この差って何ですか?

2020年9月1日(火)

『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』の差

専門家:井上裕介(NON STYLE)

共通する犯人の傾向は…
「見た目」が「タレ目」、「美男美女」、「眉毛が太い」
「行動」が「被害者に最初に近づく」、「主人公たちに協力的」、「アリバイを1番に言う」 か どうか
今回、『名探偵コナン』、『金田一少年の事件簿』、329の事件、362の犯人、特徴や動機など徹底的に調査!

『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』とは?

まずは、『名探偵コナン』。ある日、毒薬を飲まされ、子どもの姿になった高校生探偵「工藤新一」が「江戸川コナン」として、様々な事件を解決していく物語!
一方、『金田一少年の事件簿』はドジで落ちこぼれの高校生・金田一一!名探偵と言われた金田一耕助の孫である彼が祖父譲りの推理力で次々と難事件を解決する物語!

2大ミステリー漫画の魅力の差とは?

前回の放送では、芸能界一詳しいと豪語するノンスタイル井上さんが両作品を改めて読み込み、2作品の魅力の差を調査。調査対象は、今まで扱われた329の事件、そして362の犯人、特徴や動機など徹底的に調べ上げて、統計を取った。
その結果、『名探偵コナン』は、「トリックを解くのが面白い」。『金田一少年の事件簿』は、「動機が泣けるということ」ことをご紹介!

「共通する犯人の傾向」が判明!?

そして今回、井上さんから新たな調査報告が!前回調査した結果をもとに、『名探偵コナン』にも、『金田一少年の事件簿』にも、「共通する犯人の傾向」というものが見えてきた。つまり、両作品合わせて、362人の犯人の特徴を徹底的に調べたところ、異なる作品にも関わらず、なんと、「見た目」と「行動」について、共通する傾向が見えた!そのため、最後まで読まなくても、こいつが犯人なんじゃないかというのを当てられる!
そこで、現在連載中のイブニング『金田一37歳の事件簿』で進んでいる事件の犯人を当ててみることに!作者と一部の編集者しか知らない犯人を、果たしてノンスタイル井上さんは当てることができるのか!?収録日から2週間後、「イブニング」発売日に答え合わせの様子も公開!

共通する「犯人になる人」の「見た目」の傾向とは?

『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』の「犯人になる人」の「見た目」の傾向から!犯人の見た目の傾向で、特に多かったのが、まず第3位「眉毛が太いキャラクター」!76人が犯人だった。特に、「眉毛が濃くて男性」というのが結構多く、特に『名探偵コナン』では犯人になる傾向が高い。ノンスタイル井上さんによると、純朴感があり、悪い事しなさそう、良い人そうといった印象により、ミスリードさせるために、このようなキャラクターが多いのでは?とのこと。
そして第2位「美男美女」。362人中153人が該当!例えば、『金田一少年の事件簿』では、「遠野英治」や「湖月レオナ」、「美作碧」など、美男美女が犯人。ノンスタイル井上さんによると、美男美女の方が犯罪しなさそうというイメージがあり、多いのでは?とのこと。逆に、『名探偵コナン』にでてきた「玄田辰造」など、ブサイクは犯人になる確率が下がるとのこと。ただ、ブサイクがでてきたら犯人と濡れ衣を着せられる傾向がある。
では362人中224人の犯人に共通した「見た目」の傾向、第1位は「タレ目」。ノンスタイル井上さんによると、結局、「タレ目」の人は、優しそうだなとか、良い人そうだなというイメージが沸き、犯人ではないという作者のミスリードがあるのでは?とのこと。
実際、『金田一少年の事件簿』作画のさとうふみや先生も、直筆でのアンケートでも、「かつて癖の強いキャラを描いたら、こんなん絶対犯人じゃんと原作者に突っ込まれたので、みんな、そこそこの感じにしています。」と回答。あまりに個性的に強すぎると「こんな犯人現実にいるはずない」と感じるので、できるだけ現実社会にいるであろうキャラクターを犯人像に当てているとのこと。
ちなみに、この犯人の見た目の傾向は、ドラマなどでも当てはまる。ドラマや映画でも活躍されている風間俊介さんの場合、69作品中23作品が犯人役!「美男」、「タレ目」というイメージ。

共通する「犯人になる人」の「見た目」で、連載中の犯人を絞り込む!!

