手段で、裁かられることを願っているからか?それともヒロシの存在か?・・・感情など、無くなってしまえばいいと思ってた頃もあった。

    しかし、数年経った今、こんなにも冷静だ。ヤクザとして、この光景を見慣れたのか、それとも、本当の警察の真義に気付き始めたのか・・・。森屋は煙草をかき消した。森屋は思った。こんなにも人は心で死んでいるのに、肉体は死なないものだ、と。

    森屋が死去する数ヶ月前、森屋は弟分のヒロシと飲みに出かけた。街は生ゴミが腐った臭いが広がっていた。まるで、屎尿が腐った臭いだ。

    「兄貴、ここ、すげぇ臭くないっすか?」

    ヒロシがわざとらしく鼻をつまんだ。

    「そうか?俺は鼻が詰まってるみたいだな。」

    「え?嘘でしょ?兄貴、よっぽど鼻が麻痺して・・・」

    「ヒロシ、少しうるさいぞ。」

    森屋はヒロシの頭を軽くはたいた。「・・・っぃて~、兄貴ひどいじゃないすか~、俺、正直なこと言っただけっすよ、」

    森屋はそそくさと先にバーに入った。「ちょ、兄貴ー」

    バーに人は居なかった。薄暗い、古いバーだ。この辺りには昔の香りがまだ残る横丁街が広がっていた。

    「兄貴、何で、ここに来たんすか?もっと他にいい場所あったでしょ?」

    「ぼやきすぎだぞ、ヒロシ。お前、俺の弟分だろ?」

    「そりゃぁ、そうっすけど・・・」

    森屋は飲んでいた酒をカウンターに置くと、煙草を取り出した。バーの店員がちらと見ると、森屋と目が合い、しばらく森屋のことを見ていた。

    「死んだ、友人の分だ。今日が命日なんだ。」

    そう森屋は言うと、バーの店員は背を向けた。

    「死んだ、友人の命日・・・?」

    ヒロシが心配そうな顔して森屋を見た。森屋はヒロシの顔をしばらく見ると、「ああ、この煙草はそいつの分だ。俺は吸わない。」

    森屋は微笑った。

    「ただ、あいつは煙草も吸わない、本当はガチガチな位真面目な奴だったよ。」森屋はまたヒロシの方をまた向くと、笑った。

    「お前みたいに、お人好しで、臆病な奴だったよ。」

    「ちょっ、兄貴、・・・何で死んだんすか、その、友達は?」

    森屋は深い無意識の海の底に沈めていた、記憶を呼び覚まそうとしていた。しかし、森屋は怖れていた。この記憶を呼び覚ませば、この世界から抜け出せなくなるかもしれないと。それでも、森屋は思い出したかった。その“友人”の罪を償いたかったからだ。

    「数年前のことだ。今日みたいな曇った重苦しい空の日だった。」

    その日、織田組では臨時集会が行われた。下の者から上層部の幹部まで集まり、最後に後から織田組の頭、織田 大成が集会の場に姿を現した。今日、臨時集会が収集された理由、それは

    「お前等、もう知っていると思うが、今日、我々が仕切ってる街で、うちの組の幹部が中国マフィアによって、奇襲された。」

    織田が口を開くと周りの組の者はざわめいた。

    「こうなりゃ、抗争だ!やり返しましょうよ!親父!」

    組員の一人がそう、言い放った。織田はその若い組員を見ると、距離を最大限に縮め、目を真っ直ぐ見つめた。

    「おい、お前、何年ヤクザやってんだ?お前、自分の兄弟達が死んでもそれでいいのか?

    「それは・・・」

    「お前、死んだら責任取れんのか?お前がタマ張るのは構わねぇけどな、俺たちは身を寄せ合った家族だ。ヤクザであれど、親や兄弟に犠牲を払って、得たものなんて、犬でも喰わねぇぞ。」

    「・・・」

    織田は溜め息をついて、目線を外し、また若い組員の目をじっと見直した。

    「けどな、お前みたいな若造でも、俺たちの家族だ。俺たちの家族の一員に自分から選んで入って来たんだからな。俺とお前は血を分けた息子と同じだ。そうしてお前は、あの盃をくみ交わしたんだろ?もう、餓鬼みてぇなこと言うんじゃねぇぞ。お前も一端の織田組の一員だ。」

    「はい、分かりました・・・。」

    若い組員は去勢された負け犬の様に押し黙った。織田はフと微笑むと

    「のし上がりたきゃ、のし上がれ。這い上がるんだ。」

    織田は全員の方に向き直した。

    「あいつらが欲しいのはここ一帯のショバ代だ、だが、争いを起こす積りは無い。しかし、断固たる対応を取るんだ。中国マフィアから、海外のマフィアはこの日本でオイシイ話を求めてやって来てる。今回のマフィアはまだ、その中でもゴロツキの程度とでも考えていいだろう。我々が相手にするのは、この国に来てる、本土にデカイ組織を持つマフィアだ。彼等は政府ともパイプを繋いで、関係を持ってる。彼等と薬物の取引をすれば、高額の値で取引される。これは、ビジネスだ。俺たちは世界に出る。黒新会に先を越される前に、取引の為のパイプを着実に確保しろ。いいな、お前等、分かったな?!」

    周りが一斉に承知の声をあげた。

    「純、」

    織田が森屋に近付いた。

    「はい、何ですか。」

    織田が森屋に微笑んだ。

    「送ってくれないか、そのついでに話もある。」

    森屋は迷いを顔に出さない様に、笑みを作った。

    「はい、もちろんですよ。お送りします。」

    「よし、それじゃ、出してくれ。」

    肩をポンと叩くと織田はその場を去った。森屋は静かに、そして秘かに思った。

    “・・・話?何のことだ?中国マフィアとの取引は、下と、他の幹部に任せて、織田自身はまだ直接介入しないはずだ・・・”

    動揺して、震えそうになるのを堪えた。指にはめてあったリングを見た。警視にはもう既にモールス信号を送ってある。先ず、この話は警視と会ってからだ。一人ではどうしようも出来ない。デカイ取引になりそうだ。車の中、しばらく沈黙が続いた。

    「純。」

    鼓動が静かになって行くのが分かった。

    「何ですか?親父。」

    織田は窓の外を見た。

    「0と1の半分は何だと思う?」

    「0と1?数学ですか?」

    織田は鼻で笑った。

    「そうか、そう考えるか。」

    森屋には何を考えてるか分からなかった。

    「じゃぁ、お前、表と裏、どっちが自分だと思う?」

    「それは、一体・・・」

    「堅気とヤクザの違いって何だと思うか?」

    森屋には答え様が無い事が分かった。

    「お前には答え様が無いかもな。」

    背筋に微かに寒気が走った。

    「お前は、俺の右腕だ。俺のためによく働いてくれる。自分のことなんて、考える暇なんて、無いだろう。すまないな。」

    緊張が一瞬でほぐれた。

    「いや、いいんですよ。親父のためなら、」

    「じゃぁ、俺が教えてやる。」

    静寂が周りを包んだ。

    「実を言えば、堅気とヤクザは根にあるものは変わらない。堅気もヤクザも俺たちの様に家族を持ち、寄り添う。何故なら、人は人間であるからだ。じゃぁ、何が違う?・・・純、当ててみろ。」

    黙るしか無かった。

    「実を言えば、堅気もヤクザも違いなんて無い。人は一人では生きて行けない。差別や、階級の上で人は、社会は成り立つ。俺もお前等があっての自分だ。本当は何が違うかではない。」

    森屋は頭の中が真っ白になり始めた。

    「自分自身が境界線なんだ。俺たちは、過去、現在、未来・・・歴史によって成り立っている。しかし、今を生きてる限り、過去には生きられず、未来を予測することは出来ない。ましてや、自分の死すら、予想出来ても、人の定めを迎えるまで、感じ得ないんだ。」

    織田はまた窓の外を見た。

    「自分が生きてるのは、此処であり、其処でもある。自分を見失えば、待つのは何だと思う。」

    森屋は息をのんだ。

    「純、お前は本当は何を考えてる?」

    織田を自宅まで降ろすと、織田は別れ際にこんなことを言った。

    「人は、自分を疑えない。他人を信じるな。ただ、自分を疑うんじゃないぞ。」

    森屋は家に戻ると、眠りについた。考えていても、埒があかない。忘れなければ、いつか、終わりが来る。自分が信じることを出来なかった。

    次の日、森屋は警視と会っていた。警視に中国マフィアとの取引の準備を織田組が進めていることを伝えると警視は森屋に

    「黒新会との関係を洗え。」

    と言うと、

    「何故です?」

    何故、中国マフィアとの取引の話に抗争関係にある黒新会との関係を洗わなければならないのか、森屋には不思議だった。

    「黒新会はもう既に中国マフィアとの取引の手立てを済ませている。織田組の者がそれを知れば、より抗争は増すだろう。しかし、もう既に中国マフィアは日本に黒新会を通じてパイプを作ってる。そこでだ、既にあるパイプから、黒新会と織田組を叩き出すんだ。」

    森屋はもうやり切れなかった。

    「織田組の次は黒新会、何年、もうこんな生活してると思うんですか?もうそろそろ10年近くですよ!次は黒新会に潜入でもしろと言うんですか?!」

    「落ち着け、お前、自分を見失ってないか?お前はヤクザ者じゃないんだぞ?警察だ。昨日、何があった?」

    森屋はふと、我に返ろうとした。

    「お前みたいな潜入だけじゃないんだ。」

    森屋は何のことか分からなかった。

    「潜入だけじゃない?」

    「お前、中国でヤクを持ってたらどうなるか知ってるか?」

    「それは・・・、それって、」

    「織田組の幹部を襲わせたのは、俺のよしみだ。」森屋は抑え切れなかった。

    「それがどんなことだと思ってるんです!?あなたは警視だ!警察なんですよ!」

    警視は重く静かにただ、

    「そうだ。」

    と口を開いた。

    「お前、警察とは何だと思う。」

    森屋は答えようとしたが、答えられなかった。

    「お前は、潜入だ。このこと自体が違法なんだぞ!お前、正義は何で成り立ってる?正義という言葉の“義”という言葉は何だ?警察学校ではこんなこと教えてもらえなかっただろうけどな、けど、だからこそお前を選んだんだ。この街を始め、国の為に、自分自身のことを自我さえ捨てられる人間だと思ったからだ。これは、一つの大義なんだ。どんなことでも、犠牲で成り立つ歴史があれば、その犠牲で今が成り立ってるんだよ!それを最小限に抑える為に俺たち警察がいるんじゃねぇか!」

    森屋は言い返すのを止めた。

    「しかし、中国マフィアが違法薬物の取引の為に日本に乗り出して来始めてるのは確かだ。最近までは偽造パスポートの発行や不法滞在者の渡航の仲介をしていたが、最近になって、中国人のゴロツキどもがショバ荒らしをしていた。それで織田組や黒新会を始めとした日本の既存の暴力団が、ゴロツキどもや、中小規模の中国マフィアを黙らせようとしたんだ。だが、その情報を得た中国本土の最大規模の中国マフィアがそのゴロツキどもを抑え、ショバ代を必要としない代わりに日本の暴力団に様々な活動の仲介をしてくれと頼んだ。その手始めとして、高額なビッグビジネス、ヤクの取引の話が出た。その他にも、抗争には触れないことを約束し、お互いに利潤が出る様に話を進めてるそうだ。」

    「どこでその情報を?」

    「もちろん、田所からだよ。」

    小野寺警視は息を吸うと少し間を置いた。

    「どうしたんです?」

    「いや、少し気がかりでな。」

    「何がです?」

    「中国マフィアはあくまで仲介役だが、噂にも過ぎないんだが、聞いた話によれば、その立場を利用して、織田組と黒新会の抗争を和解に導こうとしてるらしいんだ。」

    「和解?」

    「ああ、中国とのヤクの取引はものすごいデカイ、高額なビジネスになる。中国では薬物は死刑だ。一歩間違えば、命取りになる。しかも、中国マフィアは世界でも有数規模の大きさを誇る集団だ。日本の暴力団の規模など、到底匹敵するものではない。しかし、日本の暴力団と、中国マフィアが手を組めば、日本の暴力団と言えど、一般企業にすれば一流大企業に経済影響力は匹敵する。日本の裏社会は確固とした体制と組織で成り立つだろう。現にマフィアと繋がってる政府の幹部も多からず少なからず、居るみたいだ。その為に、一つの体制となる必要がある。その仲介役と新たな最大規模の犯罪組織の立役者が中国マフィアだ。」

    森屋は織田の言葉を思い出した。

    “俺たちは世界に出る。”

    「その話、本当なんすか?」

    「確証は無いがな。」

    「どうする積もりです、その話が本当で織田組と黒新会が手を組めば、警察で到底抑え切れなくなる、何か、手を打たなければ、このままだと・・・」

    「ああ、分かってる。」

    小野寺警視は森屋に話を切り出した。

    「落ち着け、計画がある。」

    「計画?」

    「さっきから、質問ばかりだな。少しはヤクザ者から警察に切り替えるみたいに頭使え。

    「・・・すいません。」

    「ただ、これが、少しでもしくじれば、元の抗争に戻る。よく聞け。」

    「はい。」

    「近々、中国マフィアの傘下の連中が織田組と取引に日本に来る。その時、取引を成立させろ。」

    小野寺警視は最後にこう言った。

    「・・・取引が成立したら、中国マフィアの拠点がある中国にも行け。黒新会との関係も洗うとともに、黒新会と、中国マフィアの幹部にパイプを作れ。・・・最後に残るのは白と黒だ。」

    森屋はとある横丁街を歩いてた。晩飯の買い出しを安く済ませようと思った。森屋はふと、背後に気配を感じた。足音は速くなる。とっさに振り向いた。

    「黒新会か?!」

    その男は黒新会の組員では無かった。遠い、昔の懐かしい記憶が蘇った。

    森屋と男は昔馴染みだった。二人は横丁街のバーで飲むことにした。

    「純、お前、さっきどうしたんだ?黒新会って何のことだったんだ?」

    「気にするな、ちょっとばかり、借金抱え込んでるだけだ。」

    男は笑った。

    「嘘つけ。第一、お前高校時代から警察になりたいって言ってただろ?俺は善人になるんだって。そのことはどうなってるんだ?」

    森屋と男は目が合うと頬が緩んだ。

    「友幸、お前こそ高校辞めた後どうしてたんだ?」

    佐藤友幸、森屋の高校時代のほんの僅かな数少ない唯一の友人だった。友幸はハァと息をつくと話をした。

    「俺は、あの後、大検を受けて、大学にも入ったよ。その後、普通に就活をして、今はただのサラリーマンだ。」

    「・・・それだけか?」

    「ああ、そうだよ。つまらない程、退屈で平凡な人生が俺の人生だ。」

    「そうか。」

    森屋と友幸は笑い合った。

    「ところで、純、お前、雰囲気変わったな。」

    「そうか?」

    「見るからにやさぐれてるよ。昔は真面目な努力家って感じだったけどな。」

    「・・・そうか、今の俺は別に昔と変わっちゃいない積もりだ。逆に、今は・・・」

    森屋は言葉に詰まった。

    「ああ、分かってるよ。変わっちゃいない。俺だって言えないことがある。」

    森屋はまるで自分のことを見透かされている様な気持ちになった。友幸は少し言いづらそうだったが、森屋に自分のことを問いかける様に話しかけた。

    「なぁ、俺、実は病院通ってるんだ。」

    「病院?何のだ。」

    「精神病院。」

    森屋は友幸のことをじっと見つめた。

    「精神病院?」

    「ああ、統合失調症っていう病気だ。中学生時代からずっと通ってる。」

    森屋は友幸が病気にかかり、病院に通ってたことを今の今まで知らなかった。

    「お前、病院通ってたのか、・・・一体何の病気だ?」

    「幻想を見るんだ。現実との区別がつかない。」

    友幸が森屋の吸ってる煙草を見た。

    「俺にも一本くれ。」

    森屋は懐から煙草を出すと友幸は煙草をくわえ、森屋が火を点けると慣れなさそうに煙草をふかした。

    「お前と出会う前、俺はいじめにあってた。不登校だった時期もあったし、けど、それがだらしない自分だとも思わなかった、普通に人にとって当たり前の自由を手に入れたかったんだ。まぁ、今の今までずっと誰かに自分の最低限の自尊心さえ踏みにじられたのかもな。知らない人からも結構色んなこと言われてた、のか、そんな気がしてただけなのか、今でも分からないが、ある日、学校に行ったんだ。そしたら、昨日自分がやっていたことをまるで知ってるかの様にクラスメートが口にした。偶然だったかもしれない。しかし、言動、パソコンの検索履歴、全部関連性があって、全く言ってるそのままだった。俺は正直、人には言えない恥ずかしいこともあった。けど、それが全て筒抜けだった。俺は裸で外を歩いてる様な、錯乱狂の様な扱いをされてる気分になったんだ。」

    「ああ。」

    森屋は黙って聞いた。

    「・・・それでだ、その日からハッキングをされてるのではないかと疑う様になった。家のカーテンもすっかり閉め切って、俺は毎日、臆病に災悩まされた。・・・逆に強がってたのか、どうなんだろうな。」

    友幸ははぐらかす様に森屋に言った。

    「俺が自殺を考える様になったのは小学校低学年だ。」

    「そして、俺は学校にあったカウンセリングルームに通うことになった。そこのカウンセラーさんの紹介でそのカウンセラーさんの勤めるクリニックに通うことになったんだ。それで、つけられた病名が今言った病気だ。」

    「・・・統合失調症?」

    友幸ははにかむ様に微笑んだ。

    「ああ、今通ってる病院では発達障害やら何やら、別の病名がついているが、実際はそんなもんじゃないよ。治療はいつ終わるか分からないし、これからしばらくずっと通わなきゃいけないなぁ・・・」

    友幸は急に黙った。

    「・・・どうした?」

    友幸は取り繕う様にずっと微笑んで居た。

    「いや、実際、俺はどうなんだったんだろうってな、もし、あのハッキリと聞こえた道行く人の言葉や、あの学校で聞いてたこととかが事実だったら、俺は何の為にあの注射を打ってるんだろうって。」

    「どういうことだ?」

    「いや、いいんだ。」

    友幸の顔の陰には微笑んだ顔の下に泣き腫らして、涙が枯れてたときの様な虚しさを感じた。

    「・・・まぁ、いいや!とにかく、・・・でも、最後まで、今でも消えない幻想があるんだ。」

    「何だ?教えてくれよ、友幸。」

    「俺は実は有名なアーティストに中学生時代、歌の歌詞を書いた手紙を送ったんだ。2つ、歌の歌詞をな。ただ、俺にはその歌が今残っているのに、何故、その記憶が無いのか、分からないんだ、まぁ、恐らく、いや、多分幻想に過ぎないけどな。」

    「・・・」

    「でも、今でも思うよ。ああ、俺は何をしてたんだろう、警察にも何度もお世話になって、周りの人に迷惑をかけて、時には傷付けたりもした。俺が例え、どうであれ、どうしようもない、いい人間にはなれない。ただの馬鹿野郎だな俺は。」

    森屋はあえて何も言わなかった。自分の触れてはいけない心の闇の様に、無意識のうちの友人である友幸の支えが崩れ去りそうだったからだ。

    「・・・でも、純、お前が警察になると言ったのは分かる気がした。本当にどうであれ、お前の支えがあったからだ。いつも、一人だった俺をあえて、特別なことを言わないで、ずっと見ててくれた。」

    「友幸、俺は」

    森屋は最後まで口に出来なかった。自分はどんな形であれ、警察になって、大義を全うしようとしている、少なくとも、一つの組織をその為に消し去ろうとしていることも。店を出ると、最後に友幸がこんなことを聞いてきた。

    「お前、次会ったら、何処か、飯食いに行かないか?」

    森屋は口を濁した。しかし、森屋の中で何かがたりないのか、満たされ始めてるみたいだった。

    織田組と中国マフィアの取引が成立すると、数日経つと取引が開始した。森屋は中国マフィアの傘下である香龍会の頭、王と接触をしていた。

    森屋は小野寺警視に言われた通りにこの香龍会を通じた取引を中心とすることを織田に認めさせ、香龍会を通じて、中国マフィアとの取引を成立させた。王は今、日本に居た。森屋は通訳を通し王とやりとりをした。

    そして、その時、もう一人警視と繋がっている暴力団関係者を連れていた。桜井聡馬、織田組と友好関係にある仁友会幹部である桜井はこの取引の見届け人を請け負った。森屋は今回の取引はあえて見逃す様に言われた。

    森屋は桜井と二人になると桜井に質問をした。

    「なぁ、あんたも潜入か?」

    「違う。」

    「じゃぁ、何で小野寺警視と関係を持ってる?」

    「それは・・・元は堅気だっただけだ。警察の潜入をやっていた頃もあったが、あえてこの道を歩む道を選んだ。こちらの方がやりやすい。」

    「何でだ?これじゃぁ、警察として犯罪組織の奴等に示しがつかないじゃないか?」

    桜井は森屋の目を睨むかの様に見た。だが、森屋の考えを見透かし、見逃すかの様に目を外した。

    「世の中、悪人や犯罪者だけを追うのが警察じゃない。本当は見過ごされた人間達を救うのが警察だ。ただ、今はもうそんな時代じゃない。世の中が人を死に、死刑に吊るし上げる。人が人を殺して来た。元はと言えば、この世にヤクザを授かったのは人の情けと定めだ。言葉の神が人を殺す。差別を生み出したのはこの国の言論の自由だ。成さざる者が対を成して、社会悪となる。その真義とは何かを考えろ。」

    その後、桜井は仁友会の最高幹部に殺害されたとされているがその場にはその最高幹部の遺体も見つかった。その場に他の誰か、第三者が居たということだった。次の取引の際、織田組と黒新会の和解の手立てが水面下で行われるとされた。

    しかし、香龍会の頭、王による組織内でのクーデター、そして、織田組と黒新会による和解の見解の相違、裏切り行為により、香龍会の王が新たな組織の頭となると、話は白紙に戻り、水の泡となった。森屋と桜井は王に日本との取引をとりまず、白紙にする代わり、組織の下剋上を手助けする様に申し出ていたのだ。

    ・・・・・・・後は織田組の違法薬物の所在と取引の場をおさえるだけだった。その日は全てが終わり始めることを友幸に伝える為、待ち合わせの六本木へ向かっていた。すると、六本木に着くとそこでは目出し帽を被った複数人のグループが誰かを殺そうとしていた

    森屋は止めに入ると、次の瞬間、こう叫んだ。

    “大丈夫か、しっかりしろ”

    森屋はその後のことは思い出そうとしても、記憶が浮かび上がることは無かった。

    友幸は六本木を拠点とする不良外国人のグループに殺された。一度、そのグループのメンバーとトラブルがあり、トラブルはその時は収まりはしたが、憚る様に見えた友幸の姿に嫌悪感と憤りを覚えたグループのメンバーは殺害を計画し、今回の事件に至った。

    友幸の家に行くと、そこには友幸の書いた小説と記憶が残されていた。森屋はそれを借り、家で読んだ。その後日、小野寺警視と織田組壊滅の計画の筋道を立てると、森屋は小野寺警視にこんな質問をした。

    「警視、」

    「何だ、まだ何かあるのか?」

    「・・・警視、死刑とは何だと思いますか?」

    「なんだ、この期に及んで、そんな話を、織田組にはそれ相応の適正な裁きが下るさ。」

    森屋は小野寺警視にこう言った。

    「これは、俺の数少ない、唯一の友人の言葉です。死刑とは、意義だ、俺の悔しい気持ちをバネにして、この世の悪を消し去ってくれ。俺の友人の遺書に書かれていた言葉です。

    「・・・そうか。」

    「・・・俺は、この織田組壊滅の件が解決して、刑事に戻ったら、必ず、この国に二度と同じ過ちを繰り返さない為に、見過ごされた人々を、二度とこんな風に終わらせない為に、何よりもあいつ、あの友人の為にすべてをかけていきます。」

    小野寺警視は森屋に近付くと、肩をポンと叩き、微笑んだ。

    「いい志だ。」

    それだけ言うと、小野寺警視はその場を去って行った。

    「ヒロシ」

    「何すか、兄貴?」

    「お前、やっぱり似てるよ。あいつに。」

    「そんなことないっすよ。お気の毒ですね、その・・・友達。」

    森屋は久しぶりにこんな優しい気持ちで笑うな、と思った。

    「お前は本当の自分に気付いてないだけだ。自分で決めろよ。どっちを選ぶかは自分自身だ。でも、今のお前はお前で、そこに居て、ここにいる。あいつだって、俺だって、昔は、・・・子供だったんだ。」

    そうすか、とヒロシが言うと森屋は煙草を消した。店を出ると、ほんの僅か、穏やかな空気が流れた。

    二度と戻らないあの時

    夢の続き

    スバルの CM で小学生の女の子が学校の宿題で「将来の夢を絵で描く話」があるんだけれど、その CM を見る度にこの物語にはもう一人出て来なかった人が居るんじゃないか、と思う。

    それは、その女の子と家族の為に同じ夢を諦めた男の人。その人は表に出て来ない。何故なら、誰もその人の本当の気持ちや存在すら知られていなかったから。でも、実は遠くからその女の子の家族を見守っていて、誰よりもその女の子の成長を望んでいた。

    その女の子と女の子の両親のためにその後の数十年間を諦めたからだ。その男の人は自分の人生よりも女の子の両親から生まれてくる女の子の命と家族の思い出の為に犠牲になったんじゃないかって。

    だから、諦めて挑戦しなかった。その男の人は「自分が家族に囲まれて幸せに生きること」を。その女の子の「夢」のために。

    雨ふり天狗

    これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。

    ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…

    「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」

    とととは言った。

    ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。

    来る日も来る日も

    「お父さん、お父さん」

    と病床の父を見舞った。

    あれは冬に差し掛かった頃だと思う。ととの好きな真っ赤な花を買ってあげた。そしたらととが

    「お、ま、え、の、ま、ま、こど、も、の、顔を、見せてくれ」

    と弱々しく口を開いた。ととはなぜか笑顔で嬉し涙を流していた。

    そして僕に

    「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」

    嬉し涙で目が濡れていた。

    「お父さん」

    僕も一言手を握りしめた。

    「あ、ありがとう…愛してる」

    その日からしばらく経って病床は空になった。

    晴れ渡る青空を見ると思い出す。

    (ああ、そうか。僕は戦争を経験した…家族の言葉があって生きているんだ)

    ととが汗水流して働いたこと

    血と肉を切り分けて僕が生まれたこと

    そして、最後に

    「ありがとう」

    とととが涙を流したこと。

    そうやって愛は愛を紡いで僕たちは生まれて来たんだ。

    愛を教えてくれた人

    最後まで愛を語ってくれた人

    忘れてはならない

    あの心の中の晴れ渡った青空を。

    歌うたいのバラッド

    カゲロウデイズ

    タイトル:『カゲロウデイズ』(匿名掲示板より)

    1夢見る名無しさん2019/06/30(日) 20:18:25.550

    スレが立てたら書く

    2打上花火2019/06/30(日) 20:20:31.790

    俺の母親に乳がんが発覚したのはいつか分からない。でも伯母から突然知らされた。

    俺は会社も自己都合退職で辞め、学校も中学と高校の二度辞めている。

    自分のことでイライラしている俺は今でも母親のことに頭が回らない。

    3打上花火2019/06/30(日) 20:23:19.600

    俺は23歳で現役のゆとり世代だ。一年遅れて大学を卒業した矢先に母親の乳がんを知らされた。

    正直に言えば、こんな忙しい矢先に何なのかと思っている。

    今では葬式でメンタルがやられないようにいつでも母親の死を気にしないように毎日を考えながら生きている。

    4打上花火2019/06/30(日) 20:25:43.300

    普段の日常だ。母親は中国がまだ発展途上国で田舎だった頃に日本へ出てきてパチンコのアルバイトをやった後に夜の商売で金を稼ぎ、生活費を家の中に入れていた。

    遅い時には朝に帰ってくることもあった。来る日も来る日もお客さんとの電話や付き合いの食事へ出掛けていた。

    5打上花火2019/06/30(日) 20:28:20.440

    俺はずっと日中混血であることを周りには黙るように言われた。勿論、母親であることも外では言えない。

    父親と母親が家で連れ子である兄貴のことで揉めたり、警察を読んだ時には家族同士ですったもんだしたり、地味に忙しかった。

    俺も学校へ行かなくなったり…色々とあった。誰にも知られずに生きていた。

    6打上花火2019/06/30(日) 20:30:27.970

    普通であること、平凡であることが何よりも難しい俺には普段通りというものに慣れなくて、問題行動を起こしてメンタルクリニックへ行ったりしてその薬を使って遊んだりしていたこともある。

    俺になんて同情の余地がない。でも、家には金もなく、母は人並みの生活を一生懸命に維持する為に夜の商売で働き続けた。

    7打上花火2019/06/30(日) 20:34:45.860

    何度も考えた。不運が続いた人生だった。だからこそ、今度は俺の番だと思っている。

    母親のがんが全身に転移したなら、残った家族は老いた父親だけ。伯母が言っていた。「生きている人を大切にするしかない」…だから、俺は母親が死んでも普段通りに生きる。

    薬漬けになって、高校も中退して、友達も彼女もロクに居ないのが俺にとっての普通だった。だから、俺は母親に何があろうとも笑顔で許す。

    愛しているから、死んだって笑って許すんだよ。俺は俺のことを残してなんて言わない。

    仮に早く逝ってしまっても、俺は自立出来るから、楽に逝っておくれ。

    8打上花火2019/06/30(日) 20:36:40.660

    何度でも愛してるとか、愛されているから何とでも言っておくれ。俺は無条件に母親のことはいつまでも忘れないよ。

    祖母もがんで死んでしまって、こんなのはただの因果だと思っている。俺はいつまでも母親が側に生きていると思うから、寂しくないよ。

    9打上花火2019/06/30(日) 20:38:30.540

    最後に親孝行をさせてくれる時間をたくさん残してくれてありがとう。まだ時間はたくさん残っているから…俺も母親には何も言わない。

    俺はどんな痛みも味わって来た。愛する人の死は好きにしておくれ。

    どんなになっても俺はお母さんのことを愛しているから。

    10打上花火2019/06/30(日) 20:41:39.400

    俺は泣かないよ。何回も泣いてきて、何度でも見送れるようにと準備はしてきた。

    葬式の日は普段通りに見送るよ。これが、ただ普通の日常である毎日。

    信じなくてもいい、俺はただ誰の為でもない自分の為に生きて行くから。母親は今でも生きている。

    これが俺の日常茶飯事。死んでも殺されても同じことさ。それくらいに俺は思っている。

    11打上花火2019/06/30(日) 20:43:53.750

    人の死なんて平気に思えるから。最後にFacebookだけには書き残したよ。

    母親には最期の言葉なんてない。強く生きる為には泣くより笑うしかない。

    それが俺の人生だから。普段通りの日常。

    36打上花火2019/11/06(水) 05:36:05.180

    何とか快方に向かっているよ。医者からストレスがなければ再発の可能性は低いそうだよ

    これでもうちの母親はまだ夜の商売で働いているけどな。身寄りや身内が居ても、病気を抱えていても周りには隠して働いてることもあるさ。

    悪かったな。迷惑と心配を掛けた。

    ありがとうございました。

    正直思ったよ

    俺は子供の頃ブサイクでさ。年上のお姉さんに可愛がって貰える子供とか対等な立場で恋愛が出来るイケメンのお兄さんが羨ましく思えたり。

    今も横になりながら「あの綺麗だったお姉さんがタイムマシンで過去に戻りたい」と言ってくれるといいなとか。

    もし可愛がって貰えたら違ったかな。とても寂しい幼年期だった。

    俺は一度も年上のお姉さんに相手にして貰ったこともないよ。バレンタインデーのチョコも従姉からしか貰ったことがない。

    考えてみれば可愛がって貰えるお姉さんを探して根拠もなく遠くに出掛けたり。でも仕方ないんだな。

    何か母性というものについて一度も可愛がって貰えたことはないな。もっと美しい容姿端麗だったら何かそういう特別な思い出が出来たかな、とか。

    本当に青春時代に女の子との思い出なんか一つもなかったな。ただ呼び出されて買い物とかに付き合っただけ。

    今更27歳の大人で可愛がって貰おうとか思わないよ。でも一生10年前のあの頃を引きずるだろうな。

    ずっと頭の中には「可愛がってくれるお姉さんの存在」で頭がいっぱいだった。でもその一人のひとを今でも愛している訳ではないし、

    宇垣総裁が結婚する時もいい思い出の一つとしてポケットにしまって置こうかな。壊れた時計を直す暇もないけど

    けど

    もし壊れた時計を直してただあの頃のあなたを見ていたらきっと思うだろうな

    「心の奥底から愛してる」

    その時が来てもあなたは僕の存在すら知らない。でもそれでいい。

    僕だけが知っている心の中だけの思い出。あなたは間違いなく僕の憧れる愛する人でした

    愛してる

    美里覚えてる?

    貝がら割りで手を繋ぐんだよ

    もしTBSスタジオ近くのベンチに一緒に座ってたら

    向かい合って貝がら割りでずっと手を繋いでいようね

    ブランケットは寒くならないように

    ずっと貝がら割りで手を繋いで

    握っていたいよ

    初めは背伸びだったんだよ

    あなたの背丈に合うように

    愛しているから

    #宇垣美里

    https://youtu.be/fVmFFwtqpHQ?si=FMI0ZUSG25H1QuAJ
    Thursday, November 2nd, 2023
    7:15 pm
    荒らしに反応したバカ(笑)
    7:14 pm
    黒歴史
    ラブクラフト(工作)
    ダブルフェイス

    「ダブルフェイス」

    ヴィヨンの妻

    僕が小学生の頃だった。幼稚園児の頃から仲良くしているお姉ちゃんが居て梅雨が好きな人だった。旧田中家という場所があって僕が子供の頃はまだそこに似たレンガ造りの建物が残っていて、そのお姉ちゃんは梅雨の雨の日に僕が外でアジサイを見ながら遊んでいると傘を差してくれた。

    「早く濡れるから部屋の中へ入っておいで」

    と。僕の受験勉強が始まった頃だった。彼女は遠方の親戚に用があると言ったきり帰って来なくなった。

    僕は地元に戻りたくて中学を転校したのだけれど、雨の日に濡れて帰るのは彼女のことを思い出したくてだった。僕はどことなく彼女のことを梅雨の季節から「さつき」と呼んでいた。

    僕は忘れっぽい性格だから彼女の顔は覚えていても名前は思い出せない。彼女はよく僕に言った。

    「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」

    彼女と同じ部屋で寝た訳でも、彼女と一緒に暮らした訳でもない。ほんの短い間、彼女が僕の横で傘を差してくれただけだ。僕は大人になる度に来る日も来る日も彼女のことが恋しくて泣いた。彼女の面影がどこか遠くへ行き、薄れて行く度に大人になることを拒み続けていたのかもしれない。

    僕は今大人になって酒も出来る、煙草も出来る、一人でどこにだって行ける大人になった。そんな時だった。彼女の代わりにもう一人僕に傘を差してくれる人が現れた。

    「私の傘に入りませんか?」

    傘も差さずに一人で濡れてばかりの僕に彼女だけが傘を差してくれた。温い涙が雨の水滴と一緒に落ちると彼女は部屋に連れて行き、温かいスープを僕にくれた。

    「どこから来たんですか?」

    「地元はここなんですか?」

    「お兄さんは面白いですね」

    そう談笑をする度に話が弾み、気が付けば彼女のまなじりにはどことなく見たことのない優しさが溢れていた。その時に僕は初恋の人の言葉を思い出した。

    「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」

    無情にも雨の音だけがそこに鳴り響いていた。

    外が暗くなり、僕は帰り際

    「大丈夫です。僕は一人で帰りますから。」

    そう告げると彼女は

    「寂しくならないように…また寂しくなったら来て下さい。」

    ただ僕は会釈をして微笑むと

    「ありがとう」

    そう言ってその場を立ち去った。

    雨宿りをすると思い出す。家族と共にあの雨明かりが僕と幸せを願う人の心を照らしているようだと。



    高山は自宅のマンションに帰って居た。

    あれからどれくらいの月日が経っただろうか。

    冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して、一口飲みかけた。

    初めは幻想かと思った。

    末永真理。

    高山は言葉を失った。

    しかし、またいつもの自分に戻った。

    高山はその場に立ち、末永真理は立ち上がると、高山の方へ歩み寄った。

    高山は直前で

    「どうしたんだ?」

    「ありがとう」

    高山は茫然とした。

    何を言ってるのか分からなかった。

    末永真理はばつが悪そうに、目線を外しながら、それでも

    「ありがとう。おじさん。…確かにおじさんは変な人だし、…いい人じゃないかもしれないけれど、けど、本当にありがとう。…あぁ、初めて家族って、こんなもんなんだなぁ…って」

    ふてくされたみたいなぶっきらぼうな言い方は相変わらず、変わって居ない。

    「おじさん。」

    高山は真理の目を見た。

    「けど、…これから私もやり直そうかなぁ…って。きっと変わらないかもしれないけれど、あの時、本当に楽しかったよ。ほら、花火したじゃん…あの時、本当に、家族って、いいんだなぁ…って。」

    高山はずっと黙って居た。

    家族。

    あの頃と違う。

    人の為に。

    高山はずっと、分からなかった。

    けれど、あの時の自分、あの頃の想いは決して間違いじゃなかった。

    真理はテレビを点けた。

    「ありがとう。今まで。」

    真理はその場から立ち去った。

    テレビの中の真理は「おじさん、おめでとうー!!!」と去る年、行く年の歳月を祝うものだった。

    何より…高山が本当に見せたかったのは自分の幸せではなかった。

    自分の幸せではなく、他の誰かの笑顔だったかもしれない。

    昇進も祝い事のプレゼントも与えられるべきところに行くべきだった。

    高山は電話を取り出した。

    「今から会えますか?」

    目の前で待っていたのは

    「森屋は殺されました。私が殺したのも同然です。」

    幼き頃を知る彼女に

    「そうですか…」

    一言彼女はそう言うと

    「愛する人は一人だけでいいのよ、私には大切な人が居るから。」

    帰り際

    「お気をつけて」

    と高山は言われると

    「死ぬだけだ。」

    森屋が後ろから笑っていた。

    撃ち抜かれた銃弾は無情にも雨に打たれた高山の亡骸を赤く染めた。

    夜。煙草を吸いに、森屋は外に出た。外は寒かった。微かに見える星はまるで、街の光に消される様に光っていた。周りは薄暗い暗闇につつまれていた。向こうには街が眩く光る

    もし、普通の人間だったら、と考える。この数年、誰かに本当の自分のことを話していない。不思議だ。思ったより、一人になることは簡単だ。普通に生活していても、堅気じゃない行いをしても、一人で動いた方がやりやすい。

    森屋は遠く、街の方を見た。しかし、人間は一人では無力だ。無意味なんだ。この社会は人で成り立ってる。

    ただ、人でこの世が成り立っていればいい。しかし、何故、こんなにも人に義理を感じる?自分がヤクザで、堅気に迷惑をかけられないからか?それとも、自分が、警察で、いつか、その犯罪者が適正な法的手段で、裁かられることを願っているからか?それともヒロシの存在か?・・・感情など、無くなってしまえばいいと思ってた頃もあった。

    しかし、数年経った今、こんなにも冷静だ。ヤクザとして、この光景を見慣れたのか、それとも、本当の警察の真義に気付き始めたのか・・・。森屋は煙草をかき消した。森屋は思った。こんなにも人は心で死んでいるのに、肉体は死なないものだ、と。

    森屋が死去する数ヶ月前、森屋は弟分のヒロシと飲みに出かけた。街は生ゴミが腐った臭いが広がっていた。まるで、屎尿が腐った臭いだ。

    「兄貴、ここ、すげぇ臭くないっすか?」

    ヒロシがわざとらしく鼻をつまんだ。

    「そうか?俺は鼻が詰まってるみたいだな。」

    「え?嘘でしょ?兄貴、よっぽど鼻が麻痺して・・・」

    「ヒロシ、少しうるさいぞ。」

    森屋はヒロシの頭を軽くはたいた。「・・・っぃて~、兄貴ひどいじゃないすか~、俺、正直なこと言っただけっすよ、」

    森屋はそそくさと先にバーに入った。「ちょ、兄貴ー」

    バーに人は居なかった。薄暗い、古いバーだ。この辺りには昔の香りがまだ残る横丁街が広がっていた。

    「兄貴、何で、ここに来たんすか?もっと他にいい場所あったでしょ?」

    「ぼやきすぎだぞ、ヒロシ。お前、俺の弟分だろ?」

    「そりゃぁ、そうっすけど・・・」

    森屋は飲んでいた酒をカウンターに置くと、煙草を取り出した。バーの店員がちらと見ると、森屋と目が合い、しばらく森屋のことを見ていた。

    「死んだ、友人の分だ。今日が命日なんだ。」

    そう森屋は言うと、バーの店員は背を向けた。

    「死んだ、友人の命日・・・?」

    ヒロシが心配そうな顔して森屋を見た。森屋はヒロシの顔をしばらく見ると、「ああ、この煙草はそいつの分だ。俺は吸わない。」

    森屋は微笑った。

    「ただ、あいつは煙草も吸わない、本当はガチガチな位真面目な奴だったよ。」森屋はまたヒロシの方をまた向くと、笑った。

    「お前みたいに、お人好しで、臆病な奴だったよ。」

    「ちょっ、兄貴、・・・何で死んだんすか、その、友達は?」

    森屋は深い無意識の海の底に沈めていた、記憶を呼び覚まそうとしていた。しかし、森屋は怖れていた。この記憶を呼び覚ませば、この世界から抜け出せなくなるかもしれないと。それでも、森屋は思い出したかった。その“友人”の罪を償いたかったからだ。

    「数年前のことだ。今日みたいな曇った重苦しい空の日だった。」

    その日、織田組では臨時集会が行われた。下の者から上層部の幹部まで集まり、最後に後から織田組の頭、織田 大成が集会の場に姿を現した。今日、臨時集会が収集された理由、それは

    「お前等、もう知っていると思うが、今日、我々が仕切ってる街で、うちの組の幹部が中国マフィアによって、奇襲された。」

    織田が口を開くと周りの組の者はざわめいた。

    「こうなりゃ、抗争だ!やり返しましょうよ!親父!」

    組員の一人がそう、言い放った。織田はその若い組員を見ると、距離を最大限に縮め、目を真っ直ぐ見つめた。

    「おい、お前、何年ヤクザやってんだ?お前、自分の兄弟達が死んでもそれでいいのか?

