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更新日:令和5(2023)年10月5日
ページ番号:314953
(もくぞうじごくてん・たもんてんりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和62年2月27日
印旛郡酒々井町上岩橋1664(長福寺)
持国天像はヒノキ材による割矧造で玉眼を入れている。左腕を上げて戟をとり、右手は腰に添える。忿怒の表情は穏やかで、身体や衣の動きも単純化され、整理されて静かな趣きである。その作風から平安時代後期の12世紀後半の作と考えられ、同寺の本尊である木造阿弥陀如来坐像と同じ時期に併せて造られた可能性も指摘されている。
多聞天像はヒノキ材による寄木造で同じく玉眼を入れている。左手で宝塔を持ち、右腕で戟をとる。顔の表情や体の肉どりに写実性が強く、動きがあり、その彫法も細やかで持国天像とは作風が異なる。技法や作風から鎌倉時代の後半の作と考えられている。
両像とも大きさがそろっているので、持国天像に合わせて後に多聞天像が作られたと推測される。
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