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更新日:令和4(2022)年9月1日
ページ番号:7480
稲の収穫には適期があります。極端な早刈りは収量の低下、青米や未熟粒の増加の原因となります。遅すぎる場合は玄米の光沢が悪くなることや、水分の下がり過ぎによる胴割れの増加等の原因となります。そのため適期収穫がとても重要です。収穫の適期は出穂後日数(穂が出てからの日数)や帯緑色籾歩合(少しでも緑色部分のある籾の割合)から判断できます。
表1のとおり品種ごとの収穫適期の目安を示しましたが、登熟期間の気候による変動があるため、出穂後日数から推定した収穫適期の5日前くらいから帯緑色籾歩合をみて収穫日を決めましょう。
品種 |
出穂後日数 |
---|---|
ふさおとめ |
33日 |
ふさこがね |
37日 |
コシヒカリ |
38日 |
ほ場の中で平均的な生育をしている株から、主稈と思われる茎を選び、その穂10本を抜き取って、緑色の籾の割合(不稔籾を除く)を調べます。少しでも緑色部分がある籾が全体の15パーセント程度の時が、収穫適期となります。帯緑色籾の見分け方は図1を参考にして下さい。
図1帯緑色籾の見分け方
生籾を3時間以上炎天下に放置すると品質が低下します。収穫後は速やかに乾燥作業を始めるようにします。特に高水分では品質の低下が著しくなるので、収穫は雨や朝露で濡れていない時に行いましょう。そのため乾燥機の能力に見合った収穫を心がけましょう。
乾燥後の水分が適正でないと貯蔵性が低下します。乾燥の目標とする仕上がり玄米水分率は14.5から15.0パーセントです。また、乾燥を急激に行うと胴割れ米が発生するため乾燥は平均毎時乾減率0.7から0.8パーセントとしています。
選別は、異物を除き、粒揃えをよくして、米の商品価値を高めます。
粒厚1.8ミリメートル以上の米は粗タンパク含有率が低く、おいしいお米です。粒が小さい米の混入は粗タンパク含有率を高める原因になるので、選別の網目は1.8ミリメートル以上にしましょう。
また、大粒が特徴の「ふさのもち」については、1.9ミリメートル以上にしましょう。
初掲載:令和元年8月
印旛農業事務所
改良普及課
普及指導員
小野英吾
電話:043-483-1124
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