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更新日:令和5(2023)年12月13日
ページ番号:314774
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
重要文化財(彫刻)
昭和34年6月27日
長生郡長南町報恩寺252(報恩寺)
ヒノキ材の寄木造で、表面は漆箔仕上げをしている。像高は87cmで、頭部を正中線で左右に、耳の後ろで前後につなぎ合わせた4材で構成される。三道(さんどう)の下が1材から造られているが、一旦割ったものを再度つなぎ合わせる割り矧ぎ造りとなっている。両肩から下は寄木造りとなり、両脚部の横に1材も寄せており、上げ底式の内刳りを施している。螺髪(らほつ)は切子型にしており、肉髻珠(にっけいじゅ)と白毫相(びゃくごうそう)を表す。螺髪は、きれいにこまかく彫出され、玉眼が入れられ、漆箔仕上げが比較的良く残り、本来の金色の阿弥陀如来の様子がうかがえる。
端正な顔立ちや、写実的で流麗な衲衣(のうえ)の衣文の処理など、洗練された造形で均整のとれた美しさがある。細くつり上がった目や、意志の強さを持った顔立ちなどの写実的表現に加え、上げ底式の内刳の技法など鎌倉時代前半の運慶風の作品である。台座の天板には、正応3年(1290)の造像銘と大永2年(1522)の修理銘がある。
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