では、「犯人の見た目」の傾向を元に、現在連載中の『金田一37歳の事件簿』の「騒霊館殺人事件」の犯人を絞り込んでいく!この物語のあらすじは、37歳になり、PR会社で働く金田一が、廃墟となった洋館でイベントを行っているときに起きた事件!登場人物は11人。しかし、今の段階で、すでに亡くなっている人がいる。それは、「唐崎星也さん」、「庭本大河さん」、「久門朝香さん」。この中に必ず犯人がいるということで、生きている8人の中から、絶対犯人を見つけていく。
「見た目」のダントツ1位・2位になる人、「美男美女」と「タレ目」。まず「美男美女」ではなく、「タレ目」でない人を消していく。「中根沢児郎さん」、「唐崎萌音さん」、「鹿野美雨さん」、そして、もっと「タレ目」がいるので「佐熊洋平さん」も消す。分析の結果、「見た目」から絞り込んだ犯人の候補は、こちらの4名!「白鳥麗桜」、「黒原太」、「花塚衣舞」、「梅村修児」。

共通する「犯人になる人」の「行動」の傾向とは?

さらに「行動」から、犯人を絞り込んでいく!その「行動」に関してのランキングがこちら!第3位「アリバイを1番に言う」(79人)。例えば、「聞いてもないのに喋りだしたりする」。ノンスタイル井上さんによると、これは犯人の可能性が高いということ。
第2位「主人公たちに協力的」、136人、約1/3。例えば、『金田一少年の事件簿』の場合、「事件現場の状況」を振り返ったり、「見取り図」を書いてくれたり、「ボーガン無くなっているよ」とか教えてくれたり、犯人探しに協力している人間。協力しながら、自分が不利にならないような情報に行かないように動かしている。ノンスタイル井上さんによると、頼んでもいないのに、色々お節介にやってくれる人はかなり怪しいとのこと。
では第1位、156人もの犯人に共通した「行動」は、「被害者に最初に近づく」!ノンスタイル井上さん曰く、『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』に描かれる傾向が多いとのこと。例えば、1番最初に被害者に近づいて行って、靴の中に証拠を隠している。そして、強い睡眠薬で眠っているだけの被害者に、近づいた瞬間に「大丈夫ですか?」と言いながら、ここで首に針を刺して殺している。つまり、トリックを成立させるため、あえて1番に近づいていく!これはかなり犯人の行動としては高いのでは?と分析!

『金田一37歳の事件簿』の連載中の犯人を当てられるか?

これまでの「犯人の行動」の傾向を元に、連載中の『金田一37歳の事件簿』から4人に絞った容疑者、「白鳥麗桜」、「黒原太」、「花塚衣舞」、「梅村修児」。なんと、この中に犯人の行動の1位であった「被害者にすぐに近づく」という行動をしている人がいた!それが、なんと「黒原太さん」!この人が、密室になった部屋のマスターキーを持っており、必ず事件現場に最初に入っている!全部該当する!今回調べた統計にバッチリ当てはまるので、犯人の可能性が非常に高いと予想!もちろん、作者の方には、ノンスタイル井上さんが発表するのは承諾済み。
そして迎えた「イブニング」発売日!読み進めていくと、「それはたった2人…」というセリフから容疑者2人に絞られた!それが、「白鳥さん」と「黒原さん」!残っている、1/2の確率! まだいくつか残っている仕掛けをこっそり回収するためと想定。果たして犯人は「黒原太」なのか…。

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