三島ダムの漏水について
発表日:平成30年5月18日
農林水産部耕地課
君津市の三島ダム(農業用ダム)のコンクリート水路(洪水吐)部分にひび割れと漏水が確認されました。
国の研究機関等のダム専門家の所見を得て、水門の開放により水位を下げています。さらに、今後、応急対策工事を実施します。
※洪水吐:ダムの余剰水を下流の河川へ安全に放出させる施設
1三島ダムの概要
- 所在地:君津市正木152
- 河川名:二級河川小糸川水系小糸川
- 形式:中心コア型アースダム
- 堤高等:堤高25.3メートル、堤頂長127.7メートル
- 総貯水容量:540万立方メートル
- 管理者:千葉県
- 工期:昭和18年(1943年)~昭和30年(1955年)
- 補修:平成25年度のダムの取水施設の改修と併せ、平成27~29年度に、当該水路の壁面の補修を行った。
2状況
- 5月15日に、ダムのコンクリート水路(洪水吐)にひび割れと漏水を確認。
- 5月16日に、国の研究機関へ電話確認し、目地のズレの有無と、漏水部から土砂の流出が生じていないかの確認がポイントであり、土砂の流出があった場合は、水位を下げるか、応急措置でひび割れを充填する等の必要があるとの所見を得た。
- 5月17日に、県、土地改良区、設計コンサルタント等と現場立ち会いを行い、水路壁のダム貯水面側に隙間が発生していること、その隙間から漏水し土砂が流出していることを確認した。また、漏水のある区間が前面に押し出され、目地にズレが生じていた。
3漏水の状況
- 5月15日の確認以降、漏水量は減少してきているが、今後、ひび割れの拡大等があった場合には、漏水量が増大する可能性もある。
4対応状況
- 現在、24時間体制で監視している。
- 昨日から、水門開放によりダムの水位を下げている。あわせて、ポンプを使って速やかに水位を下げるための準備をしている。
- 下流の君津市に対し、小糸川の水位が上昇する恐れがあるため、川岸の住民に注意喚起を行うよう連絡した。
- 施設は、元々フェンス等により立ち入ることができないが、現在、さらにロープを張るなどして注意喚起を行っている。
- 直ちに応急対策工事を実施するとともに、今後、原因を究明し抜本的な対策を検討する。
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