    「それは・・・」

    「お前、死んだら責任取れんのか?お前がタマ張るのは構わねぇけどな、俺たちは身を寄せ合った家族だ。ヤクザであれど、親や兄弟に犠牲を払って、得たものなんて、犬でも喰わねぇぞ。」

    「・・・」

    織田は溜め息をついて、目線を外し、また若い組員の目をじっと見直した。

    「けどな、お前みたいな若造でも、俺たちの家族だ。俺たちの家族の一員に自分から選んで入って来たんだからな。俺とお前は血を分けた息子と同じだ。そうしてお前は、あの盃をくみ交わしたんだろ?もう、餓鬼みてぇなこと言うんじゃねぇぞ。お前も一端の織田組の一員だ。」

    「はい、分かりました・・・。」

    若い組員は去勢された負け犬の様に押し黙った。織田はフと微笑むと

    「のし上がりたきゃ、のし上がれ。這い上がるんだ。」

    織田は全員の方に向き直した。

    「あいつらが欲しいのはここ一帯のショバ代だ、だが、争いを起こす積りは無い。しかし、断固たる対応を取るんだ。中国マフィアから、海外のマフィアはこの日本でオイシイ話を求めてやって来てる。今回のマフィアはまだ、その中でもゴロツキの程度とでも考えていいだろう。我々が相手にするのは、この国に来てる、本土にデカイ組織を持つマフィアだ。彼等は政府ともパイプを繋いで、関係を持ってる。彼等と薬物の取引をすれば、高額の値で取引される。これは、ビジネスだ。俺たちは世界に出る。黒新会に先を越される前に、取引の為のパイプを着実に確保しろ。いいな、お前等、分かったな?!」

    周りが一斉に承知の声をあげた。

    「純、」

    織田が森屋に近付いた。

    「はい、何ですか。」

    織田が森屋に微笑んだ。

    「送ってくれないか、そのついでに話もある。」

    森屋は迷いを顔に出さない様に、笑みを作った。

    「はい、もちろんですよ。お送りします。」

    「よし、それじゃ、出してくれ。」

    肩をポンと叩くと織田はその場を去った。森屋は静かに、そして秘かに思った。

    “・・・話?何のことだ?中国マフィアとの取引は、下と、他の幹部に任せて、織田自身はまだ直接介入しないはずだ・・・”

    動揺して、震えそうになるのを堪えた。指にはめてあったリングを見た。警視にはもう既にモールス信号を送ってある。先ず、この話は警視と会ってからだ。一人ではどうしようも出来ない。デカイ取引になりそうだ。車の中、しばらく沈黙が続いた。

    「純。」

    鼓動が静かになって行くのが分かった。

    「何ですか?親父。」

    織田は窓の外を見た。

    「0と1の半分は何だと思う?」

    「0と1?数学ですか?」

    織田は鼻で笑った。

    「そうか、そう考えるか。」

    森屋には何を考えてるか分からなかった。

    「じゃぁ、お前、表と裏、どっちが自分だと思う?」

    「それは、一体・・・」

    「堅気とヤクザの違いって何だと思うか?」

    森屋には答え様が無い事が分かった。

    「お前には答え様が無いかもな。」

    背筋に微かに寒気が走った。

    「お前は、俺の右腕だ。俺のためによく働いてくれる。自分のことなんて、考える暇なんて、無いだろう。すまないな。」

    緊張が一瞬でほぐれた。

    「いや、いいんですよ。親父のためなら、」

    「じゃぁ、俺が教えてやる。」

    静寂が周りを包んだ。

    「実を言えば、堅気とヤクザは根にあるものは変わらない。堅気もヤクザも俺たちの様に家族を持ち、寄り添う。何故なら、人は人間であるからだ。じゃぁ、何が違う?・・・純、当ててみろ。」

    黙るしか無かった。

    「実を言えば、堅気もヤクザも違いなんて無い。人は一人では生きて行けない。差別や、階級の上で人は、社会は成り立つ。俺もお前等があっての自分だ。本当は何が違うかではない。」

    森屋は頭の中が真っ白になり始めた。

    「自分自身が境界線なんだ。俺たちは、過去、現在、未来・・・歴史によって成り立っている。しかし、今を生きてる限り、過去には生きられず、未来を予測することは出来ない。ましてや、自分の死すら、予想出来ても、人の定めを迎えるまで、感じ得ないんだ。」

    織田はまた窓の外を見た。

    「自分が生きてるのは、此処であり、其処でもある。自分を見失えば、待つのは何だと思う。」

    森屋は息をのんだ。

    「純、お前は本当は何を考えてる?」

    織田を自宅まで降ろすと、織田は別れ際にこんなことを言った。

    「人は、自分を疑えない。他人を信じるな。ただ、自分を疑うんじゃないぞ。」

    森屋は家に戻ると、眠りについた。考えていても、埒があかない。忘れなければ、いつか、終わりが来る。自分が信じることを出来なかった。

    次の日、森屋は警視と会っていた。警視に中国マフィアとの取引の準備を織田組が進めていることを伝えると警視は森屋に

    「黒新会との関係を洗え。」

    と言うと、

    「何故です?」

    何故、中国マフィアとの取引の話に抗争関係にある黒新会との関係を洗わなければならないのか、森屋には不思議だった。

    「黒新会はもう既に中国マフィアとの取引の手立てを済ませている。織田組の者がそれを知れば、より抗争は増すだろう。しかし、もう既に中国マフィアは日本に黒新会を通じてパイプを作ってる。そこでだ、既にあるパイプから、黒新会と織田組を叩き出すんだ。」

    森屋はもうやり切れなかった。

    「織田組の次は黒新会、何年、もうこんな生活してると思うんですか?もうそろそろ10年近くですよ!次は黒新会に潜入でもしろと言うんですか?!」

    「落ち着け、お前、自分を見失ってないか?お前はヤクザ者じゃないんだぞ?警察だ。昨日、何があった?」

    森屋はふと、我に返ろうとした。

    「お前みたいな潜入だけじゃないんだ。」

    森屋は何のことか分からなかった。

    「潜入だけじゃない?」

    「お前、中国でヤクを持ってたらどうなるか知ってるか?」

    「それは・・・、それって、」

    「織田組の幹部を襲わせたのは、俺のよしみだ。」森屋は抑え切れなかった。

    「それがどんなことだと思ってるんです!?あなたは警視だ!警察なんですよ!」

    警視は重く静かにただ、

    「そうだ。」

    と口を開いた。

    「お前、警察とは何だと思う。」

    森屋は答えようとしたが、答えられなかった。

    「お前は、潜入だ。このこと自体が違法なんだぞ!お前、正義は何で成り立ってる?正義という言葉の“義”という言葉は何だ?警察学校ではこんなこと教えてもらえなかっただろうけどな、けど、だからこそお前を選んだんだ。この街を始め、国の為に、自分自身のことを自我さえ捨てられる人間だと思ったからだ。これは、一つの大義なんだ。どんなことでも、犠牲で成り立つ歴史があれば、その犠牲で今が成り立ってるんだよ!それを最小限に抑える為に俺たち警察がいるんじゃねぇか!」

    森屋は言い返すのを止めた。

    「しかし、中国マフィアが違法薬物の取引の為に日本に乗り出して来始めてるのは確かだ。最近までは偽造パスポートの発行や不法滞在者の渡航の仲介をしていたが、最近になって、中国人のゴロツキどもがショバ荒らしをしていた。それで織田組や黒新会を始めとした日本の既存の暴力団が、ゴロツキどもや、中小規模の中国マフィアを黙らせようとしたんだ。だが、その情報を得た中国本土の最大規模の中国マフィアがそのゴロツキどもを抑え、ショバ代を必要としない代わりに日本の暴力団に様々な活動の仲介をしてくれと頼んだ。その手始めとして、高額なビッグビジネス、ヤクの取引の話が出た。その他にも、抗争には触れないことを約束し、お互いに利潤が出る様に話を進めてるそうだ。」

    「どこでその情報を?」

    「もちろん、田所からだよ。」

    小野寺警視は息を吸うと少し間を置いた。

    「どうしたんです?」

    「いや、少し気がかりでな。」

    「何がです?」

    「中国マフィアはあくまで仲介役だが、噂にも過ぎないんだが、聞いた話によれば、その立場を利用して、織田組と黒新会の抗争を和解に導こうとしてるらしいんだ。」

    「和解?」

    「ああ、中国とのヤクの取引はものすごいデカイ、高額なビジネスになる。中国では薬物は死刑だ。一歩間違えば、命取りになる。しかも、中国マフィアは世界でも有数規模の大きさを誇る集団だ。日本の暴力団の規模など、到底匹敵するものではない。しかし、日本の暴力団と、中国マフィアが手を組めば、日本の暴力団と言えど、一般企業にすれば一流大企業に経済影響力は匹敵する。日本の裏社会は確固とした体制と組織で成り立つだろう。現にマフィアと繋がってる政府の幹部も多からず少なからず、居るみたいだ。その為に、一つの体制となる必要がある。その仲介役と新たな最大規模の犯罪組織の立役者が中国マフィアだ。」

    森屋は織田の言葉を思い出した。

    “俺たちは世界に出る。”

    「その話、本当なんすか?」

    「確証は無いがな。」

    「どうする積もりです、その話が本当で織田組と黒新会が手を組めば、警察で到底抑え切れなくなる、何か、手を打たなければ、このままだと・・・」

    「ああ、分かってる。」

    小野寺警視は森屋に話を切り出した。

    「落ち着け、計画がある。」

    「計画?」

    「さっきから、質問ばかりだな。少しはヤクザ者から警察に切り替えるみたいに頭使え。

    「・・・すいません。」

    「ただ、これが、少しでもしくじれば、元の抗争に戻る。よく聞け。」

    「はい。」

    「近々、中国マフィアの傘下の連中が織田組と取引に日本に来る。その時、取引を成立させろ。」

    小野寺警視は最後にこう言った。

    「・・・取引が成立したら、中国マフィアの拠点がある中国にも行け。黒新会との関係も洗うとともに、黒新会と、中国マフィアの幹部にパイプを作れ。・・・最後に残るのは白と黒だ。」

    森屋はとある横丁街を歩いてた。晩飯の買い出しを安く済ませようと思った。森屋はふと、背後に気配を感じた。足音は速くなる。とっさに振り向いた。

    「黒新会か?!」

    その男は黒新会の組員では無かった。遠い、昔の懐かしい記憶が蘇った。

    森屋と男は昔馴染みだった。二人は横丁街のバーで飲むことにした。

    「純、お前、さっきどうしたんだ?黒新会って何のことだったんだ?」

    「気にするな、ちょっとばかり、借金抱え込んでるだけだ。」

    男は笑った。

    「嘘つけ。第一、お前高校時代から警察になりたいって言ってただろ?俺は善人になるんだって。そのことはどうなってるんだ?」

    森屋と男は目が合うと頬が緩んだ。

    「友幸、お前こそ高校辞めた後どうしてたんだ?」

    佐藤友幸、森屋の高校時代のほんの僅かな数少ない唯一の友人だった。友幸はハァと息をつくと話をした。

    「俺は、あの後、大検を受けて、大学にも入ったよ。その後、普通に就活をして、今はただのサラリーマンだ。」

    「・・・それだけか?」

    「ああ、そうだよ。つまらない程、退屈で平凡な人生が俺の人生だ。」

    「そうか。」

    森屋と友幸は笑い合った。

    「ところで、純、お前、雰囲気変わったな。」

    「そうか?」

    「見るからにやさぐれてるよ。昔は真面目な努力家って感じだったけどな。」

    「・・・そうか、今の俺は別に昔と変わっちゃいない積もりだ。逆に、今は・・・」

    森屋は言葉に詰まった。

    「ああ、分かってるよ。変わっちゃいない。俺だって言えないことがある。」

    森屋はまるで自分のことを見透かされている様な気持ちになった。友幸は少し言いづらそうだったが、森屋に自分のことを問いかける様に話しかけた。

    「なぁ、俺、実は病院通ってるんだ。」

    「病院?何のだ。」

    「精神病院。」

    森屋は友幸のことをじっと見つめた。

    「精神病院?」

    「ああ、統合失調症っていう病気だ。中学生時代からずっと通ってる。」

    森屋は友幸が病気にかかり、病院に通ってたことを今の今まで知らなかった。

    「お前、病院通ってたのか、・・・一体何の病気だ?」

    「幻想を見るんだ。現実との区別がつかない。」

    友幸が森屋の吸ってる煙草を見た。

    「俺にも一本くれ。」

    森屋は懐から煙草を出すと友幸は煙草をくわえ、森屋が火を点けると慣れなさそうに煙草をふかした。

    「お前と出会う前、俺はいじめにあってた。不登校だった時期もあったし、けど、それがだらしない自分だとも思わなかった、普通に人にとって当たり前の自由を手に入れたかったんだ。まぁ、今の今までずっと誰かに自分の最低限の自尊心さえ踏みにじられたのかもな。知らない人からも結構色んなこと言われてた、のか、そんな気がしてただけなのか、今でも分からないが、ある日、学校に行ったんだ。そしたら、昨日自分がやっていたことをまるで知ってるかの様にクラスメートが口にした。偶然だったかもしれない。しかし、言動、パソコンの検索履歴、全部関連性があって、全く言ってるそのままだった。俺は正直、人には言えない恥ずかしいこともあった。けど、それが全て筒抜けだった。俺は裸で外を歩いてる様な、錯乱狂の様な扱いをされてる気分になったんだ。」

    「ああ。」

    森屋は黙って聞いた。

    「・・・それでだ、その日からハッキングをされてるのではないかと疑う様になった。家のカーテンもすっかり閉め切って、俺は毎日、臆病に災悩まされた。・・・逆に強がってたのか、どうなんだろうな。」

    友幸ははぐらかす様に森屋に言った。

    「俺が自殺を考える様になったのは小学校低学年だ。」

    「そして、俺は学校にあったカウンセリングルームに通うことになった。そこのカウンセラーさんの紹介でそのカウンセラーさんの勤めるクリニックに通うことになったんだ。それで、つけられた病名が今言った病気だ。」

    「・・・統合失調症?」

    友幸ははにかむ様に微笑んだ。

    「ああ、今通ってる病院では発達障害やら何やら、別の病名がついているが、実際はそんなもんじゃないよ。治療はいつ終わるか分からないし、これからしばらくずっと通わなきゃいけないなぁ・・・」

    友幸は急に黙った。

    「・・・どうした?」

    友幸は取り繕う様にずっと微笑んで居た。

    「いや、実際、俺はどうなんだったんだろうってな、もし、あのハッキリと聞こえた道行く人の言葉や、あの学校で聞いてたこととかが事実だったら、俺は何の為にあの注射を打ってるんだろうって。」

    「どういうことだ?」

    「いや、いいんだ。」

    友幸の顔の陰には微笑んだ顔の下に泣き腫らして、涙が枯れてたときの様な虚しさを感じた。

    「・・・まぁ、いいや!とにかく、・・・でも、最後まで、今でも消えない幻想があるんだ。」

    「何だ?教えてくれよ、友幸。」

    「俺は実は有名なアーティストに中学生時代、歌の歌詞を書いた手紙を送ったんだ。2つ、歌の歌詞をな。ただ、俺にはその歌が今残っているのに、何故、その記憶が無いのか、分からないんだ、まぁ、恐らく、いや、多分幻想に過ぎないけどな。」

    「・・・」

    「でも、今でも思うよ。ああ、俺は何をしてたんだろう、警察にも何度もお世話になって、周りの人に迷惑をかけて、時には傷付けたりもした。俺が例え、どうであれ、どうしようもない、いい人間にはなれない。ただの馬鹿野郎だな俺は。」

    森屋はあえて何も言わなかった。自分の触れてはいけない心の闇の様に、無意識のうちの友人である友幸の支えが崩れ去りそうだったからだ。

    「・・・でも、純、お前が警察になると言ったのは分かる気がした。本当にどうであれ、お前の支えがあったからだ。いつも、一人だった俺をあえて、特別なことを言わないで、ずっと見ててくれた。」

    「友幸、俺は」

    森屋は最後まで口に出来なかった。自分はどんな形であれ、警察になって、大義を全うしようとしている、少なくとも、一つの組織をその為に消し去ろうとしていることも。店を出ると、最後に友幸がこんなことを聞いてきた。

    「お前、次会ったら、何処か、飯食いに行かないか?」

    森屋は口を濁した。しかし、森屋の中で何かがたりないのか、満たされ始めてるみたいだった。

    織田組と中国マフィアの取引が成立すると、数日経つと取引が開始した。森屋は中国マフィアの傘下である香龍会の頭、王と接触をしていた。

    森屋は小野寺警視に言われた通りにこの香龍会を通じた取引を中心とすることを織田に認めさせ、香龍会を通じて、中国マフィアとの取引を成立させた。王は今、日本に居た。森屋は通訳を通し王とやりとりをした。

    そして、その時、もう一人警視と繋がっている暴力団関係者を連れていた。桜井聡馬、織田組と友好関係にある仁友会幹部である桜井はこの取引の見届け人を請け負った。森屋は今回の取引はあえて見逃す様に言われた。

    森屋は桜井と二人になると桜井に質問をした。

    「なぁ、あんたも潜入か?」

    「違う。」

    「じゃぁ、何で小野寺警視と関係を持ってる?」

    「それは・・・元は堅気だっただけだ。警察の潜入をやっていた頃もあったが、あえてこの道を歩む道を選んだ。こちらの方がやりやすい。」

    「何でだ?これじゃぁ、警察として犯罪組織の奴等に示しがつかないじゃないか?」

    桜井は森屋の目を睨むかの様に見た。だが、森屋の考えを見透かし、見逃すかの様に目を外した。

    「世の中、悪人や犯罪者だけを追うのが警察じゃない。本当は見過ごされた人間達を救うのが警察だ。ただ、今はもうそんな時代じゃない。世の中が人を死に、死刑に吊るし上げる。人が人を殺して来た。元はと言えば、この世にヤクザを授かったのは人の情けと定めだ。言葉の神が人を殺す。差別を生み出したのはこの国の言論の自由だ。成さざる者が対を成して、社会悪となる。その真義とは何かを考えろ。」

    その後、桜井は仁友会の最高幹部に殺害されたとされているがその場にはその最高幹部の遺体も見つかった。その場に他の誰か、第三者が居たということだった。次の取引の際、織田組と黒新会の和解の手立てが水面下で行われるとされた。

    しかし、香龍会の頭、王による組織内でのクーデター、そして、織田組と黒新会による和解の見解の相違、裏切り行為により、香龍会の王が新たな組織の頭となると、話は白紙に戻り、水の泡となった。森屋と桜井は王に日本との取引をとりまず、白紙にする代わり、組織の下剋上を手助けする様に申し出ていたのだ。

    ・・・・・・・後は織田組の違法薬物の所在と取引の場をおさえるだけだった。その日は全てが終わり始めることを友幸に伝える為、待ち合わせの六本木へ向かっていた。すると、六本木に着くとそこでは目出し帽を被った複数人のグループが誰かを殺そうとしていた

    森屋は止めに入ると、次の瞬間、こう叫んだ。

    “大丈夫か、しっかりしろ”

    森屋はその後のことは思い出そうとしても、記憶が浮かび上がることは無かった。

    友幸は六本木を拠点とする不良外国人のグループに殺された。一度、そのグループのメンバーとトラブルがあり、トラブルはその時は収まりはしたが、憚る様に見えた友幸の姿に嫌悪感と憤りを覚えたグループのメンバーは殺害を計画し、今回の事件に至った。

    友幸の家に行くと、そこには友幸の書いた小説と記憶が残されていた。森屋はそれを借り、家で読んだ。その後日、小野寺警視と織田組壊滅の計画の筋道を立てると、森屋は小野寺警視にこんな質問をした。

