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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:314919
(けんぽんちゃくしょくじゅうろくらかんぞう)
重要文化財(絵画)
明治37年2月18日
市川市中山2-10-1(法華経寺)・東京国立博物館保管
羅漢とは、修行を完成した聖者のことで、十六羅漢というのは釈迦の入滅後その命をうけ、永くこの世にとどまり、仏教の正法を護った16人の悟を得た聖者のことである。
16羅漢の画像の制作は、中国では7世紀頃から始まり、9世紀頃には禅宗の寺院で羅漢画が流行した。日本では、鎌倉時代末期以降この画像を掲げて行われる羅漢供養の法要が重要視されるようになり、中国から取り寄せたり、それを図写したりすることが盛んに行われるようになった。法華経寺の十六羅漢像は、中国からもたらされたもので、かつては、「四明城塘趙筆」という銘文が認められたとされ、中国の上海に近い「四明」の「趙」という画人によって描かれたとされている。
本像は8曲一双の屏風仕立てで、画面はおのおの縦87.5cm、横48cm。
描写法は、当時中国に流行した写実的な筆法で、背景描写が省略され顔や衣を大変精密に写実的に描いた肖像画風の表現に特徴がある。
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