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更新日:令和5(2023)年7月13日
ページ番号:315034
(ちゅうどうわにぐち)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和57年4月6日
成田市滑川1196(龍正院)・成田市下総歴史民俗資料館保管
直径54.0cm、厚さ27.6cmで、釣環の高さは右6.9cm、同左6.0cm、耳の高さは左右とも6.0cmである。
表も裏も同じ文様で、八葉複弁の蓮華文の撞座を中心に、帯線で三重に区画している。撞座は直径10.5cmで、鋳上がりがよく、蓮肉に蘂と蓮枝が鮮明に表現されている。最外郭には「一打鐘聲當願衆生脱三界苦頓見菩提下総行河山勝福寺本願重源旦那妙然」「大工常真壁住人永正十三年丙子九月十八日廣澤新左衛門尉藤原定」と、この鰐口を鳴らすことによって、様々な心配事が解決し、苦しみから救われるよう重源と妙然が願い、永正13年(1516)に、常陸国(現茨城県)真壁町の鋳物師によって製作されて、勝福寺(龍正院のこと)に奉納されたという内容の刻銘がみえる。
この時代の作としては、県内では稀に見る大形で、鋳上りもよく、全体によく整った作である。
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