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HOME > LPガス安全委員会について > 支援事業「香川県婦人団体連絡協議会 香川県LPガス協会 ファミリー防災フェスティバル2019 」の紹介

LPガス安全委員会が支援する保安活動レポート

香川県婦人団体連絡協議会、香川県LPガス協会

ファミリー防災フェスティバル2019

香川県LPガス協会は、香川県婦人団体連絡協議会が行う炊き出しなどの防災訓練に協力しています。2019年は協議会からの依頼により、高松市のサンポート高松で開催された「ファミリー防災フェスティバル2019」に協同で参加。炊き出しの様子などレポートします。

独自の炊き出しレシピで、おむすび・豚汁1100食

「ファミリー防災フェスティバル2019」(NPO法人わははネット主催)は、家族で楽しく参加して防災意識を高めようというイベントで、地元企業、学生ボランティアの出展のほか、専門家による防災講座も行われました。香川県婦人団体連絡協議会と香川県LPガス協会は、屋外にテントを張って炊き出しを担当。おむすびと豚汁、1100食分を用意しました。

協議会からは背中に「防災志」と書かれたお揃いのビブス(安全ベスト)を着た女性たちが28名参加。台風の影響による風と時折小雨が降る中、手際よく担当業務をこなし、イベント開始時刻の前に第一弾の料理が並びました。

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その過程で特に目を引いたのが、おむすびの作り方です。炊きたてのご飯をたらいに移して粗熱をとり、軽く塩を降ります。1食分をお茶碗にとり、蓋をするようにもう1つのお茶碗を重ね、上下に振ります。振ってご飯が軽くまとまったら、それをビニール袋に移します。

この時点で、おむすびらしい形にはなっていません。実は、食べる人がご飯の入った袋を持ち、ふりかけなど加えて味付けをして、自分の手で“おむすび”を作るという仕掛け。これは避難所であった「人の手が触れたものは食べられない」という声を参考に、協議会が編み出した独自の防災レシピです。

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豚汁の調理もまた、炊き出しの訓練を重ねて考案されたものです。栄養価の高い豚汁を味に飽くことなく最後まで食べられるよう、味付けは少し薄め。いつも家族の健康を考えている、女性らしい心遣いがありました。

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全国初の取り組み。女性リーダー「防災志」を養成

香川県婦人団体連絡協議会では、女性の視点から防災に取り組む地域のリーダー「防災志」の養成に取り組んでいます。長年の活動で培った経験と知識をもとに、香川大学と連携して講座化。協議会の女性たちが受講し、これまで130人の「防災志」が誕生しました。

「災害の避難所などで女性や高齢者のケアは重要ですが、運営側のリーダーは男性が中心になることが多いです。その中で女性視点の意見を的確に伝え、企画もできる女性リーダーが必要です」と協議会会長の野田法子さん。

災害が少ない香川県ですが、今後高い確率で予測されている南海トラフ地震への心配もあり、香川県婦人団体連絡協議会は全国的にも特に訓練を重ねているそうです。熊本地震の際は、ボランティアで熊本地婦連の活動を支援しました。野田さんは、女性は婦人会、PTAなどの活動でボランティアに慣れているといいます。「プロのボランティアとして、一般の方と専門家・行政をつなぐ役目も担えるはずです」

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イベント当日は「防災志」が誕生して第一回目の活動でした。多くの親子連れが、おむすびと豚汁を美味しそうに召し上がっていました。防災志のメンバーは、炊き出しと合わせて、LPガス安全委員会の冊子「地震の備えと避難所でLPガスをお使いになるための知識」やガス器具のチェックシートなども配布しました。

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香川県LPガス協会の濱野事務局長は、協議会について「ある年は5回も防災訓練を行い、また2000人規模の炊き出しを行ったこともあります。防災学習会も継続しており、災害時の話を聞くため、東北や熊本地婦連を訪問したことも。香川で防災志が誕生したのは、野田会長のリーダーシップと周囲のフォローがあるからです。地域の女性リーダーの存在は重要です」と語りました。

LPガス安全委員会は保安活動支援事業の一環として、香川県婦人団体連絡協議会が実施する防災訓練などの活動を支援しています。

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