    「警視、」

    「何だ、まだ何かあるのか?」

    「・・・警視、死刑とは何だと思いますか?」

    「なんだ、この期に及んで、そんな話を、織田組にはそれ相応の適正な裁きが下るさ。」

    森屋は小野寺警視にこう言った。

    「これは、俺の数少ない、唯一の友人の言葉です。死刑とは、意義だ、俺の悔しい気持ちをバネにして、この世の悪を消し去ってくれ。俺の友人の遺書に書かれていた言葉です。

    「・・・そうか。」

    「・・・俺は、この織田組壊滅の件が解決して、刑事に戻ったら、必ず、この国に二度と同じ過ちを繰り返さない為に、見過ごされた人々を、二度とこんな風に終わらせない為に、何よりもあいつ、あの友人の為にすべてをかけていきます。」

    小野寺警視は森屋に近付くと、肩をポンと叩き、微笑んだ。

    「いい志だ。」

    それだけ言うと、小野寺警視はその場を去って行った。

    「ヒロシ」

    「何すか、兄貴?」

    「お前、やっぱり似てるよ。あいつに。」

    「そんなことないっすよ。お気の毒ですね、その・・・友達。」

    森屋は久しぶりにこんな優しい気持ちで笑うな、と思った。

    「お前は本当の自分に気付いてないだけだ。自分で決めろよ。どっちを選ぶかは自分自身だ。でも、今のお前はお前で、そこに居て、ここにいる。あいつだって、俺だって、昔は、・・・子供だったんだ。」

    そうすか、とヒロシが言うと森屋は煙草を消した。店を出ると、ほんの僅か、穏やかな空気が流れた。

    二度と戻らないあの時

    夢の続き

    スバルの CM で小学生の女の子が学校の宿題で「将来の夢を絵で描く話」があるんだけれど、その CM を見る度にこの物語にはもう一人出て来なかった人が居るんじゃないか、と思う。

    それは、その女の子と家族の為に同じ夢を諦めた男の人。その人は表に出て来ない。何故なら、誰もその人の本当の気持ちや存在すら知られていなかったから。でも、実は遠くからその女の子の家族を見守っていて、誰よりもその女の子の成長を望んでいた。

    その女の子と女の子の両親のためにその後の数十年間を諦めたからだ。その男の人は自分の人生よりも女の子の両親から生まれてくる女の子の命と家族の思い出の為に犠牲になったんじゃないかって。

    だから、諦めて挑戦しなかった。その男の人は「自分が家族に囲まれて幸せに生きること」を。その女の子の「夢」のために。

    雨ふり天狗

    これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。

    ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…

    「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」

    とととは言った。

    ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。

    来る日も来る日も

    「お父さん、お父さん」

    と病床の父を見舞った。

    あれは冬に差し掛かった頃だと思う。ととの好きな真っ赤な花を買ってあげた。そしたらととが

    「お、ま、え、の、ま、ま、こど、も、の、顔を、見せてくれ」

    と弱々しく口を開いた。ととはなぜか笑顔で嬉し涙を流していた。

    そして僕に

    「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」

    嬉し涙で目が濡れていた。

    「お父さん」

    僕も一言手を握りしめた。

    「あ、ありがとう…愛してる」

    その日からしばらく経って病床は空になった。

    晴れ渡る青空を見ると思い出す。

    (ああ、そうか。僕は戦争を経験した…家族の言葉があって生きているんだ)

    ととが汗水流して働いたこと

    血と肉を切り分けて僕が生まれたこと

    そして、最後に

    「ありがとう」

    とととが涙を流したこと。

    そうやって愛は愛を紡いで僕たちは生まれて来たんだ。

    愛を教えてくれた人

    最後まで愛を語ってくれた人

    忘れてはならない

    あの心の中の晴れ渡った青空を。

    歌うたいのバラッド

    カゲロウデイズ

    タイトル:『カゲロウデイズ』(匿名掲示板より)

    1夢見る名無しさん2019/06/30(日) 20:18:25.550

    スレが立てたら書く

    2打上花火2019/06/30(日) 20:20:31.790

    俺の母親に乳がんが発覚したのはいつか分からない。でも伯母から突然知らされた。

    俺は会社も自己都合退職で辞め、学校も中学と高校の二度辞めている。

    自分のことでイライラしている俺は今でも母親のことに頭が回らない。

    3打上花火2019/06/30(日) 20:23:19.600

    俺は23歳で現役のゆとり世代だ。一年遅れて大学を卒業した矢先に母親の乳がんを知らされた。

    正直に言えば、こんな忙しい矢先に何なのかと思っている。

    今では葬式でメンタルがやられないようにいつでも母親の死を気にしないように毎日を考えながら生きている。

    4打上花火2019/06/30(日) 20:25:43.300

    普段の日常だ。母親は中国がまだ発展途上国で田舎だった頃に日本へ出てきてパチンコのアルバイトをやった後に夜の商売で金を稼ぎ、生活費を家の中に入れていた。

    遅い時には朝に帰ってくることもあった。来る日も来る日もお客さんとの電話や付き合いの食事へ出掛けていた。

    5打上花火2019/06/30(日) 20:28:20.440

    俺はずっと日中混血であることを周りには黙るように言われた。勿論、母親であることも外では言えない。

    父親と母親が家で連れ子である兄貴のことで揉めたり、警察を読んだ時には家族同士ですったもんだしたり、地味に忙しかった。

    俺も学校へ行かなくなったり…色々とあった。誰にも知られずに生きていた。

    6打上花火2019/06/30(日) 20:30:27.970

    普通であること、平凡であることが何よりも難しい俺には普段通りというものに慣れなくて、問題行動を起こしてメンタルクリニックへ行ったりしてその薬を使って遊んだりしていたこともある。

    俺になんて同情の余地がない。でも、家には金もなく、母は人並みの生活を一生懸命に維持する為に夜の商売で働き続けた。

    7打上花火2019/06/30(日) 20:34:45.860

    何度も考えた。不運が続いた人生だった。だからこそ、今度は俺の番だと思っている。

    母親のがんが全身に転移したなら、残った家族は老いた父親だけ。伯母が言っていた。「生きている人を大切にするしかない」…だから、俺は母親が死んでも普段通りに生きる。

    薬漬けになって、高校も中退して、友達も彼女もロクに居ないのが俺にとっての普通だった。だから、俺は母親に何があろうとも笑顔で許す。

    愛しているから、死んだって笑って許すんだよ。俺は俺のことを残してなんて言わない。

    仮に早く逝ってしまっても、俺は自立出来るから、楽に逝っておくれ。

    8打上花火2019/06/30(日) 20:36:40.660

    何度でも愛してるとか、愛されているから何とでも言っておくれ。俺は無条件に母親のことはいつまでも忘れないよ。

    祖母もがんで死んでしまって、こんなのはただの因果だと思っている。俺はいつまでも母親が側に生きていると思うから、寂しくないよ。

    9打上花火2019/06/30(日) 20:38:30.540

    最後に親孝行をさせてくれる時間をたくさん残してくれてありがとう。まだ時間はたくさん残っているから…俺も母親には何も言わない。

    俺はどんな痛みも味わって来た。愛する人の死は好きにしておくれ。

    どんなになっても俺はお母さんのことを愛しているから。

    10打上花火2019/06/30(日) 20:41:39.400

    俺は泣かないよ。何回も泣いてきて、何度でも見送れるようにと準備はしてきた。

    葬式の日は普段通りに見送るよ。これが、ただ普通の日常である毎日。

    信じなくてもいい、俺はただ誰の為でもない自分の為に生きて行くから。母親は今でも生きている。

    これが俺の日常茶飯事。死んでも殺されても同じことさ。それくらいに俺は思っている。

    11打上花火2019/06/30(日) 20:43:53.750

    人の死なんて平気に思えるから。最後にFacebookだけには書き残したよ。

    母親には最期の言葉なんてない。強く生きる為には泣くより笑うしかない。

    それが俺の人生だから。普段通りの日常。

    36打上花火2019/11/06(水) 05:36:05.180

    何とか快方に向かっているよ。医者からストレスがなければ再発の可能性は低いそうだよ

    これでもうちの母親はまだ夜の商売で働いているけどな。身寄りや身内が居ても、病気を抱えていても周りには隠して働いてることもあるさ。

    悪かったな。迷惑と心配を掛けた。

    ありがとうございました。

    正直思ったよ

    俺は子供の頃ブサイクでさ。年上のお姉さんに可愛がって貰える子供とか対等な立場で恋愛が出来るイケメンのお兄さんが羨ましく思えたり。

    今も横になりながら「あの綺麗だったお姉さんがタイムマシンで過去に戻りたい」と言ってくれるといいなとか。

    もし可愛がって貰えたら違ったかな。とても寂しい幼年期だった。

    俺は一度も年上のお姉さんに相手にして貰ったこともないよ。バレンタインデーのチョコも従姉からしか貰ったことがない。

    考えてみれば可愛がって貰えるお姉さんを探して根拠もなく遠くに出掛けたり。でも仕方ないんだな。

    何か母性というものについて一度も可愛がって貰えたことはないな。もっと美しい容姿端麗だったら何かそういう特別な思い出が出来たかな、とか。

    本当に青春時代に女の子との思い出なんか一つもなかったな。ただ呼び出されて買い物とかに付き合っただけ。

    今更27歳の大人で可愛がって貰おうとか思わないよ。でも一生10年前のあの頃を引きずるだろうな。

    ずっと頭の中には「可愛がってくれるお姉さんの存在」で頭がいっぱいだった。でもその一人のひとを今でも愛している訳ではないし、

    宇垣総裁が結婚する時もいい思い出の一つとしてポケットにしまって置こうかな。壊れた時計を直す暇もないけど

    けど

    もし壊れた時計を直してただあの頃のあなたを見ていたらきっと思うだろうな

    「心の奥底から愛してる」

    その時が来てもあなたは僕の存在すら知らない。でもそれでいい。

    僕だけが知っている心の中だけの思い出。あなたは間違いなく僕の憧れる愛する人でした

    愛してる

    美里覚えてる?

    貝がら割りで手を繋ぐんだよ

    もしTBSスタジオ近くのベンチに一緒に座ってたら

    向かい合って貝がら割りでずっと手を繋いでいようね

    ブランケットは寒くならないように

    ずっと貝がら割りで手を繋いで

    握っていたいよ

    初めは背伸びだったんだよ

    あなたの背丈に合うように

    愛しているから

    #宇垣美里

    https://youtu.be/fVmFFwtqpHQ?si=FMI0ZUSG25H1QuAJ
    7:13 pm
    やっぱり齋藤飛鳥だろぉ〜かっきー
    ラブクラフト工作員
    7:10 pm
    たすくのーと
    宇垣美里
    足が悪い死
    宇垣美里はAmebaの詐欺垢で佐藤友幸のブログにいいねを押した為東山紀之に空手で一本取られ足が悪い死。たむたむは足悪いし。古池や蛙飛び込む水の音。くぅ〜ちんちん

    宇垣美里のラジオが始まりました。嫌われました。楽しかった。嬉しい〜。
    6:48 pm
    👋
    6:27 pm
    ウマー
    ウマー
    3:11 pm

    宇垣美里姐さん「あんたらいい加減にしなはれや!わてかて極妻やぞ?!叔父貴の代わりに背負った代紋、必ず返しで恩義を果たさせて貰います!?」
    Vシネに宇垣美里出して便所としてラムちゃんのコスプレさして婦人としてエリザベートの女役主演で出させる。忙しくなるね。
    10:15 am
    【日本経済学会】日銀は政府の子会社(神戸製鋼所の株価上昇)【学会賞】
    5000億円使って医療従事者を守るための工場を作ろう。
    論文要旨

    アベノミクスは当初の金融政策から機動的な財政政策にて有効需要を創出し、民間への成長戦略へと喚起をするはずだった。

    しかし、なかなか消費者物価指数も伸び悩み、また、GDPもマイナス成長にあるところから、「デフレ時代に既に逆戻りしている」という専門家も居る。

    アベノミクスの問題点について、自己分析してみると、先ず、第一に今の経済政策の問題は、民間需要を喚起するような構造改革ではなく、実質的にはイノベーションによる生産性の向上を謳っているところだ。

    アベノミクス第2ステージにあたって、首相官邸のホームページにアップされている「一億総活躍社会」についての資料を見たが、イノベーションが何かもはっきりしておらず、個人の価値観が多様化すればイノベーションは必ず起きるという安易で短絡的な考え方に基づいているため、必ずしも経済成長に繋がるような政府の役割が示されていなかった。

    第二に、具体的な資源配分や景気安定化策が打ち出されておらず、官民ファンドの役割も観光業に対して集中的に資金を投入して、外国人観光客による需要を取り込もうということで、オリンピックの開催による一時的な特需や物価指数の変動はあっても、目標とする「年2%の緩やかな経済成長」は難しいと思われるし、継続的な経済成長に関する案は明示されてないように見受けられた。

    経済政策というよりかは行政改革という側面が大きく見られ、公的セクターの介入による政策そのものの非効率さが際立っている。

    経済政策としては具体性に欠けており、経済活動に影響を及ぼすようなインセンティブがなく、結局は上手くいかないのではないかと、個人的には見ている。

    アベノミクスの問題は金融政策における、具体的な政策の資源配分に於けるセグメントやターゲティングが定まっていないところだ。

    そこで、政府による日銀の国債引き受けによる支出で政府ファンドを設置し、ある程度の範囲に及ぶ都市計画を行う。

    アベノミクスが掲げる「国家戦略特区の開発」、「規制緩和」を行う上で、集中的に資金を投入し、短期的で、飛躍的な経済成長を見込む政策をとった方が良いと思われる。

    それに伴って、公共投資が集中的に行われる上で、政府ファンドを設置することで、民間企業と共同して都市計画へ投資を行い、以下の項目を達成する。

    ・集中的な政府資金投入による、特区設置に於ける環境整備の短縮化

    ・より早い乗数効果の波及と有効需要の創出

    ・特区内での積極的な雇用への投資と、労働者の流入による生産規模の拡大

    ・特区における規制緩和

    ・生産規模拡大による特区外での規制緩和の推進と設備投資の増進

    ・外資系企業の積極的な誘致による競争力の向上、国内の主力企業の流出防止

    ・特区周辺でのイノベーションの創出による生産性向上

    ・以上を踏まえた短期的な経済成長を実現

    これは本来、アベノミクスの金融政策による資金の流出の範囲を拡大し、それが企業などの経済主体に行き渡るような介入を公共投資によって行い、経済成長の底上げをすることで、規制緩和を推し進め、民間需要を創出するための具体案でもある。

    はじめに

    投資で儲かる方法って一体どのようなものでしょうか?僕が考えるのは「発展途上国への投資である」と考えています。例えば、日本の高度経済成長期は戦後の何もない焼け野原から電気、ガス、水道などの生活インフラを通し、電車や高速道路などの交通インフラを整備し、そういった社会水準、文化水準の下で多様な製品やサービスが生まれたからこそ日本国は国内総生産で世界第三位の先進国への仲間入りを果たせたのだと考えます。

    つまり、「生活環境を整備する際に新たな製品やサービスが生まれる過程」が好景気による経済成長を促すことが出来て、多くの経済活動を行う主体に利益を生み出すことが可能になるのではないでしょうか?考えてみれば、日本国というのは他の近隣諸国と比べると同じアジア諸外国と同じ筈です。しかし、経済成長にはポツダム宣言前の第二次世界大戦などの戦争が存在していました。

    今、僕が考えているのは「世界的な戦争の危機にあるからこそ、投資で儲かるチャンスがある」という観方が存在していることです。「ここは俺の国だぞ」と海の孤島に旗を立てて自国を立国するのは難しいですが、新たな金融サービスをネット空間で提供することはパソコン一台とプログラミングする為の設備さえあれば誰でも可能なことなのです。分かりやすい例が仮想通貨だったりします。仮想通貨とは政府による発券銀行を媒介した貨幣や通貨以外でインターネット上の運用益によるデータで換金を出来るといったものです。

    一番分かりやすい仮想通貨の原型が「パチンコ屋の換金システム」です。つまり、パチンコ屋の「メダルを景品などの媒介を利用して換金する」ことは、仮想通貨での「運用益のデータを決済手段として利用して貰うことで通貨の役割を担う」ことと同様なことなのです。

    これは何を意味するかと言えば、戦争を行う政権では資金援助を得ようとする為に多様で開放的な資金調達の窓口を軍事ファンドとして各国に設置されます。つまり、日本国政府としてもカジノ施設の誘致などを行おうとしている現実がありますが、賭博場というものはパチンコ屋、スロット店から闇カジノに至るまで様々なものが既に存在しています。

    安倍政権で日本国内にカジノ施設を誘致するということは、政府という元締めが存在した上で賭博についての規制を行わないということに等しく、仮に憲法改正をして自衛隊が正式な軍隊に相当する機関であると認められた場合、軍事ファンドというものは「政府が各国の多種多様な経済主体から資金調達の窓口として軍事ファンドを設置するけれども、個人やテロ組織が戦争産業への投資をすることも制限しないこと」を示唆するものでもあります。

    結論から述べると、「戦勝国になると新たな通貨単位が生まれて、植民地の資源獲得をする為に新たなインフラ投資を始めとした発展途上国への先進国からの投融資が行われることで多様なビジネスチャンスが生まれる」のであって、経済戦争の実態はアフリカや中東等での代理戦争による世界大戦の準備期間であるのではないのかと思っています。

    GAFAのコールセンターを設置

    事業概要とその目的

    先ず、ここで出てくる三主体は「政府」「ベンチャー企業」「金融機関」の三つである。近年、政府の財政状況は 国内総生産 の二倍以上の債務を抱えており、歳入と歳出の状況は健全とは言えず、「財政健全化」が叫ばれている。 そこで、この事業では三者が互いに恩恵が行くような仕組みを作りたいという動機から、当該事業を提案する。

    政府の公共投資に際して、インフラの整備など公共財は非競争的であるために、市場に任せる訳にはいかず、政府の信用力によって賄われてきた。 しかし、昨今では財政負担を軽くするために、官民が一体となって、インフラの整備に着手している。 また、現政権の経済政策「アベノミクス」では、大規模な量的・質的金融緩和と、それに伴う「国土強靭化」と銘打った公共投資が行われ、それを成長戦略に繋げるまでの資金需要の創出が求められている。

    そこで、財政ファイナンスの効率化を図る為に、当事業では潤沢な政府資金を活用し、委託事業を国家の信用に基づき、企業を成長させ、金融市場を活発化させる事業が当該プランである「都市再生・活性化プラン」である。

    この事業の目的は、政府の財政負担を軽減するために大規模な公共事業を民間へと委託させることである。 主にその資金は民間の金融機関(信託銀行、投資信託など)によって管理させる。

    その中で、新規事業者、すなわちベンチャー企業に事業を委託することで、金融機関が事業の権利を所有し、独占できる。ここから、金融機関は莫大な融資を行うことができ、この事業での収益を新たな貸出や投資に回すことで、新たな収益を獲得することが出来る。また、金融市場に同等の資金が投入され、政府資金が市場に流出し、活発化する。

    そして、ベンチャー企業には潤沢な資金から企業規模の拡大やスタートアップの成長を行い、新規事業への資金調達をすることが出来る。 企業規模が拡大し、スタートアップの成長により生産性が向上したベンチャー企業では、新規事業に取り組みやすくなり、それに伴って、雇用が拡大される。

    企業規模の拡大と資本の蓄積

    当事業では、「ベンチャー企業」が主体となって事業を推進していくが、ベンチャー企業を活用する理由として、「イノベーションへのコスト最小化」と「事業拡大による新規雇用の創出」が挙げられ、細かくは以下の項目によって説明される。

    ①資本の蓄積と成長率の関係性

    資本の蓄積が低く、希少度の高い途上国などでは、資本の生産性が高まり、経済が急速に成長する。しかし、逆に資本の蓄積が高まった日本などの先進国では、生産性は次第に低下し、成長も鈍化していく。

    そして、資本が蓄積し、成熟した組織、すなわち大企業のようなマニュアルが整備された組織の経営では、いわゆる保守的な経営が行われ、新規事業に参入する機会を逃すなどの「イノベーションのジレンマ」が見られる。対して、ベンチャー企業では小規模の事業者が過当競争の下に、個々が独自のビジネスを展開している。すなわち、資本の蓄積が低く、資本の希少性が高い(競争率の高い)ベンチャー企業(新規事業者)の方が生産性は高くなり、新規事業の体系化の速度を速める為に、スタートアップの成長を望めるという根拠を示している。

    この「資本の蓄積と成長率の関係性」と「大企業とベンチャー企業の間の組織構造の違い」は、次項に於ける「マーケットシェアとイノベーションへのコスト最小化」とも相関性がある。

    ②マーケットシェアとイノベーションへのコスト最小化

    仮に前提として、他の経済主体との競争環境の中で投資収益率を高める為に、企業は「最小のコストで最大の利潤を追求し、最も効率的な経済主体に資源が集積される」と定義する。先程述べたように「資本の蓄積と成長率の関係性」には、負の相関性があり、同様に大企業などの成熟した組織は保守的な経営を行う傾向(イノベーションのジレンマ)があるために新規事業への投資を行わない傾向がある。元来は、予測不可能な脅威や失敗などを怖れる為に、こういった傾向が見られると考えられていた。

    しかし、自身は「大企業のマーケットシェアの高さと資本の蓄積率の高さ」が日本のデフレという病に重ね着した〝隠れた第三因子〟として、こうした投資へ慎重になるマインドを形成しているのではないかと考えた。つまり、コストを最小化するための戦略が、投資の実行ではなく、継続した費用への投入に使われていることが問題だと考える。要するに大企業が高いマーケットシェアを占め、保身的な運営をすることで、市場への資源の投入が十分になされず、各経済主体への資源配分が停滞しているのではないかと考えられる。

    それ故に投資を活発的に行い、資金を必要とする経済主体、すなわちベンチャー企業へと資金を融通することで、新たな資金需要を創出できるのではないかと考えた。

    次章では「新規雇用の創出」について取り上げる。

    財政投融資と雇用の変動

    高度経済成長期の経済発展の過程には、経済成長に伴う雇用の拡大と個人所得の増大が背景にあった。同時に個人の貯蓄は企業の積極的な設備投資の資金に回され、投資が活発化されていたことも要因として考えられる。

    その中で、日本が高度な経済成長を遂げる重要な要因がもう一つあり、それは「国土建設郵便貯金特別増強運動」である。この運動は「郵便貯金による社会資本の増強」を目指し、国を挙げて、地域開発や高速道路、通信技術など大規模な社会資本の整備が行われた。公共事業の一つの目的として「失業者の雇用」がある。近年、デフレの状況下にある日本では失業率が高くなる傾向にある。

    しかし、高度経済成長期の際に失業率が低かったのは、物価上昇による好景気によるものだけではなく、こうした「雇用環境の整備」にもあったのではないかと考える。

     1955年に2.5%だった失業率は1973年の石油危機の際にスタグフレーション(物価上昇と失業率の上昇が同時になされる状態)が起きるまで下方傾向にある。1955年というのは「国土建設郵便貯金特別増強運動」の前身となる「郵便貯金創業80周年記念増強運動」が開始された年である。

    現代に於いては従来型の公共投資からの転換が求められる声も上がっている。アベノミクスに於いても公共投資による景気の底上げを行おうとしている点では、高度経済成長期の政策と類似した点もある。だが、重要なのは短期的な景気安定化策よりも長期的な経済環境の安定であると思われる。

    そして、政府の行う臨時的な雇用では、長期的な民間需要の創出は達成できないと考える

    前章では、郵便貯金などの貯蓄による財政投融資によって、投資が活発化したことを説明した。現代の経済政策に於いて、公共投資などの財政出動から民間需要を喚起する成長戦略に繋げるためには、企業が長期的な市場での展望を持ち、新たな需要を創出するためのイノベーションが求められる。その為には、短期的に投じた資金を継続的な事業拡大へ投資しなければならない。

    このベンチャー企業によるインフラ整備事業の目的は、事業の多角化による段階的な成長を促すためにあり、従来型の公共投資からの転換を訴えている。新たな人的資本を活用し、所得を拡大することで、個人消費が伸び、経済が活性化する。

    長期的な視野を持ちつつ、事業の拡大に伴った雇用の拡大を図らなければならないと考える。

    情報処理の効率化

    現在の経済政策はサプライサイドによる景気安定化策を打ち出していることを念頭に置く。その具体的な経済成長の要因を構成するものとして、以下の点が挙げられる。

    ・事業者間での生産活動に於ける取引関係の活発化

    ・新規事業への独立した判断と機会

    ・マクロミルに見る事例

    以上の点から、それぞれ一つずつ見ていくこととする。

    ①事業者間での生産活動に於ける取引関係の活発化

    この項目には具体例が存在しており、企業のアウトソーシングが該当する。一企業がアウトソーシングを行う企業との取引関係を結ぶ際の目的として、課題解決能力の向上や業務の効率化を図ることが前提としてある。

    例を挙げると、製造業の場合には流通チャネルを構築するためのコストが必要になる。生産ラインから流通チャネルを構築するためのコストの見積もりをする際に、自社内で行うとすると、指揮命令系統が各部署を通すことで、間隔を置いて長くなる。この場合のアウトソーシングでの業務の効率化というのは、流通チャネルを構築するという一つの目的に対して、事業としてそれを単元化し、体系化することに専念することにあたる。

    もし、企業が委託先と提携して事業を達成するとしたら、アウトソーシングによってかかるコストというのは、一つの事業への莫大な融資に繋がる。

    ②新規事業への独立した判断と機会

    これは、事業の委託先である企業の事業の多角化を図ることで、新規事業への投資判断の効率化を提携先の企業と考察する機会となる。経済成長に必要なイノベーションの創出に最も必要であると考えるのは、投資活動へのソリューションである。

    組織の現場でのネットワークと課題への具体的な解決策の絞り込みに重要な要因は、課題解決の目標と逆算して、具体的なコスト配分へと定めていくことである。短期的なサンクコストの発生に注意を払うよりも、長期的な視点から具体性を抽出していくことが重要なのである。

    独立して課題処理を行うことは、情報の取捨選択に資源を集中的に振り向けることで、投資判断の効率化を図ることができる。その為には雇用を確保し、フロンティアの拡大に伴って、労働の原資となる人的資本への担保が求められる。

    その際に所得の拡大に伴った、個人消費の改善が見込めるのだと考える。

    ③マクロミルに見る事例

    ここでは、アウトソーシングの一種の具体例として、「マクロミル」という企業を挙げたいと思う。マクロミルは、インターネット上でユーザーに対してアンケートの協力を求め、データを集積し、他の経済主体に提供することを事業の概要としている。データ分析は企業のマーケティング活動に於いても重要な立ち位置を占め、データを分析することで、新たなソリューションを生み出す可能性を秘めている。

    このマクロミルの例で言えば、多様な経済主体のマーケティング活動を独立的かつ集中的なデータ分析を行うことで、ソリューションを開発する事業を主たるものとしているとも言い換えられる。組織内でのネットワークは、指揮命令系統のみならず、部門間でのコミュニケーションの促進を図ることが必要である。一つの共通した目的に対して、集中的に資源を投入する狙いはそこにあるのである。長期的な視野で事業を見た際に、情報処理に於いては、具体的なプランに絞り込むための情報の取捨選択が必要であることは前項でも触れた。

    しかし、事業を細かく細分化し、現場での役割を割り振る際には、各個人が課題解決に取り組まなければならない。そのコミュニケーションを図っていく中で、内省し、対向者の意見を取り入れ、共感することも同時に求められる。組織の協調性というものは、根底にそういった共感があり、資源が流動化していく中で、一つの目的に向かって、体系化の速度を速めることに意義がある。

    必ずしも個人のイノベーションのみが新たな技術革新を生むのではなく、組織の形成過程にも日常の中でイノベーションの存在や可能性を見出すことがあることを意味している。ベンチャー企業の意義はそういったことを為しえることにあるのではないだろうか?長期的な時間軸にある「時間」という一つの見えない資源が付加価値を生み出すこともある。

    全体の統計の中で傾向を掴み、体系化した具体的なプランへの密度を高めることが、正確性の向上に繋がり、リスクを軽減することで、新たな事業への投資判断を効率化すると考える。

    キャピタルゲイン

    余談ではあるが、この事業を着想したきっかけについて述べる。アベノミクスでは、投資が活発化することによって、経済成長を果たすという目的があった。その際に、「どのようにすれば、自身が投資した際に上手く利益をあげられるのだろうか」と考えていた時がきっかけだった。その時に自身は信託銀行などの存在を知り、「自分が事業を保有し、金融機関に投資をさせるのはどうだろうか?」と思ったのだ。

    最も安全な事業を考えていた時にこのインフラ整備事業を思いついた。要するに、この事業を実質的に監督するのは、「ベンチャー企業」である。その資金を活用し、保有する権利も同等にある。ベンチャー企業の「規模の小ささ」を利用して、個人が事業を所有し、政府と金融機関の間を仲介することで、国の信用力を用いて、金融機関に自分の関係する事業に投資させることが出来る。このことから当事者は、「代理人」または融資を仲介する顧客として、投資の配当を得られるのではないかと考えた。

    そして、国家の信用力を用いた事業の多角化により、安定的に企業規模の拡大を行うことで、安全性の高いキャピタルゲインを保障できるのではないかと考え付いたことが、この事業の着想に至った経緯である。また、この事業は、当該事業の資金を管理し、運用する金融機関にとって新たな金融商品を作り出し、安全性を向上させ、リスクを軽減させる金融市場を構築するための誘因になると考えている。先程、このベンチャー企業によるインフラ整備事業を「安全性の高い事業」と述べたが、この事業は、金融機関に莫大な資金を投入し、新たな資金需要を創出するまでの段階的なリスクの担保でしかない。

    例えば、新たな資金需要を創出できたとしても貸し倒れなどによるリスクはゼロではない。しかし、当該事業で得られた収益を分散投資によって、新たな事業への資金の融通を行うことで、全体のリスクを軽減することは可能である。経済が動いている限り、資本というものは消滅せず、必ず存在する。この「都市再生・活性化プラン」の真の目的は、そういった他の経済主体への誘因となるような事業を行うことであり、リスクへの安全性を担保することで、資本市場の活性化への段階的なステップを保障することにある。

    ふるさと納税について語ろう

    お題目

    ゴミ箱を設置する業者でも会社としては資本金1億円は必要で、トイレとゴミ箱の設置業者をやって後に自転車の修理業者をやる。東京証券取引所の大企業を目指す。

    ふるさと納税は寄付納税と言ってますが、簡単な財源委譲です。BtoB,BtoC,CtoCがあるならCtoBがふるさと納税です。

    なので所得の再分配を強化すると更にC(顧客)からB(役所)にお金が行き渡るので岸田政権では喫緊の課題です。何より僕が政治に求めるのは

    田舎に

    ・医療施設、介護施設を建てること

    ・交通の足回りをよくすること

    ・若者の雇用を地方に生み出すこと

    これが一番大きいです。

    ちなみにPFIと特定目的会社だと何が違うかと言うと

    公的な資産を活用した上で民間資金を積み立てられるので、政府機関が手放した時に完全に民営化が出来る

    ということです。

    医療PFIということで

    市場規模を拡大するには地方に医療施設、介護施設を建てるのは裏側では合理的な理由付けになる側面がある

    ということを意味します。

    つまり地方創生が目的じゃなくても、市場規模を拡大して利益追求するには田舎に医療施設、介護施設を建てるのがいいよねってことです。

    医療施設、介護施設が建つと周囲が都市化するので「田舎に若者が定住するようになる」という影響も考えられます。

    その元手の資本になるのがアベノミクスで増加したマネタリーベースで資金需要を創出しようということで、これで長期金利の安定と出口戦略を行う最重要課題が達成されるということです。

    首相演説

    今回お集まり頂きましたのは、アベノミクスのエンジンを吹かせてきてから、早くも5年以上の歳月が経ち、マスコミ各社を通して、政府の次なる新たな政策のビジョンを策定するための宣言を申し上げたく、会見を開くことに至りました。

    先ず、以前、私は景気の冷え込みを懸念し、消費増税を8%から10%に引き上げるのを2017年4月から2019年10月までの二年半の間、再延期をする意思をこの記者会見の場で表明しました。

    その意思決定に当たって、各国のエコノミストから意見を募り、消費増税を再延期するという最終判断を下しました。

    常々、有識者会議では「増税による景気の冷え込みが懸念されるために、増税は再延期すべきだ 」という議論がなされ、現実として英国のEU離脱に伴う金融市場の不安定さは増し、世界経済全体での不確実性はより一層に深まっております。

    しかし、財政健全化を行うために基礎的財政収支の黒字化など増税は不可避な状況にあります。

    そして、本来ならば、財源を確保するためには財政健全化を行い、パブリックファイナンスの安全性を高めなければなりません。

    では、政府に於いては何故このような決断を下すこととなったのか?

    それは、もしこれ以上に経済活動が停滞すれば、結果として将来への人口維持が困難となり、変遷する経済社会に於ける日本の国力が低下し、現在の豊かな暮らしを守ることが難しくなって参ります。

    その為に政府が出来ることは、安全保障から経済政策に至るまで、多方面に於いて、政策を打ち出し、将来的なリスクと不確実性を低減させていくことだと考えます。

    しかし残念ながら、現状に於いては、短期的な資金需要の創出などでは根本的な経済の不安定性の解決にはなっていない現実もございます。

    我々は政策の転換点に差し掛かっていると考えております。

    そこで、申し上げたいのは、現在の日本の投資活動の停滞の背景にあるのは、少なからずある一種の思い込みが働いております。

    それは何か?それは先程、政策の転換点と申し上げた根底にある実体経済と政策とのギャップであります。

    例えば、もし、企業が本当に投資活動を行おうとするのならば、将来的な投資機会に備えて貯蓄をするはずです。

    しかし、我々は結果として、目先の投資活動を標榜にしており、短期的な利益ばかりを求めようとしておりました。ここから危惧されるのは、具体性のないことに投資活動が行われて、金融市場でも焦げ付きやデフォルトの状態に陥る可能性も高いということであります。

    現状を維持すれば、長期的に見れば収益性がなく、市場全体の将来性がないと判断され、株などに投資資金が流れず、逆に出ていってしまう可能性があります。

    また、個々の企業は直接的にそういった流れを読めず、景況感への思い込みが生じ、投資を控えるために収益性が上がらず、保守的な経営をしてしまいます。

    私たちは、これが景況感の悪化に繋がっていると考えております。

    そして、我々はこの現実に再度向き合っていかなければなりません。

    その為に政府がこれからどうするべきか?という疑問については、政府自身が「年実質2%の経済成長」というインフレターゲットから転換し、企業の財務状況を改善しつつ、経済全体で長期的な投資活動を支援する態勢が必要になり、国際社会に宣言する必要があると考えております。

    ここで私は断言致します。私たちは具体性をもってして行動し、それを実現して参ります

    これから先の未来では、アベノミクスの成長戦略で掲げるロボティクス産業は、日本がリードしていく産業となります。

    そして、日本でも介護、医療市場の伸びは期待できます。AIなどのロボティクスとヘルスケア技術は、同じ機械産業として融和性が高く、政府でも政策的な援助をしております

    政府は企業のロボティクスの技術開発を主導し、海外へと日本の技術を発信するために、今後の数年以内に為替を円安に誘導させるような措置を取って参ります。

    その為に中長期的なスパンで、政府の経済政策に於ける対応と企業の研究開発から実際的な技術活用の実現とのギャップを埋め、政府と企業との間で協調して成長戦略の実現へと政策を実行します。

    未来の子供たちと子供たちが背負っていく未来の為に、これからも政府は掲げていくビジョンを実現していき、具体的に行動へと移していく所存であります。

    そして、ここからは新たな財政投融資計画について、お話しさせて頂きます。

    政府としては、新たに"Global Investment Finance Plan "という投融資プランを策定いたしました。これは、近年急激に増加しておりますマネタリーベースを活用した投融資プランであり、収益の分配先は国債の保有者を想定しております。

    ここからは、具体的なプランニングについて、述べさせて頂きます。

    先ず、日本国政府が発展途上国に主な事業を実施するための現地法人を設立し、同社の株式を所有します。そして、それと同時に政府では自由で開放的な資金調達の窓口として、政府ファンドを設立いたします。

    この事業の中心となりますのは、インフラ事業を中心とした広範な都市開発であり、PFIの概念を導入し、将来的な公共投資の支出による相手国政府の債務増幅の低減を行い、現地に雇用を生み出し、日本のインフラ整備の技術やノウハウを提供します。また、政府ファンドからは、鉄道や電気、ガス、水道などのインフラ整備の他にも、ショッピングモールやリゾートホテルの建設など、現地の企業と協同した投融資も行う予定であります。

    現在、政府のマネタリーベースは数百兆円規模であり、市場に於ける巨大なマネープレイヤーとなることも出来ます。金融市場へと潤沢な資金を投入し、投資活動の活発化の誘因になるとも考えます。そこで、政府の保有する株式も値上がりすることで、大幅なキャピタルゲインを求めることができ、キャピタルゲインによって発生した収益は、今ある国債の利払い費に充て、分配を致します。結果として、国債を保有する動機が高まり、貯蓄率も高まることによって、急激な国債の暴落リスクを防ぐことができます。

    そして、引き続き、国内で国債を消化することが可能となる。当該プラン自体が、国債の金融市場に於ける運用安全性を高めることが目的となっており、政府が具体的なファイナンスの裏付けとなるような事業と利払い費を対応させ、税金以外の方法で資金調達をいたします。

    今後、日本国内でも、中長期的なスパンを要しながらも、同様の手法をPFIを活用しつつ、順次に導入していく予定であります。

    先ず、このビジネスモデルのコンセプトは、「事業規模の拡大と投融資の効率化」である。これは具体的に何をするかというと、PFIを行う際に事業者と金融機関との間に投融資の効率化を図る為の仲介業者を設けるということである。

    事業の概要はこうだ。自治体と金融機関が共同して仲介業者となる法人(PFI企業)を設置する。そして、PFI企業は自治体と金融機関から得た資金を元手に、PFI事業の実施者となる事業者に投融資を行う。この際に、複数の事業者に対して落札を行い、競争原理を高め、個別に金融機関が複数の事業者に対して、投融資を行う。

    そして、この一連の事業によって発生した収益に対して、事業者(法人)の所得にかけられる法人税をPFI企業が徴収する。その税収の一部を金融機関へと提供し、更にPFI企業も出資を受け、投融資を行う…これを繰り返していくことで、投融資をすることで税収が増え、税収が増えることで更に事業規模を拡大し、PFI事業への資金需要を拡大していくというものだ。

    1.PFIの実施に於ける具体的な事業内容

    それでは、実際にどのような事業に投融資を行うのか?近年、「ポスト工業化」が叫ばれる中で、経済構造の変化によって、第二次産業の飽和化が危惧されている。経済発展が十分に成され、生活環境が整備された日本では、住宅数が世帯数を上回るなどのデータもあり、住宅が供給過剰となる可能性が考えられていた。

    しかし、東日本大震災や熊本地震などの地震災害を考慮した場合、空き家や耐震性に問題がある住宅などの課題が出てきており、必ずしも供給過剰になるとは言い切れない。例えば、空き家などでは電気やガスの配管が老朽化しており、万一に大震災などでこれらの配管に衝撃が与えられた場合に、火災などの二次災害が起きる可能性がある。

    そして、自治体が「地震災害に強い街づくり」を行う為には、地域住民の命の安全を確保するために、住宅の耐震性の補強を第一に行わなければならないのである。現に熊本地震では、地震による住宅の倒壊によって、沢山の尊い命が奪われた。自治体は、この過去を教訓にして、住宅の耐震補強事業や空き家の取り壊し、取り壊した後の空き地に避難所の施設を建設するなどの震災対策へと率先的に取り組まなければならない。

    第二に、過疎地域などに医療施設や介護施設を建て、「高齢者でも暮らしやすい街」をコンセプトとした街づくりを行うべきではないかと考える。これは、どういったことかと言えば、現代の日本では国内の人口減少が課題となっており、豊島区を始めとした「消滅可能性都市」などが存在することが問題となっている。仮に人口減少が続いた場合に、2050年頃には東京に人口が一極集中する予測データも発表されており、特に過疎地域を中心とした地方自治体では、「若者をどのようにして呼び込むのか」という難題を迫られている。

    これに対して、私は「若者にどのようにして気に入ってもらうか」よりも「高齢者でも自立して暮らすことが出来る暮らしやすい街づくりをすること」が優先事項であると考える。例えば、田舎では電車やバスが地域住民の交通の足ではなく、大半が車で都市部へと向かい、日用生活品などを購入している。しかし、老人の中には体力も衰え、中には認知症などが原因で危険運転をする者もおり、主な交通手段が車であるような地方では、老人は暮らしづらく、身の安全も確保できない。また、耐震性から言っても、特に農村部では古い家屋に住んでいる人が多く、自然災害のリスクも大きい。

    そして、地方ではコンビニエンスストアなども少ない事実が存在し、都市部に比べると娯楽も少ない。現状で「若者にどのようにして気に入ってもらうか」ということは、利便性の観点から言っても難しいであろう。

    そこで、最低限度の生活を営むための地域のコミュニティを確立するためには、医療施設や介護施設などの社会インフラを整備するとともに、高齢者のような足腰の弱った方たちでも移動に困らないような街づくりをすることで、生活水準の質を上げることが論点となるだろう。その中で、若者の雇用を創出し、定住を促すことが、「東京への人口の一極集中」を解消することに繋がってくると私は考える。

