「IE Context Launcher」は、IEのコンテキストメニューに項目を追加し、アプリケーションを起動したり、メールアドレスやハンドルネームなどの定型文字列を入力したりといったことを可能にするIE拡張ソフト。IEコンポーネントを利用しているタブブラウザなどでも利用できる。

追加する項目では、コンテキストメニューに表示される「項目名」や起動アプリケーションのパスなどを指定できるほか、ページやリンク、画像などのURLや選択文字列、日付などをパラメータとしてアプリケーションに渡すことが可能。アプリケーション起動時のウィンドウサイズを「非表示」「通常のウィンドウ」「最大化表示」「最小化表示」で指定することもできる。アプリケーションの代わりに、定型文を指定することも可能だ。

マウスの位置や選択状態で、コンテキストメニューの項目を制御することも可能。選択できるのは、

• 通常時：（ブラウザ上の）何もない場所で右クリックしたとき
• 画像上：画像を右クリックしたとき
• リンク上：リンクを右クリックしたとき
• テキスト選択時：文字列を選択している状態で右クリックしたとき

文章作成や学習にWebページを頻繁に利用しているなら、「テキスト選択時」に起動するワープロソフトを指定することで、一発でテキストを取り込むことができる。同様に、メーラが起動するように設定しておけば、リンクが張られていないメールアドレスを選択してメールを書くことができる。そのほかにも、チャットルームでハンドルネームを簡単に入力したり、ダウンロードファイルの保存フォルダをすばやく開いたりと、工夫次第でさまざまな用途に使える。

メニューに表示される登録項目を、クリックする場所や選択状態に応じて指定できるので、多くの項目を登録しても、常に全部が表示されるといったわずらわしさがない。ただ、表示順を変更できればもっと使い勝手がよくなるようにも思えた。IE系のブラウザを利用しているのであれば、ぜひ一度使ってみることをお勧めする。

開発中に苦労した点
Webページ上の画像をHTMLレベルで見ると、通常の画像以外にもイメージボタンだったり、クリッカブルマップだったり、さまざまですが、それらを正しく判別してリンク先URL等の情報を取得する処理の実現に少々苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
このツールはWebページのURLやタイトルをコマンドラインで受け取って処理するアプリケーションを登録することで、特に効果を発揮します。ホームページで使用例を紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください。また、お勧めのアプリケーションをご存知でしたら、ぜひお知らせください。

今後のバージョンアップ予定
近日中に公開予定のバージョンで、登録済み項目名を変更する機能を追加します。また、一部の環境で、生成されたスクリプトファイルを開く際にエディタを起動できない場合がある不具合の対応も行う予定です。

開発者へのお願い
もっとおもしろいことができるのではないかと常日ごろ思っているのですが、なかなかいいアイデアが浮かびません。コマンドラインでURL等を受け取って処理するアプリケーションを開発されたら、ぜひお知らせください。ホームページで紹介させていただきます。