ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 長生エリアの市町村 > 茂原市の国・県指定および国登録文化財 > 宮ノ台遺跡
更新日:令和2(2020)年9月19日
ページ番号:314753
(みやのだいいせき)
県指定史跡
昭和53年2月28日
茂原市綱島(個人)
茂原市南部の綱島地区の宮ノ台と称する三島神社背後の台地上に本遺跡は所在する。南関東地方における弥生時代中期後半の土器型式である「宮ノ台式土器」は、本遺跡から出土した土器の研究により設定された型式名であり、本遺跡が「宮ノ台式土器」の標式遺跡となっている。
本遺跡は、昭和10年(1935)、15年(1940)の2回、台地上の西側及び南側斜面部の一部が、明治大学の杉原荘介氏により発掘調査された。発掘調査の結果、弥生土器とともに、この時代の特徴的な石器である柱状片刃石斧(ちゅうじょうかたばせきふ)、大型蛤刃石斧(ふとがたはまぐりばせきふ)などの磨製石斧や碧玉(へきぎょく)製の管玉などが出土した。調査はごく一部にとどまっているが、遺跡の範囲は独立した台地上全域に拡がっているため、弥生時代中期後半の大規模な集落の存在が推定されている。
本遺跡から出土した土器は、東海地方に出土する櫛目文土器の影響を強く受けた弥生時代中期後半の代表的土器群で「宮ノ台式」と呼ばれる。その後、各地で数多くの発掘調査が実施された結果、宮ノ台式土器が東京湾を囲む地域に広く分布していることが判明している。
なお、2回の発掘調査により出土した遺物は、茂原市指定有形文化財(考古資料)となっている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください