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更新日:令和5(2023)年3月2日
ページ番号:315033
(ちゅうどううんばん)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和52年3月8日
成田市台方10-2(超林寺)
雲版は禅宗寺院で合図のために打ち鳴らす器具で、雲の形に銅や鉄を鋳造したり、木を彫ったりして製作された。庫裡や食事をとる斉堂の前に掛け、僧に粥飯の時刻などを知らせるために打ち鳴らす。輪郭を雲形につくるところからこの雲版という名がついている。夕この雲版は縦44.8cm、横40.8cm、縁の厚さ1.1cm、撞座の直径は8cmの鋳銅製で、吊孔は1個、矢車草の花文を付けた飾座がある。頭頂の中央部はわずかに突出し、肩の内側部分は深く巻上がっていて、腰のくびれは小さく、極端に肩が寄っている。
外縁の断面はかまぼこ形、内側に1条の子縁を添えている。表裏とも同じ文様となる両面式で、撞座は肉薄で、二重の花弁の蓮華文をかたどっている。表面に刻まれた銘文から応永15年(1408)に製作されたことがわかる。
形式、鋳造技法等は、室町時代の一般的傾向を示しており、製作年も明らかな貴重な資料である。
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