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甲子園での珍事!?浦添商のパフォーマンス

熱戦が繰り広げられ、大阪桐蔭(大阪)の春夏連覇で幕を閉じた夏の甲子園。「伝令」役の球児が、高校野球史に残るような珍事でスタンドを沸かした。マウンドに向かう途中に「吉本新喜劇」ばりに盛大に転んでみせたのだ。球場では喝采が起きたが、真剣さと悪ふざけの紙一重の”プレー”ともとられかねないだけに、球審からは「場所を考えよう」と注意を受け、監督からも叱られた。しかし、「ピンチの時こそ笑いを」。注目を集めたこの浦添商の3年生は真剣勝負の場で自身の野球哲学を貫き、すがすがしい表情で甲子園を後にした。

パフォーマンス
伝令パフォーマンス

■まさかのズッコケ

今夏の甲子園第3日目、8月10日に行われた浦添商と愛工大名電(愛知)の1回戦。四回2死一、三塁。浦添商にとってピンチの場面だった。ベンチから伝令が飛び出した。

マウンドに集まった野手陣のもとに駆け寄ろうとしたが、途中で勢いよく転んだ。そして、立ちがあると、両手を上げて体操の着地を連想させるポーズ。ロンドン五輪開催中ともあって、観衆約1万7千人の甲子園からは笑いが起きた。

マウンドで野手陣に監督の指示や作戦を伝えるのが伝令の役割だ。平成22年の第92回選手権大会では、本庄一(埼玉)の伝令がマウンドをわざと通り過ぎるというパフォーマンスを披露した。ほかにも、伝令役の選手がチームを和ませるために流行のギャグをみせることはある。

ただ、浦添商の伝令の場合、ものの見事な関西ノリのズッコケ。球審に注意され、宮良高雅監督からも叱られたというが、これで浦添商の伝令は、今大会で大きな注目を集めるようになった。

■笑いの精神貫き

「ピンチのとき、苦しいときこそ、チームには笑いが必要」

阿嘉(あか)将吾選手
こんなモットーを持って伝令を務めた選手は沖縄県読谷村出身の背番号18・阿嘉(あか)将吾選手。小学4年から野球を始めた。甲子園の舞台を夢見て強豪・浦添商に入学。野球部に入部後は親しい友達ができず「おとなしくしていた」というが、次第に先輩たちから”いじられる”ように。練習前のあいさつで、時事ネタなどでギャグをかまし、チームに笑いをもたらすムードメーカーになった。

もともとは外野手だったが、今年の春から三塁コーチを務め、夏の県大会から伝令役に定着するようになった。チームで初めての正式な伝令。宮良監督の「(チームを)落ち着かせろ」という指示は、自身にとっては「ネタを披露しろ」のサインだ。

県大会では、チームになじみの深い寮長やチームメートの写真をポケットから取り出して、ちらりとみせては仲間からウケを取っていたという。

■失笑食らっても

今大会、愛工大名電との初戦で演じたズッコケ。友人からは評判だったが、宮良監督に怒られ、「次はトークでやります」と反省した。その後の試合でも伝令を任せられたが、自己流の笑いの精神でチームを鼓舞し続けた。

16日の滝川二(兵庫)との2回戦では七回のピンチで、勢いよくマウンドに向かった。

「空を見ろ」

「俺を見ろ」

「どうだ、俺は反省していないだろ」

一方的なノリツッコミ。笑う仲間は皆無だった。失笑を食らったが、「最初からすべるつもりだったし、トークで盛り上げられた」と自ら及第点を与えた。

チームが敗退した19日の桐光学園(神奈川)との3回戦では二回のピンチに登場した。右ポケットに忍ばせていた自分の小学校の卒業アルバムの写真をみせた。甲子園出場が決まった後、印刷屋で刷ってもらったものだ。仲間は思わず爆笑。「みんなに内緒で甲子園のために仕込んだかいがあった」と心の中でガッツポーズを決めた。

甲子園最後となった六回の伝令では、自分の頬を両手でつねって「変顔」をみせ仲間の大爆笑を誘った。

■亡き父にささげた爆笑パフォーマンス

底抜けに明るいパフォーマンスは、悲しみを乗り越えた末にあった。

中学2年の冬、心筋梗塞(こうそく)で父を亡くした。46歳だった。父の突然の死に落ち込んだ時期もあったが、当時の仲間に励まされ、笑顔を取り戻すようになった。

甲子園に出発する前、仏壇に手を合わせ、「甲子園で暴れまくるから」と誓った。試合中、三塁コーチのボックスに立っている間、何度も空を見上げ、「お父さん、見てくれているんだよね」と心の中で呼びかけていた。

甲子園で自分が楽しむことが親孝行になると考えたのだ。チームの敗退が決まった後、「甲子園では目標通りに暴れ回ることができた。父もきっと喜んでくれている。夢の舞台で、自分のキャラクター、自分の力を出し切った」と晴れ晴れとした表情で語った。真っ黒に日焼けした顔に、光る汗はあったが、涙はなかった。

■お笑いの要素あっていい

門田隆将

屈託のない高校球児の思いから生まれた伝令のズッコケ。容認される範囲のパフォーマンスなのか。「甲子園への遺言」など高校野球に関する著作があるノンフィクション作家、門田隆将さんは「日本で唯一の真剣勝負の場が高校野球の甲子園。チームや個人の勝負の仕方は千差万別で、チームがリラックスできるのであれば、そのひとつにお笑いの要素があってもいい」と話し、「こうした選手の個性を型にはめて萎縮させることがあってはならない」と強調している。

[産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120826-00000535-san-base

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2012/08/27 13:49

    いい話じゃないか、俺は横浜だが、沖縄自体好きだね。

    戦争時代から様々な文化を勉強させて貰ったけど、沖縄の人たちには高校野球児も含めて、幸せな毎日を送って欲しいと心から願ってるよ。

    浦添商、強くて逞しかった!
    また、来年!

  2. 2
    名無しさん 2012/08/27 13:55

    伝令が転ぶパフォーマンスは『108』という映画の中で行われていて、それを観た球児が真似をしています。

    今夏の埼玉県予選でもやっているチームがありました。

  3. 3
    名無しさん 2012/08/27 14:21

    こんな暑いのに、この長文ウザい

  4. 4
    名無しさん 2012/08/27 14:32

    10年くらい前にも光星学院だったかな?伝令でわざとコケるパフォーマンスしてる子がいたな〜
    高校野球史に残る珍事とまで言うのは大袈裟

  5. 5
    名無しさん 2012/08/27 15:51

    余計なことすんなよ
    シラケる

  6. 6
    名無しさん 2012/08/27 18:56

    1のやつ気持ち悪い

  7. 7
    名無しさん 2012/08/27 19:01

    震災時に強盗したどこかの野球部員なんかよりずっといい

  8. 8
    名無しさん 2012/08/27 20:32

    》6

    オマエにはワカランだろうな、哀れな奴

  9. 9
    名無しさん 2012/08/27 20:45

    暑苦しいわ

  10. 10
    名無しさん 2012/08/27 22:59

    退部させろ

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