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更新日:令和6(2024)年2月16日
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2023年の県内の患者報告数は466例(速報値)となり、1999年に感染症法が改正されて以降最大の件数となっています。
梅毒は、セックスなどによってうつる感染症です。性器と性器だけでなく、性器と口の接触(オーラルセックス)、性器と肛門(アナルセックス)等でも感染します。
検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。また、妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんに早産・死産・先天性梅毒による後遺症などを引き起こすリスクがあります。
梅毒は早期の薬物治療で完治が可能です。しかし、完治しても、感染を繰り返すことがあるため、再感染の予防が必要です。
梅毒は保健所で無料・匿名で検査できます。感染の早期発見・早期治療のために、感染が気になる方は検査を受けましょう。
2023年の千葉県の梅毒報告数は466件(速報値)となっており、1999年に感染症法が改正されて以降最大の件数となっています。
男性の梅毒感染者が20代~50代で増加しており、女性では20代の感染者が増加しています。
感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
第I期:感染後約3週間
感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は消えることがあります。しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、病気は進行していきます。
第II期:感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」と呼ばれています。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。
晩期顕性梅毒(感染後数年)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
梅毒の予防にはコンドームの使用が有効です。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
梅毒に感染したかどうかは医師による診察と、血液検査(抗体検査)で判断します。
千葉県の保健所(健康福祉センター)では、匿名/無料で検査を受けることができます。
症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
梅毒の感染がわかった場合は、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。
また、症状が消えても医師の指示に従い、完治するまでしっかりと治療をしましょう。
治療が終了しても再感染することがありますので、パートナーの治療やコンドームの使用など、注意が必要です。
梅毒予防啓発ポスター(令和5年度作成)(PDF:871KB)
「梅毒の感染者が増加しています!」(令和4年度作成)(PDF:935.1KB)
「御存知でしたか?近年梅毒感染者が増加していることを!」(平成31年度作成)(PDF:2,513KB)
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