    2-0.PFI事業を行う意義

    ここまで、官民一体となってPFI企業を設置することや具体的な事業内容について述べてきた。では、ここからはPFIを行う意味はどこにあるのか?という根拠について述べていきたい。その根拠について、大まかに区分すると、以下の三つによって分けられる。

    ・日本の国家財政の圧迫

    ・柔軟な財源の活用と公的セクターの生産性向上

    ・地方分権の推進(競争原理の必要性)

    それぞれについて、一つずつ見ていくこととする。

    2-1. 日本の国家財政の圧迫

    先ず、一つ目は日本国政府の財政状況の圧迫である。日本国政府の財政債務は、日本の国内総生産の約2倍超であり、その額は1000兆円を超える。これに関して、基礎的財政収支という「一般歳出(社会保障や公共事業費)に対してどれだけ税収で賄えているかという指標」があり、2016年現在、この指標は赤字状態が続いている。

    この状況に対して、政府は「2020年までに基礎的財政収支を黒字化する」という財政健全化目標を立てていたが、2016年5月に政府は消費税の8%から10%への増税を2017年4月から2019年10月までの間、再延期をする意思を表明した。

    しかし、アベノミクスを達成した場合の自然的な税収増の効果は限定的であり、アベノミクスが成功した際の2020年の基礎的財政収支の赤字幅は6.5兆円である。財政債務を低減するためには、消費増税は不可避な状況にあり、もし、これ以上先送りをすれば、次の世代へと借金のツケを回すことになる。そして、それだけではなく、歳出の面からも削減を行うなどの見直しが求められ、税収以外で民間資金等を活用したインフラ整備も求められてくるのである。

    2-2. 柔軟な財源の活用と公的セクターの生産性向上

    第二に、PFIを実施するに当たって、間接的に公的セクターの組織改革に繋がるのではないか?と考える。何故、そういったことが言えるのかというと、PFIを実施するに当たり「民間セクターの経営ノウハウや技術などを活用すること」がポイントになってくる。そこで、PFIに関与する公的セクターの職員が従来の官僚型組織と異なる風土に触れ、スキルを向上させることで、公的セクター(官僚型組織)に於ける組織の硬直化を防げると考える。

    そもそも官僚型組織に於ける主な特徴は何かというと、「マニュアルが徹底されていること」が挙げられる。このマニュアルが徹底されている側面は、組織の指揮命令系統を円滑に進める為には長所となり得るのだが、裏を返せば、「組織構造に柔軟性がない」とも言い換えられる。そして、組織構造が惰性で継続された場合に、組織の外部に於ける環境の変化に対して柔軟に対応することが出来ない。ここで言う外部環境とは、経済社会の移り変わりによる社会構造の変化や世論の変化である。

    また、公的セクターでは税収が限られており、予算面での制約が大きい。そうすると、リスクをとることが難しくなり、新たな行政サービスの実現までには長い期間を要し、慎重な対応しかとれない。必然的に、住民のニーズに対して迅速に応えることが難しくなる。

    そこで、民間資金等を活用し、予算面での制約を取り払うことで、柔軟な対応をとることが可能となり、職員の生産性を向上することに寄与するのではないのか?と考える。

    冒頭で、PFI企業の設置について述べたが、この企業のもう一つの目的は人材育成である。自治体から当該企業に人材を派遣することによって、民間セクターの経営ノウハウを培い、スキルを向上させることで、キャリアアップの機会を図り、自治体の運営に貢献するというものだ。

    2-3. 地方分権の推進(競争原理の必要性)

    前項に於いて、PFI企業について触れたが、これらのPFI企業の経営は各自治体がそれぞれ独立して行うものとする。何故ならば、競争原理によって更なる自治体の生産性の向上と行政運営の改善のインセンティブを確保するためである。

    そのモデルの類似する具体例として分かりやすいものは、「ふるさと納税」である。ふるさと納税とは、「自治体に対して一定額の寄付納税をすることによって、所得税及び住民税が寄付納税をした額だけ控除される」というものであるが、これは自治体間(特に都市部から地方)の財源移譲の側面があると考える。

    例えば、この場合は比較的税収の少ない地方自治体が、都市部の裕福な家庭などからふるさと納税を受ける為に、広報などを通して地域の魅力を伝える為の努力が為される。これに対して、各自治体は自らの地域の魅力を向上する為に、地域のコミュニティとの交流を通して、行政活動を改善しようとする。

    こういった自治体の努力による行政運営の改善の背景には、一定の競争原理が働いている。この事実は、従来の自治体の活動を活性化するまでに繋がり、各自治体が独立して新たな取り組みを試みている。そして、競争原理による業務改善のインセンティブになっているのが、寄付納税という各自治体の間で流動化する「柔軟な財源」の存在である。

    競争原理が働くことによって、自治体の活動が活発化することは間違いないという事実は存在するが、それは自治体の努力や改善によって得られる自由な報酬が背景に存在するからである。

    そして、前述のPFI企業では民間セクターの比較的自由な経営と自治体が培ってきた公共事業へのノウハウを相互活用し、PFIによる更なるインフラ整備の生産性向上を目的とし、同時に事業を遂行する人材の育成を通した生産性の向上を目的としている。

    また、地方自治体では、来年度の地方交付税交付金を十分に受けようとする為に、無駄な公共事業を行い、地方交付税交付金を消化しようとする動きも見られる。それ故に、PFIを通して、柔軟な財源を確保することで公共事業のムダを削減し、各自治体が事業を効率化することが、地方自治体の自立した行政運営を促し、業務を改善することに繋がると考える。

    まとめ

    前述のPFI企業のビジネスモデルについての概要をまとめると、「PFIを行う事業者に対して、事業への意欲を高める為に、補助金のようなものを出すべきである。しかし、補助金の用途を予め決めておき、その具体的な事業を遂行する際の審査に対してPFI企業のような仲介業者が投融資の効率化には必要なのではないか」ということである。

    私は国からの補助金は事業を成長させる為のインセンティブになるという側面もあると考えるが、その使い途が効率的か?と言われたら、単純に企業へ補助金を付与するだけでは、十分に活用されない可能性もあり、税金の無駄になると考える。そして、この税金の無駄遣いの問題に対して、民間資金等の活用を始めとして、どのようにPFI事業の投融資を効率化し、費用対効果の面から成果を向上させるかが課題になってくると考えられる。

    今後も財政に対するコスト配分や収支バランスの面に於いて、どれだけフレキシブルな対応をとることが出来るか?また、新たな試みに対してリスクを低減させつつも、PFIという成長可能性分野の事業を体系化し、確立していくか?ということについて、今後も長期的なスパンで試行錯誤を繰り返しながら、PFIへのニーズを高めていくべきだと考える。

    簡潔にまとめると「70年代の列島改造計画は今の時代だと間違いなく成功する」ということだ。地方に交通インフラを整備して田舎や過疎地域に医療施設や介護施設を建てる。これから生まれる子供たちに経験させるべきなのは80年代のような「外で人との見識を広げて交流する世の中」だ。その為に必要なことは最先端のデジタル機器は産業用の為だけに使われるべきであって、一般個人が使うものではないということだ。

    日本の政治経済はいつも背伸びした計画を立てて失敗する。バブル景気に然り、アベノミクスもそうだ。

    「数十年先を先取りするよりも数十年前をやり直す」

    「数十年前をやり直して必ずや日本の政治を成功させる」

    この意識が日本の政治には必要であると考える。取り返しのつかない失敗があるなら、新たな環境が醸成された今現在でやり直せばいい。

    失敗した課題を積み残しにしているのが現代の日本だ。これだけ有り余った金を借金返済に充てるなら地方や過疎地域にまで行き届く事業を行えばいい。

    ・都市開発

    ・介護施設・医療施設の建設

    ・交通インフラの全国的な整備

    こういったものが地方や過疎地域には必要であり、資金余剰な今では間違いなく「金配り」ではなく「事業を通した日本国内の地方創生」が必要なのだと考える。

    思ったことはないだろうか?地方の田舎は東南アジアの最貧国並みに医療や介護インフラ、交通インフラが脆弱であるのではないかと。そういったタブーに斬り込んで行くのが政治であると考えると「数十年を先取るよりも数十年をやり直すこと」が必要であって、真に平等で自己責任に委ねられるような経済環境にする為には当たり前のインフラを整備することや都市開発を政府主導で行う事が大事なのではないかと思う。

    僕が政府に求めるのは消費(Buy)ではなく投資(Investment)です。政府は買い上げるのではなく政府系金融機関を利用して設備投資をすることで企業の資金援助を行うべきだと思います。

    ≫国は、例えば、マスクを毎月10億枚買い上げることを保証します。

    民間の会社は、マスクを作ると国が買ってくれることがわかってるので、なるべく低コストでマスクを作る努力をします。

    結果として、低コストでマスクを作るノウハウが蓄積されます。

    1年後にマスク需要と単価を見定めて、「来年度は国が毎月5億枚買います」とか発表して、委託された民間企業は低コストでの生産に励むという仕組みです。

    ひろゆきさんのこの発言は税金による政府の消費に該当する訳です。財政投融資ではなくPFIという民間資金を活用した公共投資の手法があります。つまり「政府で設備投資をしてグローバルな雇用環境を提供して労働者に賃金還元する手法」の方が国民には喜ばれるということです。

    一番重要なのは開放的な資金援助の為のファイナンス機関を政府が公に設立することであって、民間人や個人投資家が公共投資に参加できるような形態にすることだと思っています。株式や債券の政府系買付機関といったところでしょうか。

    今回は、丸美屋食品の講演会に当たって、新たなビジネスプランを独自に考案した。先ず、現在の丸美屋食品の強み、弱み、機会、脅威について、個人的な分析を述べていく。

    丸美屋食品の強みは自社と顧客との関係性が強く、顧客ロイヤルティを高めると同時に自社の事業へと反映させている。また、市場シェアも高く、流通網が確保されていることを考えると商品の研究開発に長い時間とコストをかけることができる。これを一種の集中戦略と考えると、長い年月をかけて構築した顧客との信頼性があるからこそ、特化した事業に対して費用を投入でき、費用回収に於ける収支のバランスを保ち、事業を成功できるのだと思う。まさにマーケティングの企業と言われるだけのことはあるだろう。

    しかし、次項の弱みに於いては、この加工食品に特化した経営戦略が市場への適応力に於いて命取りになる可能性がある。昨今の世の中では、ポスト・工業化の時代とも言われ、多様な産業に於いて、モノなどの物質的な製品の提供よりも、サービスなどの従来ではなかった新たな付加価値を生み出すことを重視している。また、顧客も商品の質よりもその商品から得られる利便性や効用を求める傾向が多く見られる。サービスでは、消費者の生活ないしは経済活動全体の効率化を図るところに重点が置かれている。すなわち、企業側が提供する商品の消費だけでは顧客は十分に満足しないのだ。そして、丸美屋食品が取り扱うような加工食品は、使い切ればそれっきりであり、あくまで日常に必要なものであるから購入しているだけであって、丸美屋の認知度によって商品が売れているとは限らない。事業の幅を広げ、柔軟性を持たせる必要がある。

    先に弱みと関連して脅威の方について述べていく。近年では、コンビニ業界の台頭により、様々なサービスを近場で行えるようになった。もう一つ先に言わせてもらうと、コンビニは丸美屋食品の見えない脅威であり、丸美屋食品はコンビニエンスストアのようなコンセプトを持つべきである。それはどういうことかと言えば、大体コンビニを使う人間は、特定の意思や目的を持って利用しようとするのではなく、「何となくコンビニを使っている」という人間の方が大多数であろう。逆にそういった気軽さがコンビニの利便性を生み出している。そして、昨今ではコンビニ弁当のバリエーションも増え、イートインコーナーなどの設置により、「すぐにその場で」食事を出来るようになった。わざわざ、スーパーに加工食品を買いに行ってまで作る手間が格段に省けているのである。また、セブンイレブンなどはデニーズなどの外食産業を取り入れ、商品開発に余念がない。

    そこで、第一に私が機会として提案するのは、外食産業などと提携をし、特定の場所でオリジナルの弁当を企画し、販売することである。例えば、このオリジナル弁当を駅弁として、ターミナル駅の構内などで売り出すことも検討するべきであろう。このオリジナル弁当のコンセプトとしては、イベント開催の場で販売をし、同時にテストマーケティングを行うことである。例を挙げれば、音楽フェスや地域のお祭りなどがいい。その根拠は、お祭りなどの特別なイベントでは人々の気分も高揚しており、何か目新しいものがあると興味を惹かれ、購買する可能性が高い。興味を持ってくれた顧客に店頭で感想を聞いたり、地域の協力を得て、アンケートを取るなどしてもいいだろう。今後、こうしたイベント会場やお祭りの出店として商品を試験販売することは、有効なテストマーケティングの一つになるだろう。その中で、安定した売れ行きの商品をターミナル駅などある程度の集客が望める店頭で販売を実施するなどすれば良い。

    第二に私が提案するのは、食事をする空間の場としての提供を行うことである。これは、丸美屋食品が外食産業と提携し、業務用の食品を介護施設や医療施設に提供していることを前提としている。具体的には、丸美屋食品が先程言ったような弁当などを販売する直営店などを出店することである。これは、単純に弁当を販売するだけではなく、その場で食事することができ、なおかつ介護施設や医療施設、または大学などの教育機関の近辺に出店をする。この介護、医療施設と教育機関の共通点は「余暇の時間が多い」ことである。直営店の内装は弁当屋さんというよりも、ちょっとしたカフェテリアを意識するとリラックスした雰囲気を演出でき、集客を見込めるだろう。先程のコンビニの例で挙げたように「何となく、気軽に利用できる店」を目標とし、多様な世代の交流を行えるような場所にしたい。そこで、店内での丸美屋食品の商品の試食会などを行い、様々な人が交流しながら、同時に自社商品の販売促進をさせる。コーヒーなども何らかの形で、無償で提供し、wifiなどのネット環境も整備するべきだろう。また、近辺に限らず、施設の敷地内などに出店するのもアリだろう。現にある一定の大学などではキャンパス内にカフェテリアが存在する。今後、老人ホームの着工数が増えると同時に事業として進出することが望ましいだろう。介護、医療施設の流通網を構築しつつ、流通コストを軽減し、なおかつ新たなサービスとしての付加価値を提供する。

    これが、今後の丸美屋食品に求められることである。

    以上
    https://godtommy0913.amebaownd.com/posts/40893301
    https://workhousecom.amebaownd.com/
    https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5406
    8:39 am
    日中ハーフ佐藤友幸
    安倍晋三「日銀は政府の子会社」👏
    神戸製鋼所の株価は上がりますよ。(日銀は政府の子会社)
    https://workhousecom.amebaownd.com/
    https://godtommy0913.amebaownd.com/
    https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5406
    8:33 am
    日本人のやっていることっていつもグルータスみたいだよね。日中ハーフがレクター。
    だから俺には妹が産まれなかったんだよ!!!バーカ!!!
    1:28 am
    お父さん
    愛してる
    12:48 am
    神戸製鋼所の株価は上がりますよ。(日銀は政府の子会社)
    5000億円使って医療従事者を守るための工場を作ろう。
    論文要旨

    アベノミクスは当初の金融政策から機動的な財政政策にて有効需要を創出し、民間への成長戦略へと喚起をするはずだった。

    しかし、なかなか消費者物価指数も伸び悩み、また、GDPもマイナス成長にあるところから、「デフレ時代に既に逆戻りしている」という専門家も居る。

    アベノミクスの問題点について、自己分析してみると、先ず、第一に今の経済政策の問題は、民間需要を喚起するような構造改革ではなく、実質的にはイノベーションによる生産性の向上を謳っているところだ。

    アベノミクス第2ステージにあたって、首相官邸のホームページにアップされている「一億総活躍社会」についての資料を見たが、イノベーションが何かもはっきりしておらず、個人の価値観が多様化すればイノベーションは必ず起きるという安易で短絡的な考え方に基づいているため、必ずしも経済成長に繋がるような政府の役割が示されていなかった。

    第二に、具体的な資源配分や景気安定化策が打ち出されておらず、官民ファンドの役割も観光業に対して集中的に資金を投入して、外国人観光客による需要を取り込もうということで、オリンピックの開催による一時的な特需や物価指数の変動はあっても、目標とする「年2%の緩やかな経済成長」は難しいと思われるし、継続的な経済成長に関する案は明示されてないように見受けられた。

    経済政策というよりかは行政改革という側面が大きく見られ、公的セクターの介入による政策そのものの非効率さが際立っている。

    経済政策としては具体性に欠けており、経済活動に影響を及ぼすようなインセンティブがなく、結局は上手くいかないのではないかと、個人的には見ている。

    アベノミクスの問題は金融政策における、具体的な政策の資源配分に於けるセグメントやターゲティングが定まっていないところだ。

    そこで、政府による日銀の国債引き受けによる支出で政府ファンドを設置し、ある程度の範囲に及ぶ都市計画を行う。

    アベノミクスが掲げる「国家戦略特区の開発」、「規制緩和」を行う上で、集中的に資金を投入し、短期的で、飛躍的な経済成長を見込む政策をとった方が良いと思われる。

    それに伴って、公共投資が集中的に行われる上で、政府ファンドを設置することで、民間企業と共同して都市計画へ投資を行い、以下の項目を達成する。

    ・集中的な政府資金投入による、特区設置に於ける環境整備の短縮化

    ・より早い乗数効果の波及と有効需要の創出

    ・特区内での積極的な雇用への投資と、労働者の流入による生産規模の拡大

    ・特区における規制緩和

    ・生産規模拡大による特区外での規制緩和の推進と設備投資の増進

    ・外資系企業の積極的な誘致による競争力の向上、国内の主力企業の流出防止

    ・特区周辺でのイノベーションの創出による生産性向上

    ・以上を踏まえた短期的な経済成長を実現

    これは本来、アベノミクスの金融政策による資金の流出の範囲を拡大し、それが企業などの経済主体に行き渡るような介入を公共投資によって行い、経済成長の底上げをすることで、規制緩和を推し進め、民間需要を創出するための具体案でもある。

    はじめに

    投資で儲かる方法って一体どのようなものでしょうか?僕が考えるのは「発展途上国への投資である」と考えています。例えば、日本の高度経済成長期は戦後の何もない焼け野原から電気、ガス、水道などの生活インフラを通し、電車や高速道路などの交通インフラを整備し、そういった社会水準、文化水準の下で多様な製品やサービスが生まれたからこそ日本国は国内総生産で世界第三位の先進国への仲間入りを果たせたのだと考えます。

    つまり、「生活環境を整備する際に新たな製品やサービスが生まれる過程」が好景気による経済成長を促すことが出来て、多くの経済活動を行う主体に利益を生み出すことが可能になるのではないでしょうか?考えてみれば、日本国というのは他の近隣諸国と比べると同じアジア諸外国と同じ筈です。しかし、経済成長にはポツダム宣言前の第二次世界大戦などの戦争が存在していました。

    今、僕が考えているのは「世界的な戦争の危機にあるからこそ、投資で儲かるチャンスがある」という観方が存在していることです。「ここは俺の国だぞ」と海の孤島に旗を立てて自国を立国するのは難しいですが、新たな金融サービスをネット空間で提供することはパソコン一台とプログラミングする為の設備さえあれば誰でも可能なことなのです。分かりやすい例が仮想通貨だったりします。仮想通貨とは政府による発券銀行を媒介した貨幣や通貨以外でインターネット上の運用益によるデータで換金を出来るといったものです。

    一番分かりやすい仮想通貨の原型が「パチンコ屋の換金システム」です。つまり、パチンコ屋の「メダルを景品などの媒介を利用して換金する」ことは、仮想通貨での「運用益のデータを決済手段として利用して貰うことで通貨の役割を担う」ことと同様なことなのです。

    これは何を意味するかと言えば、戦争を行う政権では資金援助を得ようとする為に多様で開放的な資金調達の窓口を軍事ファンドとして各国に設置されます。つまり、日本国政府としてもカジノ施設の誘致などを行おうとしている現実がありますが、賭博場というものはパチンコ屋、スロット店から闇カジノに至るまで様々なものが既に存在しています。

    安倍政権で日本国内にカジノ施設を誘致するということは、政府という元締めが存在した上で賭博についての規制を行わないということに等しく、仮に憲法改正をして自衛隊が正式な軍隊に相当する機関であると認められた場合、軍事ファンドというものは「政府が各国の多種多様な経済主体から資金調達の窓口として軍事ファンドを設置するけれども、個人やテロ組織が戦争産業への投資をすることも制限しないこと」を示唆するものでもあります。

    結論から述べると、「戦勝国になると新たな通貨単位が生まれて、植民地の資源獲得をする為に新たなインフラ投資を始めとした発展途上国への先進国からの投融資が行われることで多様なビジネスチャンスが生まれる」のであって、経済戦争の実態はアフリカや中東等での代理戦争による世界大戦の準備期間であるのではないのかと思っています。

