「ちょこっとソース・ビューワー」は、ホームページ上で知りたい部分だけのソースを抜き出して表示してくれるソフト。インストールすると、コンテキスト（右クリック）メニューに「ちょこっと」という項目が追加される。使い方は、ホームページの気になる部分を選択し、コンテキストメニューから「ちょこっと」を選ぶだけ。選択確定後ビューアが開き、選択範囲部分のHTMLソースが表示される。

ビューアには「トップ」「ページ」「リンク一覧」「リンク解析」「選択を開く」「閉じる」の6個のボタンがある。「トップ」では、ページタイトルや最終更新日、そのページにリンクを張るためのタグを表示する。「リンク一覧」ボタンでは、現在開いているページに含まれるリンクとそのタイトルを一覧表示する。

「リンク解析」ボタンを押すと、ブラウザを開いて、当該ページ内のリンクを実際にリンクされた状態で一覧表示にしてくれる。特定のキーワードを色分け表示する機能もあるので、リストの中から必要な項目をピックアップすることも可能だ。

「選択を開く」ボタンは、リンク一覧機能などでURLを選択してから押すことで、新しいページにそのリンクを開いてくれる。

リンク上でコンテキストメニューの「ちょこっと」を選ぶと、リンクのソースコードを表示することもできる。どこも選択しない状態で「ちょこっと」を選んだ場合は、「トップ」ボタンを押したときと同じ動作をする。

その上、最近は、Webページ制作ソフトを使用するサイトが多いので、ソースが見にくく、目的のギミックを調べるのも骨が折れる場合が多い。

「ちょこっと ソース・ビューワー」は、こうした気になるレイアウトやギミックを参考にしたいときに大変重宝するツールだ。また、リンク集を作る際など面倒なリスト化も一発なので、こうした用途にも重宝しそうだ。ちょっとしたところだが、かゆいところに手が届く機能が備わっているのはうれしい。

ちょうどそのころ、「ニュース・コレクター」という個人ニュース・サイト構築ソフトを作っており、IEを利用したソフトの開発を行うノウハウやソースコードの蓄積ができつつありました。「このソースを流用したら、かなり簡単にできそうだな」と思い、「ニュース・コレクター」の開発の合間に作成しました。

開発中に苦労した点
開発自体に苦労した点はありません。上記の通り、「ニュース・コレクター」というソフトの流用品でほとんどできていますので。

強いていうなら、公開当初、IE4とIE5のパス文字列の仕様の違いで、インストーラを修正しないといけなかったことぐらいです。同じマシンに違う種類のIEを入れておくわけにもいかなかったので、遠方の友人にデバッグ協力をしてもらいながら修正しました。

ユーザにお勧めする使い方
私個人としては、最近はソースを見る機能よりも、そのページへのリンクタグを生成する機能を多く使っています。「トップ」や「ページ」ボタンを押すことで、リンクタグを生成することができます。

「TARGET="_blank"」や、「TARGET="_top"」など、TARGETの指定の違うタグも同時に生成してくれるので、テキストエディタでWebサイトを更新している人には便利だと思います。

また、「リンク解析」ボタンも密かに便利です。そのページのリンク先を解析して、ディレクトリ以下のサイト、同じドメイン内のサイト、ドメイン外のサイトを一覧にして表示してくれます。コメントの一覧も表示されるので、この機能で隠しリンクを探している人もいるようです。

今後のバージョンアップ予定
ユーザサポートのメールの要望がたまったら、また更新すると思います。あとは、私がほしい機能を思いついた時点で随時、更新すると思います。どちらかというと、後者の理由で更新される可能性の方が高いと思います。

今後のソフトの予定
日々、不便に思っていることや面倒なことを改善したり、世の中をおもしろくするためにソフトの開発を行っています。そんな中で、ここ1年ほど、Webの情報をもっと便利に使いたいと思っています。

既存のWebの情報や仕組みは不便極まりないです。マウス操作のし過ぎで、よく腕がつりそうになります。極力手動でやっていることを自動化したいです。

そこで今年の6月より、既存のWebの私にとって不便な点を解消するためのソフトを開発しはじめました。特定の人によっては便利なWebアプリケーションになると思います。少なくとも私にはすごく便利です。完成したら、また公開すると思いますので、その際には使っていただき、感想などいただければと思います。