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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:315321
(ぼんしょう)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和39年4月28日
木更津市真里谷1760(妙泉寺)
この梵鐘は、総高92.9cm、口径50.9cmと多少小ぶりであるが、三段組みで鋳造されている。乳は4段4列、上帯は文様のない素文で、下帯は四方に唐草の文様を施している。
撞木があたる2個の撞座は、竜頭の方向と平行に位置している。撞座の蓮華の文様は損滅しており、形状は不鮮明になっている。池の間の第一区から二区には、「敬白奉鋳上総州佐是郡」ではじまる刻銘があり、矢田郷(現市原市)十二所権現八幡宮の梵鐘として、長禄3年(1459)9月8日に「沙彌行善」が大旦那となり、「大工鈴木國吉」によって鋳造されたことなどがわかる。
上総には、妙泉寺に近い木更津市の矢那と長柄町の針ヶ谷を本拠とした鋳物師が知られている。この寺のものは、竜頭の形などが長柄町眼蔵寺の梵鐘(有形文化財)や鎌倉円覚寺の梵鐘(国宝)など、矢那の鋳物師の制作した梵鐘に近いため、その作例のひとつとみられている。
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