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更新日:令和2(2020)年8月20日
ページ番号:315280
(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)
吽形
阿形
重要文化財(彫刻)
大正5年8月17日
松戸市馬橋2547(萬満寺)
カヤ材の寄木造の彩色像で、阿形像の高さは288cm、吽形像の高さは258cm。頭部は耳前の線で前後につなぎ合わされ、首の部分で胴体に差し込まれている。体部は前後左右の4材がつなぎ合わされ、脚部が膝上で組み立て式に胴部に差し込まれている。
阿形像は、右手を捻って下げ5指を開き、左手は肘を曲げて金剛杵をかざし、腰を左に捻り、右足を前に出して、両脚を開いている。腰裳は体の動きに同調して右脇に翻っており、吽形像は左手を握って左脇やや下へ突きだし、右手は開いて右脇に突きだし、腰を引いて両脚を開いている。両像は腰の動きや裳の流れなどを逆に表し、左右に置かれて対になるように造像されている。
玉眼を入れ鋭いまなざしのたくましい表情、全身を躍動させる隆々とした筋肉の表現、体の動きにそって流れる裳の流れなど、躍動感と安定感を備えバランスのとれた室町時代の金剛力士像を代表する優れた作品である。
胎内に「平朝臣□□再興文明六年甲午七月上旬」の墨書があり、これは文明6年(1474)の修理銘と考えられる。
『鎌倉大草子』には、建長年間(1249~1256)に千葉介頼胤が鎌倉極楽寺の良観を招いて大日寺を開き、後に萬満寺と改めたと記され、この修理も千葉氏によってなされたものと考えられる。
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