ソフトを開発しようと思った動機、背景
「URLコレクター♪」の開発は3年ほど前になるのですが、当時テキストファイルのドラッグ&ドロップだけでURLを抽出するソフトがMacにはなかったため、自分で作ろうと思いました。出発点がそこからだったので、実は最初のバージョンはダウンローダではなく、URL抽出ソフトでした。その後2年ほどバージョンアップはしていなかったのですが、その間にMac OSはMac OS Xになり、私の環境もMac OS Xがメインとなりました。「URLコレクター♪」のMac OS X版の要望も何度か聞いていましたので、開発を再開しました。ただ単にMac OS Xに対応させるだけでは物足りなかったのと、要望の中にダウンロード機能を望む声もあったので、ダウンロード機能を組み込むことにしました。分割ダウンロード機能を付けたのは、Macのフリーソフトに分割ダウンロード機能を持つダウンローダがなかったからです。
開発中に苦労した点もともとURL抽出ソフトだったので、Ver.2.0でダウンロード機能を追加したときにインタフェースで悩みました。また、開発再開後にほとんど作り直しました。
ユーザにお勧めする使い方
URL抽出、大量のファイルのダウンロード、巨大サイズのファイルの高速ダウロードなど、目的ごとにウィンドウが分かれていますので、必要に応じて使い分けてください。URL抽出のみやダウンロードのみの使い方もできます。
大量にダウンロードする場合、同時ダウンロードの上限が5本までで少ないかもしれませんが、マルチダウンロードウィンドウを新規で開いてダウンロードすれば、実質上限はありません。
ウィンドウを新規で増やすことにより、ダウンロードタイマの時間差使用やダウンロード先フォルダを別々に分けることができるメリットも生まれます。また、常にすべてのアプリケーションの手前に表示されるドロップウィンドウを開いておけば、ブラウザからリンクファイルをドラッグ&ドロップするだけで、URL抽出やダウンロードができて便利です。
ほかにも、環境設定でDLリスト自動登録と自動ダウンロードの項目にチェックを付けておくと、WebページからURLを抽出してダウンロードまでをワンクリックで全自動で行うことができます。
「URLコレクター♪」は、Rbスクリプトによって機能を拡張することもできますので、Basicプログラムが書けるユーザなら動的なダウンロード先フォルダの作成や、特殊な連番展開スクリプトなど、いろいろとカスタマイズできると思います。
最後に、現在ほとんどのユーザがダウンローダとして使っていると思いますが、本来のファイルからのURL抽出機能も忘れないでください。テキストファイルからURLを抽出するだけでなく、そこからさらに抽出されたURLがテキストファイルのどの位置にあるのかという逆検索が可能です。使ってみると非常に便利ですので、ぜひ使試してほしいと思います。
今後のバージョンアップ予定
ダウンロード速度の高速化と安定性の強化を考えています。
(伊里目 流)