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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:314804
(ぐんだりやましょくぶつぐんらく)
県指定天然記念物
昭和32年1月17日
長生郡一宮町東浪見3422-1他(東浪見寺)
軍荼利山は標高約75mの丘陵で、県内でも温暖で降水量も多く、スダジイを主体とした常緑広葉樹林におおわれる。長い間、信仰の対象として保護されてきたため、約4haに及ぶ山林のほとんどに自然の景観をとどめている。特に山頂部のスダジイ林は、直系1m近い個体も見られ、自然林の様相を呈する。
植生はスダジイを中心として、アカガシ、アラガシ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイなどの常緑広葉樹からなり、森林内の地面にもコバノカナワラビ、イズセンリョウなどの常緑性の草本や低木が繁る。カゴノキやリンボク、キジョラン、サカキカズラ、ハナミョウガなどのほか、タブノキ等に寄生するオオバヤドリギなど暖地性の植物が随所に生育する。また、この山塊の北西側は、中腹から地下水がしたたり落ちて、あたりは湿った環境となっていることから暖地性のシダ類の宝庫となっている。シダは貴重な種類も多く、カツモウイノデ、クリハラン、ハチジョウカグマ、ノコギリシダ、マツザカシダなどが生育する。
境内には、絶滅危惧種に指定されているハイハマボッスが生育しており、県内で間近に見られる数少ない生育地となっている。
軍荼利山植物群落は、湿潤な暖地性の森林とその特徴を表す価値のある森林植生である。
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