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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:314878
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和45年4月17日
千葉市花見川区花島町60(天福寺)
花島観音として広く知られている像で、像高は229cm、カヤ材の一木造である。両足先と両腕は別木で、また、右手首と左手上膊部より先はさらに別木としている。
眉、ひとみ、ひげ、髪の生え際を墨で書き、唇には朱を塗るが、下塗等の跡がまったくみられないことから、本来は彩色の無い素木の像であったと推測され、いずれも後に加えられたものと考えられる。
胎内の前面には、建長8年(1256)造像の墨書銘がある。この銘文によると、心廣賢浄妙房が勧進にあたり、俗性の六人部氏と橘氏女がこれに協力し、著名な仏師賢光が制作にあたったことがわかる。また、その発願の主旨は父母のためと衆生平等利益であったことも判明している。
表情には微笑を含む平易な慈悲相が表れており、体躯及び衣の彫りは深い大胆な造形で、作者賢光の作風がよく表れている。
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