    GAFAのコールセンターを設置

    事業概要とその目的

    先ず、ここで出てくる三主体は「政府」「ベンチャー企業」「金融機関」の三つである。近年、政府の財政状況は 国内総生産 の二倍以上の債務を抱えており、歳入と歳出の状況は健全とは言えず、「財政健全化」が叫ばれている。 そこで、この事業では三者が互いに恩恵が行くような仕組みを作りたいという動機から、当該事業を提案する。

    政府の公共投資に際して、インフラの整備など公共財は非競争的であるために、市場に任せる訳にはいかず、政府の信用力によって賄われてきた。 しかし、昨今では財政負担を軽くするために、官民が一体となって、インフラの整備に着手している。 また、現政権の経済政策「アベノミクス」では、大規模な量的・質的金融緩和と、それに伴う「国土強靭化」と銘打った公共投資が行われ、それを成長戦略に繋げるまでの資金需要の創出が求められている。

    そこで、財政ファイナンスの効率化を図る為に、当事業では潤沢な政府資金を活用し、委託事業を国家の信用に基づき、企業を成長させ、金融市場を活発化させる事業が当該プランである「都市再生・活性化プラン」である。

    この事業の目的は、政府の財政負担を軽減するために大規模な公共事業を民間へと委託させることである。 主にその資金は民間の金融機関(信託銀行、投資信託など)によって管理させる。

    その中で、新規事業者、すなわちベンチャー企業に事業を委託することで、金融機関が事業の権利を所有し、独占できる。ここから、金融機関は莫大な融資を行うことができ、この事業での収益を新たな貸出や投資に回すことで、新たな収益を獲得することが出来る。また、金融市場に同等の資金が投入され、政府資金が市場に流出し、活発化する。

    そして、ベンチャー企業には潤沢な資金から企業規模の拡大やスタートアップの成長を行い、新規事業への資金調達をすることが出来る。 企業規模が拡大し、スタートアップの成長により生産性が向上したベンチャー企業では、新規事業に取り組みやすくなり、それに伴って、雇用が拡大される。

    企業規模の拡大と資本の蓄積

    当事業では、「ベンチャー企業」が主体となって事業を推進していくが、ベンチャー企業を活用する理由として、「イノベーションへのコスト最小化」と「事業拡大による新規雇用の創出」が挙げられ、細かくは以下の項目によって説明される。

    ①資本の蓄積と成長率の関係性

    資本の蓄積が低く、希少度の高い途上国などでは、資本の生産性が高まり、経済が急速に成長する。しかし、逆に資本の蓄積が高まった日本などの先進国では、生産性は次第に低下し、成長も鈍化していく。

    そして、資本が蓄積し、成熟した組織、すなわち大企業のようなマニュアルが整備された組織の経営では、いわゆる保守的な経営が行われ、新規事業に参入する機会を逃すなどの「イノベーションのジレンマ」が見られる。対して、ベンチャー企業では小規模の事業者が過当競争の下に、個々が独自のビジネスを展開している。すなわち、資本の蓄積が低く、資本の希少性が高い(競争率の高い)ベンチャー企業(新規事業者)の方が生産性は高くなり、新規事業の体系化の速度を速める為に、スタートアップの成長を望めるという根拠を示している。

    この「資本の蓄積と成長率の関係性」と「大企業とベンチャー企業の間の組織構造の違い」は、次項に於ける「マーケットシェアとイノベーションへのコスト最小化」とも相関性がある。

    ②マーケットシェアとイノベーションへのコスト最小化

    仮に前提として、他の経済主体との競争環境の中で投資収益率を高める為に、企業は「最小のコストで最大の利潤を追求し、最も効率的な経済主体に資源が集積される」と定義する。先程述べたように「資本の蓄積と成長率の関係性」には、負の相関性があり、同様に大企業などの成熟した組織は保守的な経営を行う傾向(イノベーションのジレンマ)があるために新規事業への投資を行わない傾向がある。元来は、予測不可能な脅威や失敗などを怖れる為に、こういった傾向が見られると考えられていた。

    しかし、自身は「大企業のマーケットシェアの高さと資本の蓄積率の高さ」が日本のデフレという病に重ね着した〝隠れた第三因子〟として、こうした投資へ慎重になるマインドを形成しているのではないかと考えた。つまり、コストを最小化するための戦略が、投資の実行ではなく、継続した費用への投入に使われていることが問題だと考える。要するに大企業が高いマーケットシェアを占め、保身的な運営をすることで、市場への資源の投入が十分になされず、各経済主体への資源配分が停滞しているのではないかと考えられる。

    それ故に投資を活発的に行い、資金を必要とする経済主体、すなわちベンチャー企業へと資金を融通することで、新たな資金需要を創出できるのではないかと考えた。

    次章では「新規雇用の創出」について取り上げる。

    財政投融資と雇用の変動

    高度経済成長期の経済発展の過程には、経済成長に伴う雇用の拡大と個人所得の増大が背景にあった。同時に個人の貯蓄は企業の積極的な設備投資の資金に回され、投資が活発化されていたことも要因として考えられる。

    その中で、日本が高度な経済成長を遂げる重要な要因がもう一つあり、それは「国土建設郵便貯金特別増強運動」である。この運動は「郵便貯金による社会資本の増強」を目指し、国を挙げて、地域開発や高速道路、通信技術など大規模な社会資本の整備が行われた。公共事業の一つの目的として「失業者の雇用」がある。近年、デフレの状況下にある日本では失業率が高くなる傾向にある。

    しかし、高度経済成長期の際に失業率が低かったのは、物価上昇による好景気によるものだけではなく、こうした「雇用環境の整備」にもあったのではないかと考える。

     1955年に2.5%だった失業率は1973年の石油危機の際にスタグフレーション(物価上昇と失業率の上昇が同時になされる状態)が起きるまで下方傾向にある。1955年というのは「国土建設郵便貯金特別増強運動」の前身となる「郵便貯金創業80周年記念増強運動」が開始された年である。

    現代に於いては従来型の公共投資からの転換が求められる声も上がっている。アベノミクスに於いても公共投資による景気の底上げを行おうとしている点では、高度経済成長期の政策と類似した点もある。だが、重要なのは短期的な景気安定化策よりも長期的な経済環境の安定であると思われる。

    そして、政府の行う臨時的な雇用では、長期的な民間需要の創出は達成できないと考える

    前章では、郵便貯金などの貯蓄による財政投融資によって、投資が活発化したことを説明した。現代の経済政策に於いて、公共投資などの財政出動から民間需要を喚起する成長戦略に繋げるためには、企業が長期的な市場での展望を持ち、新たな需要を創出するためのイノベーションが求められる。その為には、短期的に投じた資金を継続的な事業拡大へ投資しなければならない。

    このベンチャー企業によるインフラ整備事業の目的は、事業の多角化による段階的な成長を促すためにあり、従来型の公共投資からの転換を訴えている。新たな人的資本を活用し、所得を拡大することで、個人消費が伸び、経済が活性化する。

    長期的な視野を持ちつつ、事業の拡大に伴った雇用の拡大を図らなければならないと考える。

    情報処理の効率化

    現在の経済政策はサプライサイドによる景気安定化策を打ち出していることを念頭に置く。その具体的な経済成長の要因を構成するものとして、以下の点が挙げられる。

    ・事業者間での生産活動に於ける取引関係の活発化

    ・新規事業への独立した判断と機会

    ・マクロミルに見る事例

    以上の点から、それぞれ一つずつ見ていくこととする。

    ①事業者間での生産活動に於ける取引関係の活発化

    この項目には具体例が存在しており、企業のアウトソーシングが該当する。一企業がアウトソーシングを行う企業との取引関係を結ぶ際の目的として、課題解決能力の向上や業務の効率化を図ることが前提としてある。

    例を挙げると、製造業の場合には流通チャネルを構築するためのコストが必要になる。生産ラインから流通チャネルを構築するためのコストの見積もりをする際に、自社内で行うとすると、指揮命令系統が各部署を通すことで、間隔を置いて長くなる。この場合のアウトソーシングでの業務の効率化というのは、流通チャネルを構築するという一つの目的に対して、事業としてそれを単元化し、体系化することに専念することにあたる。

    もし、企業が委託先と提携して事業を達成するとしたら、アウトソーシングによってかかるコストというのは、一つの事業への莫大な融資に繋がる。

    ②新規事業への独立した判断と機会

    これは、事業の委託先である企業の事業の多角化を図ることで、新規事業への投資判断の効率化を提携先の企業と考察する機会となる。経済成長に必要なイノベーションの創出に最も必要であると考えるのは、投資活動へのソリューションである。

    組織の現場でのネットワークと課題への具体的な解決策の絞り込みに重要な要因は、課題解決の目標と逆算して、具体的なコスト配分へと定めていくことである。短期的なサンクコストの発生に注意を払うよりも、長期的な視点から具体性を抽出していくことが重要なのである。

    独立して課題処理を行うことは、情報の取捨選択に資源を集中的に振り向けることで、投資判断の効率化を図ることができる。その為には雇用を確保し、フロンティアの拡大に伴って、労働の原資となる人的資本への担保が求められる。

    その際に所得の拡大に伴った、個人消費の改善が見込めるのだと考える。

    ③マクロミルに見る事例

    ここでは、アウトソーシングの一種の具体例として、「マクロミル」という企業を挙げたいと思う。マクロミルは、インターネット上でユーザーに対してアンケートの協力を求め、データを集積し、他の経済主体に提供することを事業の概要としている。データ分析は企業のマーケティング活動に於いても重要な立ち位置を占め、データを分析することで、新たなソリューションを生み出す可能性を秘めている。

    このマクロミルの例で言えば、多様な経済主体のマーケティング活動を独立的かつ集中的なデータ分析を行うことで、ソリューションを開発する事業を主たるものとしているとも言い換えられる。組織内でのネットワークは、指揮命令系統のみならず、部門間でのコミュニケーションの促進を図ることが必要である。一つの共通した目的に対して、集中的に資源を投入する狙いはそこにあるのである。長期的な視野で事業を見た際に、情報処理に於いては、具体的なプランに絞り込むための情報の取捨選択が必要であることは前項でも触れた。

    しかし、事業を細かく細分化し、現場での役割を割り振る際には、各個人が課題解決に取り組まなければならない。そのコミュニケーションを図っていく中で、内省し、対向者の意見を取り入れ、共感することも同時に求められる。組織の協調性というものは、根底にそういった共感があり、資源が流動化していく中で、一つの目的に向かって、体系化の速度を速めることに意義がある。

    必ずしも個人のイノベーションのみが新たな技術革新を生むのではなく、組織の形成過程にも日常の中でイノベーションの存在や可能性を見出すことがあることを意味している。ベンチャー企業の意義はそういったことを為しえることにあるのではないだろうか?長期的な時間軸にある「時間」という一つの見えない資源が付加価値を生み出すこともある。

    全体の統計の中で傾向を掴み、体系化した具体的なプランへの密度を高めることが、正確性の向上に繋がり、リスクを軽減することで、新たな事業への投資判断を効率化すると考える。

    キャピタルゲイン

    余談ではあるが、この事業を着想したきっかけについて述べる。アベノミクスでは、投資が活発化することによって、経済成長を果たすという目的があった。その際に、「どのようにすれば、自身が投資した際に上手く利益をあげられるのだろうか」と考えていた時がきっかけだった。その時に自身は信託銀行などの存在を知り、「自分が事業を保有し、金融機関に投資をさせるのはどうだろうか?」と思ったのだ。

    最も安全な事業を考えていた時にこのインフラ整備事業を思いついた。要するに、この事業を実質的に監督するのは、「ベンチャー企業」である。その資金を活用し、保有する権利も同等にある。ベンチャー企業の「規模の小ささ」を利用して、個人が事業を所有し、政府と金融機関の間を仲介することで、国の信用力を用いて、金融機関に自分の関係する事業に投資させることが出来る。このことから当事者は、「代理人」または融資を仲介する顧客として、投資の配当を得られるのではないかと考えた。

    そして、国家の信用力を用いた事業の多角化により、安定的に企業規模の拡大を行うことで、安全性の高いキャピタルゲインを保障できるのではないかと考え付いたことが、この事業の着想に至った経緯である。また、この事業は、当該事業の資金を管理し、運用する金融機関にとって新たな金融商品を作り出し、安全性を向上させ、リスクを軽減させる金融市場を構築するための誘因になると考えている。先程、このベンチャー企業によるインフラ整備事業を「安全性の高い事業」と述べたが、この事業は、金融機関に莫大な資金を投入し、新たな資金需要を創出するまでの段階的なリスクの担保でしかない。

    例えば、新たな資金需要を創出できたとしても貸し倒れなどによるリスクはゼロではない。しかし、当該事業で得られた収益を分散投資によって、新たな事業への資金の融通を行うことで、全体のリスクを軽減することは可能である。経済が動いている限り、資本というものは消滅せず、必ず存在する。この「都市再生・活性化プラン」の真の目的は、そういった他の経済主体への誘因となるような事業を行うことであり、リスクへの安全性を担保することで、資本市場の活性化への段階的なステップを保障することにある。

    ふるさと納税について語ろう

    お題目

    ゴミ箱を設置する業者でも会社としては資本金1億円は必要で、トイレとゴミ箱の設置業者をやって後に自転車の修理業者をやる。東京証券取引所の大企業を目指す。

    ふるさと納税は寄付納税と言ってますが、簡単な財源委譲です。BtoB,BtoC,CtoCがあるならCtoBがふるさと納税です。

    なので所得の再分配を強化すると更にC(顧客)からB(役所)にお金が行き渡るので岸田政権では喫緊の課題です。何より僕が政治に求めるのは

    田舎に

    ・医療施設、介護施設を建てること

    ・交通の足回りをよくすること

    ・若者の雇用を地方に生み出すこと

    これが一番大きいです。

    ちなみにPFIと特定目的会社だと何が違うかと言うと

    公的な資産を活用した上で民間資金を積み立てられるので、政府機関が手放した時に完全に民営化が出来る

    ということです。

    医療PFIということで

    市場規模を拡大するには地方に医療施設、介護施設を建てるのは裏側では合理的な理由付けになる側面がある

    ということを意味します。

    つまり地方創生が目的じゃなくても、市場規模を拡大して利益追求するには田舎に医療施設、介護施設を建てるのがいいよねってことです。

    医療施設、介護施設が建つと周囲が都市化するので「田舎に若者が定住するようになる」という影響も考えられます。

    その元手の資本になるのがアベノミクスで増加したマネタリーベースで資金需要を創出しようということで、これで長期金利の安定と出口戦略を行う最重要課題が達成されるということです。

    首相演説

    今回お集まり頂きましたのは、アベノミクスのエンジンを吹かせてきてから、早くも5年以上の歳月が経ち、マスコミ各社を通して、政府の次なる新たな政策のビジョンを策定するための宣言を申し上げたく、会見を開くことに至りました。

    先ず、以前、私は景気の冷え込みを懸念し、消費増税を8%から10%に引き上げるのを2017年4月から2019年10月までの二年半の間、再延期をする意思をこの記者会見の場で表明しました。

    その意思決定に当たって、各国のエコノミストから意見を募り、消費増税を再延期するという最終判断を下しました。

    常々、有識者会議では「増税による景気の冷え込みが懸念されるために、増税は再延期すべきだ 」という議論がなされ、現実として英国のEU離脱に伴う金融市場の不安定さは増し、世界経済全体での不確実性はより一層に深まっております。

    しかし、財政健全化を行うために基礎的財政収支の黒字化など増税は不可避な状況にあります。

    そして、本来ならば、財源を確保するためには財政健全化を行い、パブリックファイナンスの安全性を高めなければなりません。

    では、政府に於いては何故このような決断を下すこととなったのか?

    それは、もしこれ以上に経済活動が停滞すれば、結果として将来への人口維持が困難となり、変遷する経済社会に於ける日本の国力が低下し、現在の豊かな暮らしを守ることが難しくなって参ります。

    その為に政府が出来ることは、安全保障から経済政策に至るまで、多方面に於いて、政策を打ち出し、将来的なリスクと不確実性を低減させていくことだと考えます。

    しかし残念ながら、現状に於いては、短期的な資金需要の創出などでは根本的な経済の不安定性の解決にはなっていない現実もございます。

    我々は政策の転換点に差し掛かっていると考えております。

    そこで、申し上げたいのは、現在の日本の投資活動の停滞の背景にあるのは、少なからずある一種の思い込みが働いております。

    それは何か?それは先程、政策の転換点と申し上げた根底にある実体経済と政策とのギャップであります。

    例えば、もし、企業が本当に投資活動を行おうとするのならば、将来的な投資機会に備えて貯蓄をするはずです。

    しかし、我々は結果として、目先の投資活動を標榜にしており、短期的な利益ばかりを求めようとしておりました。ここから危惧されるのは、具体性のないことに投資活動が行われて、金融市場でも焦げ付きやデフォルトの状態に陥る可能性も高いということであります。

    現状を維持すれば、長期的に見れば収益性がなく、市場全体の将来性がないと判断され、株などに投資資金が流れず、逆に出ていってしまう可能性があります。

    また、個々の企業は直接的にそういった流れを読めず、景況感への思い込みが生じ、投資を控えるために収益性が上がらず、保守的な経営をしてしまいます。

    私たちは、これが景況感の悪化に繋がっていると考えております。

    そして、我々はこの現実に再度向き合っていかなければなりません。

    その為に政府がこれからどうするべきか?という疑問については、政府自身が「年実質2%の経済成長」というインフレターゲットから転換し、企業の財務状況を改善しつつ、経済全体で長期的な投資活動を支援する態勢が必要になり、国際社会に宣言する必要があると考えております。

    ここで私は断言致します。私たちは具体性をもってして行動し、それを実現して参ります

    これから先の未来では、アベノミクスの成長戦略で掲げるロボティクス産業は、日本がリードしていく産業となります。

    そして、日本でも介護、医療市場の伸びは期待できます。AIなどのロボティクスとヘルスケア技術は、同じ機械産業として融和性が高く、政府でも政策的な援助をしております

    政府は企業のロボティクスの技術開発を主導し、海外へと日本の技術を発信するために、今後の数年以内に為替を円安に誘導させるような措置を取って参ります。

    その為に中長期的なスパンで、政府の経済政策に於ける対応と企業の研究開発から実際的な技術活用の実現とのギャップを埋め、政府と企業との間で協調して成長戦略の実現へと政策を実行します。

    未来の子供たちと子供たちが背負っていく未来の為に、これからも政府は掲げていくビジョンを実現していき、具体的に行動へと移していく所存であります。

    そして、ここからは新たな財政投融資計画について、お話しさせて頂きます。

    政府としては、新たに"Global Investment Finance Plan "という投融資プランを策定いたしました。これは、近年急激に増加しておりますマネタリーベースを活用した投融資プランであり、収益の分配先は国債の保有者を想定しております。

    ここからは、具体的なプランニングについて、述べさせて頂きます。

    先ず、日本国政府が発展途上国に主な事業を実施するための現地法人を設立し、同社の株式を所有します。そして、それと同時に政府では自由で開放的な資金調達の窓口として、政府ファンドを設立いたします。

    この事業の中心となりますのは、インフラ事業を中心とした広範な都市開発であり、PFIの概念を導入し、将来的な公共投資の支出による相手国政府の債務増幅の低減を行い、現地に雇用を生み出し、日本のインフラ整備の技術やノウハウを提供します。また、政府ファンドからは、鉄道や電気、ガス、水道などのインフラ整備の他にも、ショッピングモールやリゾートホテルの建設など、現地の企業と協同した投融資も行う予定であります。

    現在、政府のマネタリーベースは数百兆円規模であり、市場に於ける巨大なマネープレイヤーとなることも出来ます。金融市場へと潤沢な資金を投入し、投資活動の活発化の誘因になるとも考えます。そこで、政府の保有する株式も値上がりすることで、大幅なキャピタルゲインを求めることができ、キャピタルゲインによって発生した収益は、今ある国債の利払い費に充て、分配を致します。結果として、国債を保有する動機が高まり、貯蓄率も高まることによって、急激な国債の暴落リスクを防ぐことができます。

    そして、引き続き、国内で国債を消化することが可能となる。当該プラン自体が、国債の金融市場に於ける運用安全性を高めることが目的となっており、政府が具体的なファイナンスの裏付けとなるような事業と利払い費を対応させ、税金以外の方法で資金調達をいたします。

    今後、日本国内でも、中長期的なスパンを要しながらも、同様の手法をPFIを活用しつつ、順次に導入していく予定であります。

    先ず、このビジネスモデルのコンセプトは、「事業規模の拡大と投融資の効率化」である。これは具体的に何をするかというと、PFIを行う際に事業者と金融機関との間に投融資の効率化を図る為の仲介業者を設けるということである。

    事業の概要はこうだ。自治体と金融機関が共同して仲介業者となる法人(PFI企業)を設置する。そして、PFI企業は自治体と金融機関から得た資金を元手に、PFI事業の実施者となる事業者に投融資を行う。この際に、複数の事業者に対して落札を行い、競争原理を高め、個別に金融機関が複数の事業者に対して、投融資を行う。

