ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 京葉エリアの市 > 千葉市の国・県指定および国登録文化財 > 千葉市の有形文化財(そのほか) > 半円方格帯神獣鏡
更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:314881
(はんえんほうかくたいしんじゅうきょう)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和30年12月15日
千葉市中央区(千葉県立中央博物館)
直径15.2cmの白銅質の円鏡で、昭和13年ごろ大多喜町下大多喜の古墳から出土したと伝えられる鏡である。古墳は、前方後円墳を含む12基の古墳群の中の、径15mほどの円墳とされている。
鏡裏の文様から半円方格帯神獣鏡とよばれる。中心に円形の紐があり、その周囲を22個の珠文が帯状に連なって廻っている。その外側が内区で、8個の環状乳の間に半肉彫りの神像と神獣と霊獣が交互に配置されており、神像は1か所のみ2体で他は1体ずつである。つぎに、珠文地に半円と方形が交互に各12個配される銘文帯が廻っており。半円に螺旋文が、方形には銘文がある。銘文は摩滅して判読できないが、それぞれ4字が配されていた。一番外側の外区には飛禽走獣文と飛雲文が廻っている。
この鏡は、3世紀に中国で制作され4世紀頃に日本に伝わったものと考えられる。同じ鋳型から作られた鏡が埼玉県稲荷山古墳、群馬県八幡神社古墳から出土している。この鏡の出土した古墳の状況などは明らかではないが、中国からもたらされた鏡が、どのように使われ、分けられ、伝えられ、埋納されたのかは、畿内地方と東国の政治的な関係を考える上で重要な課題である。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください