無事に生まれる事も奇跡。
無事に死ぬ事も奇跡。
昨日まで存在していた人が突然この世界から居なくなる、
という事を身近で何度か経験すると、
今日、今、この瞬間に生きているということが、いかに大切でかけがえのないものかを思い知る。
毎朝目覚めた瞬間、新しい一日の始まりを迎えられたことに感謝する。
そして眠る間際もまた、二度とない今日という一日のすべてに感謝する。
ベッドサイドに積み上げたられ書籍も、昔と比べると随分変わった。
SFや恋愛小説、スラップスティック、狂気、バイオレンスなど、以前好んで読んでいたような本に最近は手が伸びない。
生きている事をシンプルに実感させてくれる本を選ぶようになった。
例外としてポール・オースターの小説には何故か救いを感じるのだけれど。
今日も音と戯れた。
自分はつくづく幸せな人間だと思う。