    そして、この一連の事業によって発生した収益に対して、事業者(法人)の所得にかけられる法人税をPFI企業が徴収する。その税収の一部を金融機関へと提供し、更にPFI企業も出資を受け、投融資を行う…これを繰り返していくことで、投融資をすることで税収が増え、税収が増えることで更に事業規模を拡大し、PFI事業への資金需要を拡大していくというものだ。

    1.PFIの実施に於ける具体的な事業内容

    それでは、実際にどのような事業に投融資を行うのか?近年、「ポスト工業化」が叫ばれる中で、経済構造の変化によって、第二次産業の飽和化が危惧されている。経済発展が十分に成され、生活環境が整備された日本では、住宅数が世帯数を上回るなどのデータもあり、住宅が供給過剰となる可能性が考えられていた。

    しかし、東日本大震災や熊本地震などの地震災害を考慮した場合、空き家や耐震性に問題がある住宅などの課題が出てきており、必ずしも供給過剰になるとは言い切れない。例えば、空き家などでは電気やガスの配管が老朽化しており、万一に大震災などでこれらの配管に衝撃が与えられた場合に、火災などの二次災害が起きる可能性がある。

    そして、自治体が「地震災害に強い街づくり」を行う為には、地域住民の命の安全を確保するために、住宅の耐震性の補強を第一に行わなければならないのである。現に熊本地震では、地震による住宅の倒壊によって、沢山の尊い命が奪われた。自治体は、この過去を教訓にして、住宅の耐震補強事業や空き家の取り壊し、取り壊した後の空き地に避難所の施設を建設するなどの震災対策へと率先的に取り組まなければならない。

    第二に、過疎地域などに医療施設や介護施設を建て、「高齢者でも暮らしやすい街」をコンセプトとした街づくりを行うべきではないかと考える。これは、どういったことかと言えば、現代の日本では国内の人口減少が課題となっており、豊島区を始めとした「消滅可能性都市」などが存在することが問題となっている。仮に人口減少が続いた場合に、2050年頃には東京に人口が一極集中する予測データも発表されており、特に過疎地域を中心とした地方自治体では、「若者をどのようにして呼び込むのか」という難題を迫られている。

    これに対して、私は「若者にどのようにして気に入ってもらうか」よりも「高齢者でも自立して暮らすことが出来る暮らしやすい街づくりをすること」が優先事項であると考える。例えば、田舎では電車やバスが地域住民の交通の足ではなく、大半が車で都市部へと向かい、日用生活品などを購入している。しかし、老人の中には体力も衰え、中には認知症などが原因で危険運転をする者もおり、主な交通手段が車であるような地方では、老人は暮らしづらく、身の安全も確保できない。また、耐震性から言っても、特に農村部では古い家屋に住んでいる人が多く、自然災害のリスクも大きい。

    そして、地方ではコンビニエンスストアなども少ない事実が存在し、都市部に比べると娯楽も少ない。現状で「若者にどのようにして気に入ってもらうか」ということは、利便性の観点から言っても難しいであろう。

    そこで、最低限度の生活を営むための地域のコミュニティを確立するためには、医療施設や介護施設などの社会インフラを整備するとともに、高齢者のような足腰の弱った方たちでも移動に困らないような街づくりをすることで、生活水準の質を上げることが論点となるだろう。その中で、若者の雇用を創出し、定住を促すことが、「東京への人口の一極集中」を解消することに繋がってくると私は考える。

    2-0.PFI事業を行う意義

    ここまで、官民一体となってPFI企業を設置することや具体的な事業内容について述べてきた。では、ここからはPFIを行う意味はどこにあるのか?という根拠について述べていきたい。その根拠について、大まかに区分すると、以下の三つによって分けられる。

    ・日本の国家財政の圧迫

    ・柔軟な財源の活用と公的セクターの生産性向上

    ・地方分権の推進(競争原理の必要性)

    それぞれについて、一つずつ見ていくこととする。

    2-1. 日本の国家財政の圧迫

    先ず、一つ目は日本国政府の財政状況の圧迫である。日本国政府の財政債務は、日本の国内総生産の約2倍超であり、その額は1000兆円を超える。これに関して、基礎的財政収支という「一般歳出(社会保障や公共事業費)に対してどれだけ税収で賄えているかという指標」があり、2016年現在、この指標は赤字状態が続いている。

    この状況に対して、政府は「2020年までに基礎的財政収支を黒字化する」という財政健全化目標を立てていたが、2016年5月に政府は消費税の8%から10%への増税を2017年4月から2019年10月までの間、再延期をする意思を表明した。

    しかし、アベノミクスを達成した場合の自然的な税収増の効果は限定的であり、アベノミクスが成功した際の2020年の基礎的財政収支の赤字幅は6.5兆円である。財政債務を低減するためには、消費増税は不可避な状況にあり、もし、これ以上先送りをすれば、次の世代へと借金のツケを回すことになる。そして、それだけではなく、歳出の面からも削減を行うなどの見直しが求められ、税収以外で民間資金等を活用したインフラ整備も求められてくるのである。

    2-2. 柔軟な財源の活用と公的セクターの生産性向上

    第二に、PFIを実施するに当たって、間接的に公的セクターの組織改革に繋がるのではないか?と考える。何故、そういったことが言えるのかというと、PFIを実施するに当たり「民間セクターの経営ノウハウや技術などを活用すること」がポイントになってくる。そこで、PFIに関与する公的セクターの職員が従来の官僚型組織と異なる風土に触れ、スキルを向上させることで、公的セクター(官僚型組織)に於ける組織の硬直化を防げると考える。

    そもそも官僚型組織に於ける主な特徴は何かというと、「マニュアルが徹底されていること」が挙げられる。このマニュアルが徹底されている側面は、組織の指揮命令系統を円滑に進める為には長所となり得るのだが、裏を返せば、「組織構造に柔軟性がない」とも言い換えられる。そして、組織構造が惰性で継続された場合に、組織の外部に於ける環境の変化に対して柔軟に対応することが出来ない。ここで言う外部環境とは、経済社会の移り変わりによる社会構造の変化や世論の変化である。

    また、公的セクターでは税収が限られており、予算面での制約が大きい。そうすると、リスクをとることが難しくなり、新たな行政サービスの実現までには長い期間を要し、慎重な対応しかとれない。必然的に、住民のニーズに対して迅速に応えることが難しくなる。

    そこで、民間資金等を活用し、予算面での制約を取り払うことで、柔軟な対応をとることが可能となり、職員の生産性を向上することに寄与するのではないのか?と考える。

    冒頭で、PFI企業の設置について述べたが、この企業のもう一つの目的は人材育成である。自治体から当該企業に人材を派遣することによって、民間セクターの経営ノウハウを培い、スキルを向上させることで、キャリアアップの機会を図り、自治体の運営に貢献するというものだ。

    2-3. 地方分権の推進(競争原理の必要性)

    前項に於いて、PFI企業について触れたが、これらのPFI企業の経営は各自治体がそれぞれ独立して行うものとする。何故ならば、競争原理によって更なる自治体の生産性の向上と行政運営の改善のインセンティブを確保するためである。

    そのモデルの類似する具体例として分かりやすいものは、「ふるさと納税」である。ふるさと納税とは、「自治体に対して一定額の寄付納税をすることによって、所得税及び住民税が寄付納税をした額だけ控除される」というものであるが、これは自治体間(特に都市部から地方)の財源移譲の側面があると考える。

    例えば、この場合は比較的税収の少ない地方自治体が、都市部の裕福な家庭などからふるさと納税を受ける為に、広報などを通して地域の魅力を伝える為の努力が為される。これに対して、各自治体は自らの地域の魅力を向上する為に、地域のコミュニティとの交流を通して、行政活動を改善しようとする。

    こういった自治体の努力による行政運営の改善の背景には、一定の競争原理が働いている。この事実は、従来の自治体の活動を活性化するまでに繋がり、各自治体が独立して新たな取り組みを試みている。そして、競争原理による業務改善のインセンティブになっているのが、寄付納税という各自治体の間で流動化する「柔軟な財源」の存在である。

    競争原理が働くことによって、自治体の活動が活発化することは間違いないという事実は存在するが、それは自治体の努力や改善によって得られる自由な報酬が背景に存在するからである。

    そして、前述のPFI企業では民間セクターの比較的自由な経営と自治体が培ってきた公共事業へのノウハウを相互活用し、PFIによる更なるインフラ整備の生産性向上を目的とし、同時に事業を遂行する人材の育成を通した生産性の向上を目的としている。

    また、地方自治体では、来年度の地方交付税交付金を十分に受けようとする為に、無駄な公共事業を行い、地方交付税交付金を消化しようとする動きも見られる。それ故に、PFIを通して、柔軟な財源を確保することで公共事業のムダを削減し、各自治体が事業を効率化することが、地方自治体の自立した行政運営を促し、業務を改善することに繋がると考える。

    まとめ

    前述のPFI企業のビジネスモデルについての概要をまとめると、「PFIを行う事業者に対して、事業への意欲を高める為に、補助金のようなものを出すべきである。しかし、補助金の用途を予め決めておき、その具体的な事業を遂行する際の審査に対してPFI企業のような仲介業者が投融資の効率化には必要なのではないか」ということである。

    私は国からの補助金は事業を成長させる為のインセンティブになるという側面もあると考えるが、その使い途が効率的か?と言われたら、単純に企業へ補助金を付与するだけでは、十分に活用されない可能性もあり、税金の無駄になると考える。そして、この税金の無駄遣いの問題に対して、民間資金等の活用を始めとして、どのようにPFI事業の投融資を効率化し、費用対効果の面から成果を向上させるかが課題になってくると考えられる。

    今後も財政に対するコスト配分や収支バランスの面に於いて、どれだけフレキシブルな対応をとることが出来るか?また、新たな試みに対してリスクを低減させつつも、PFIという成長可能性分野の事業を体系化し、確立していくか?ということについて、今後も長期的なスパンで試行錯誤を繰り返しながら、PFIへのニーズを高めていくべきだと考える。

    簡潔にまとめると「70年代の列島改造計画は今の時代だと間違いなく成功する」ということだ。地方に交通インフラを整備して田舎や過疎地域に医療施設や介護施設を建てる。これから生まれる子供たちに経験させるべきなのは80年代のような「外で人との見識を広げて交流する世の中」だ。その為に必要なことは最先端のデジタル機器は産業用の為だけに使われるべきであって、一般個人が使うものではないということだ。

    日本の政治経済はいつも背伸びした計画を立てて失敗する。バブル景気に然り、アベノミクスもそうだ。

    「数十年先を先取りするよりも数十年前をやり直す」

    「数十年前をやり直して必ずや日本の政治を成功させる」

    この意識が日本の政治には必要であると考える。取り返しのつかない失敗があるなら、新たな環境が醸成された今現在でやり直せばいい。

    失敗した課題を積み残しにしているのが現代の日本だ。これだけ有り余った金を借金返済に充てるなら地方や過疎地域にまで行き届く事業を行えばいい。

    ・都市開発

    ・介護施設・医療施設の建設

    ・交通インフラの全国的な整備

    こういったものが地方や過疎地域には必要であり、資金余剰な今では間違いなく「金配り」ではなく「事業を通した日本国内の地方創生」が必要なのだと考える。

    思ったことはないだろうか?地方の田舎は東南アジアの最貧国並みに医療や介護インフラ、交通インフラが脆弱であるのではないかと。そういったタブーに斬り込んで行くのが政治であると考えると「数十年を先取るよりも数十年をやり直すこと」が必要であって、真に平等で自己責任に委ねられるような経済環境にする為には当たり前のインフラを整備することや都市開発を政府主導で行う事が大事なのではないかと思う。

    僕が政府に求めるのは消費(Buy)ではなく投資(Investment)です。政府は買い上げるのではなく政府系金融機関を利用して設備投資をすることで企業の資金援助を行うべきだと思います。

    ≫国は、例えば、マスクを毎月10億枚買い上げることを保証します。

    民間の会社は、マスクを作ると国が買ってくれることがわかってるので、なるべく低コストでマスクを作る努力をします。

    結果として、低コストでマスクを作るノウハウが蓄積されます。

    1年後にマスク需要と単価を見定めて、「来年度は国が毎月5億枚買います」とか発表して、委託された民間企業は低コストでの生産に励むという仕組みです。

    ひろゆきさんのこの発言は税金による政府の消費に該当する訳です。財政投融資ではなくPFIという民間資金を活用した公共投資の手法があります。つまり「政府で設備投資をしてグローバルな雇用環境を提供して労働者に賃金還元する手法」の方が国民には喜ばれるということです。

    一番重要なのは開放的な資金援助の為のファイナンス機関を政府が公に設立することであって、民間人や個人投資家が公共投資に参加できるような形態にすることだと思っています。株式や債券の政府系買付機関といったところでしょうか。

    今回は、丸美屋食品の講演会に当たって、新たなビジネスプランを独自に考案した。先ず、現在の丸美屋食品の強み、弱み、機会、脅威について、個人的な分析を述べていく。

    丸美屋食品の強みは自社と顧客との関係性が強く、顧客ロイヤルティを高めると同時に自社の事業へと反映させている。また、市場シェアも高く、流通網が確保されていることを考えると商品の研究開発に長い時間とコストをかけることができる。これを一種の集中戦略と考えると、長い年月をかけて構築した顧客との信頼性があるからこそ、特化した事業に対して費用を投入でき、費用回収に於ける収支のバランスを保ち、事業を成功できるのだと思う。まさにマーケティングの企業と言われるだけのことはあるだろう。

    しかし、次項の弱みに於いては、この加工食品に特化した経営戦略が市場への適応力に於いて命取りになる可能性がある。昨今の世の中では、ポスト・工業化の時代とも言われ、多様な産業に於いて、モノなどの物質的な製品の提供よりも、サービスなどの従来ではなかった新たな付加価値を生み出すことを重視している。また、顧客も商品の質よりもその商品から得られる利便性や効用を求める傾向が多く見られる。サービスでは、消費者の生活ないしは経済活動全体の効率化を図るところに重点が置かれている。すなわち、企業側が提供する商品の消費だけでは顧客は十分に満足しないのだ。そして、丸美屋食品が取り扱うような加工食品は、使い切ればそれっきりであり、あくまで日常に必要なものであるから購入しているだけであって、丸美屋の認知度によって商品が売れているとは限らない。事業の幅を広げ、柔軟性を持たせる必要がある。

    先に弱みと関連して脅威の方について述べていく。近年では、コンビニ業界の台頭により、様々なサービスを近場で行えるようになった。もう一つ先に言わせてもらうと、コンビニは丸美屋食品の見えない脅威であり、丸美屋食品はコンビニエンスストアのようなコンセプトを持つべきである。それはどういうことかと言えば、大体コンビニを使う人間は、特定の意思や目的を持って利用しようとするのではなく、「何となくコンビニを使っている」という人間の方が大多数であろう。逆にそういった気軽さがコンビニの利便性を生み出している。そして、昨今ではコンビニ弁当のバリエーションも増え、イートインコーナーなどの設置により、「すぐにその場で」食事を出来るようになった。わざわざ、スーパーに加工食品を買いに行ってまで作る手間が格段に省けているのである。また、セブンイレブンなどはデニーズなどの外食産業を取り入れ、商品開発に余念がない。

    そこで、第一に私が機会として提案するのは、外食産業などと提携をし、特定の場所でオリジナルの弁当を企画し、販売することである。例えば、このオリジナル弁当を駅弁として、ターミナル駅の構内などで売り出すことも検討するべきであろう。このオリジナル弁当のコンセプトとしては、イベント開催の場で販売をし、同時にテストマーケティングを行うことである。例を挙げれば、音楽フェスや地域のお祭りなどがいい。その根拠は、お祭りなどの特別なイベントでは人々の気分も高揚しており、何か目新しいものがあると興味を惹かれ、購買する可能性が高い。興味を持ってくれた顧客に店頭で感想を聞いたり、地域の協力を得て、アンケートを取るなどしてもいいだろう。今後、こうしたイベント会場やお祭りの出店として商品を試験販売することは、有効なテストマーケティングの一つになるだろう。その中で、安定した売れ行きの商品をターミナル駅などある程度の集客が望める店頭で販売を実施するなどすれば良い。

    第二に私が提案するのは、食事をする空間の場としての提供を行うことである。これは、丸美屋食品が外食産業と提携し、業務用の食品を介護施設や医療施設に提供していることを前提としている。具体的には、丸美屋食品が先程言ったような弁当などを販売する直営店などを出店することである。これは、単純に弁当を販売するだけではなく、その場で食事することができ、なおかつ介護施設や医療施設、または大学などの教育機関の近辺に出店をする。この介護、医療施設と教育機関の共通点は「余暇の時間が多い」ことである。直営店の内装は弁当屋さんというよりも、ちょっとしたカフェテリアを意識するとリラックスした雰囲気を演出でき、集客を見込めるだろう。先程のコンビニの例で挙げたように「何となく、気軽に利用できる店」を目標とし、多様な世代の交流を行えるような場所にしたい。そこで、店内での丸美屋食品の商品の試食会などを行い、様々な人が交流しながら、同時に自社商品の販売促進をさせる。コーヒーなども何らかの形で、無償で提供し、wifiなどのネット環境も整備するべきだろう。また、近辺に限らず、施設の敷地内などに出店するのもアリだろう。現にある一定の大学などではキャンパス内にカフェテリアが存在する。今後、老人ホームの着工数が増えると同時に事業として進出することが望ましいだろう。介護、医療施設の流通網を構築しつつ、流通コストを軽減し、なおかつ新たなサービスとしての付加価値を提供する。

    これが、今後の丸美屋食品に求められることである。

    以上
    https://godtommy0913.amebaownd.com/posts/40893301
    https://workhousecom.amebaownd.com/
    https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5406
    Wednesday, November 1st, 2023
    5:45 pm
    ↓↓お金をお金で買う
    ゲームコインはマーチンゲール法で捌く。
    投資で儲かる方法って一体どのようなものでしょうか?僕が考えるのは「発展途上国への投資である」と考えています。例えば、日本の高度経済成長期は戦後の何もない焼け野原から電気、ガス、水道などの生活インフラを通し、電車や高速道路などの交通インフラを整備し、そういった社会水準、文化水準の下で多様な製品やサービスが生まれたからこそ日本国は国内総生産で世界第三位の先進国への仲間入りを果たせたのだと考えます。

    つまり、「生活環境を整備する際に新たな製品やサービスが生まれる過程」が好景気による経済成長を促すことが出来て、多くの経済活動を行う主体に利益を生み出すことが可能になるのではないでしょうか?考えてみれば、日本国というのは他の近隣諸国と比べると同じアジア諸外国と同じ筈です。しかし、経済成長にはポツダム宣言前の第二次世界大戦などの戦争が存在していました。

    今、僕が考えているのは「世界的な戦争の危機にあるからこそ、投資で儲かるチャンスがある」という観方が存在していることです。「ここは俺の国だぞ」と海の孤島に旗を立てて自国を立国するのは難しいですが、新たな金融サービスをネット空間で提供することはパソコン一台とプログラミングする為の設備さえあれば誰でも可能なことなのです。分かりやすい例が仮想通貨だったりします。仮想通貨とは政府による発券銀行を媒介した貨幣や通貨以外でインターネット上の運用益によるデータで換金を出来るといったものです。

    一番分かりやすい仮想通貨の原型が「パチンコ屋の換金システム」です。つまり、パチンコ屋の「メダルを景品などの媒介を利用して換金する」ことは、仮想通貨での「運用益のデータを決済手段として利用して貰うことで通貨の役割を担う」ことと同様なことなのです。

    これは何を意味するかと言えば、戦争を行う政権では資金援助を得ようとする為に多様で開放的な資金調達の窓口を軍事ファンドとして各国に設置されます。つまり、日本国政府としてもカジノ施設の誘致などを行おうとしている現実がありますが、賭博場というものはパチンコ屋、スロット店から闇カジノに至るまで様々なものが既に存在しています。

    安倍政権で日本国内にカジノ施設を誘致するということは、政府という元締めが存在した上で賭博についての規制を行わないということに等しく、仮に憲法改正をして自衛隊が正式な軍隊に相当する機関であると認められた場合、軍事ファンドというものは「政府が各国の多種多様な経済主体から資金調達の窓口として軍事ファンドを設置するけれども、個人やテロ組織が戦争産業への投資をすることも制限しないこと」を示唆するものでもあります。

    結論から述べると、「戦勝国になると新たな通貨単位が生まれて、植民地の資源獲得をする為に新たなインフラ投資を始めとした発展途上国への先進国からの投融資が行われることで多様なビジネスチャンスが生まれる」のであって、経済戦争の実態はアフリカや中東等での代理戦争による世界大戦の準備期間であるのではないのかと思っています。
    4:20 pm
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