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更新日:令和5(2023)年10月18日
ページ番号:615961
発表日:令和5年10月18日
教育振興部文化財課
令和5年10月18日付けの官報告示により、県指定無形文化財「長板中形(ながいたちゅうがた)」が重要無形文化財に指定され、保持者の松原伸生氏が保持者(いわゆる人間国宝)に認定されました。
演劇、音楽、工芸技術、その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上または芸術上価値の高いものを「無形文化財」といいます。国は、無形文化財のうち重要なものを重要無形文化財に指定し、同時にこれらのわざを高度に体現しているものを保持者または保持団体に認定し、我が国の伝統的なわざの継承を図っています。
長板中形は型紙を使った日本の伝統的な染色法の一つ。特に反物(たんもの)の両面に糊(のり)を置いて藍(あい)に浸染し、表裏同じに文様を染め表すことを特色とする。「長板中形」の名称は、三間(さんげん)余りの長い板に白生地を張って糊置き(型付ともいう)することと、文様が小紋より大きく大紋より小さいことから出たものである。特に江戸時代には庶民層の木綿の浴衣染に用いられた。
氏名:松原 伸生(まつばら のぶお)
生年月日:昭和40年6月14日 (満58歳)
住所:千葉県君津市
今回保持者として認定された松原伸生氏は、伝統的な長板中形の技法を高度に体得し、卓越した技量を持つ染色作家として活躍している。長板中形の多様な染色工程を一貫して一人で行い、各工程において丁寧な作業を重ねることで、生地や型紙の選択を自在とし、型紙の良さを生かした独自の長板中形の世界を構築した。作品は主に日本伝統工芸展で発表しており、令和2年の第67回展で日本工芸会保持者賞(優秀賞)を受賞するなど、各方面から高い評価を得ている。
↑松原氏による長板中形の制作風景
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