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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:315368
(しゃかねはんず)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和29年3月31日
富津市竹岡349(松翁院)
釈迦が沙羅双樹の下で、頭を北に顔を西に向け身体を横にして入滅する様子が描かれている。周囲には釈迦の死を嘆き悲しむ菩薩・仏弟子・天部をはじめ多くの動物たちが集まり、画面右上には白雲に乗って飛来する摩耶夫人が描かれる。大きさは縦212.4cm、横363.6cmと大幅の作品で、金糸や銀糸をはじめ様々な色糸を用いた刺繍と、一部金箔によって構成される色鮮やかな縫箔の涅槃図である。
製作年は、万治元年(1658)12月15日の紀年銘があり、製作者は、画面の左脇に「(前略)縫物屋房州平郡保田住菱河吉左衛門尉観室道性六十二才時奉縫之者也」とある。この人物は、京都堀川から房州保田へ移住してきた縫箔師で菱川吉左衛門道茂と考えられ、浮世絵の大成者である菱川師宣の父にあたる人物である。
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