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更新日:令和2(2020)年8月7日
ページ番号:314767
(ちゅうどうからくさもんつりどうろう)
重要文化財(工芸品)
昭和34年6月27日
長生郡長南町笠森302(笠森寺)・千葉県立中央博物館保管
笠森寺には2基の釣燈籠が伝わっている。高さはそれぞれ34.5cmと31.8cmで、ともに全体を一つの型に銅を流し込んで鋳上げた「まるぶき」という技法で製作されている。
笠は花弁をかたどったもので、上部には唐草文を浅く鋳出し、ゆるやかに上に反っており、。上部には桃の形のような猪の目の風穴を3か所に開けている。
火袋は6本の支柱に、横に1本の桟を渡し、これを獣の脚に似た獣脚台で受けている。形は簡素であるが、洗練された美しさがある作品である。
釣環の切子の作りや獣脚の様式から、製作年代は室町時代と思われ、火袋の構造が簡素で軽快な姿をした点など、他に類品が見られない。我が国の鋳金工芸史上注目すべき作例と言える。
なお、本県ではほかに千葉市の旧千葉寺境内から出土した「鋳銅梅竹文透釣燈籠」、千葉市栄福寺の「金銅透彫六角釣燈籠」、個人所蔵の「鋳銅釣燈籠」などがあり、同じ時代のものとして知られている。
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