2001年レース事故で両足を失った元F1ドライバーのアレックス・ザナルディ(49歳)は、14日リオ・パラリンピックの男子個人H5ハンドサイクル・タイムトライアル競技で優勝し、前回のロンドンでのH4クラスに続きパラリンピック2回連続の優勝という偉業を達成した。
15年前(9月15日)の事故の前日14日に彼はこのリオデジャネイロで優勝した。
優勝後のザナルディがBBCに語ったコメント全文。
「とても幸運だと感じている。自分の人生は果てしなく恵まれていると感じる」
「最初のポール・ポジションを獲得したインディカー・サーキットとして使われていた土地の一部に建つオリンピックスタジアムに今、こうしていることは、わたしのようにロマンチックな男にとっては、かなり特別なことだ」
「神様にはもっと心配するべきことがたくさんあると信じているので、わたしは普段こういったことで神様に感謝したりしないが、今日は本当に素晴らしかったので、目を上に向けて神様に感謝した」
「わたしの事故、わたしの身に起きたことさえ、人生における最大のチャンスとなった。今していることのすべては、わたしの新しい状況に関連している」
「ある状況になってしまったら、自分の目指す場所を見極め、その日に達成できることに集中しなくてはならない」
「それが小さな目標であっても大きな目標であっても、ひとつずつ実現していくことができる」
「当時、レースマシンに戻ることができるかと質問されたが、わたしにとって重要なのは、ひとりでトイレに行って用を足すことだったが、それができなかった」
「助けが必要だった。だからそれが最優先事項だった。1日1日、コントロールと体力を取り戻し、自信を取り戻し、違うことに集中できるようになり、そして今のわたしがある」
[via:http://blog.livedoor.jp/markzu/f1-news/f1-52027960.html]
15年前の事故の日にも銀メダル
15日(木)、元F1ドライバーのアレッサンドロ・ザナルディがリオパラリンピックの男子ハンドサイクル個人ロードレースで銀メダルを獲得した。
この日は彼がCARTのクラッシュで両足を失った日からちょうど15年という日にあたる。
彼は前日の個人ロードタイムトライアルですでに金メダルを獲得しており、これでパラリンピックでのメダルは5個に増えた。
49歳のザナルディは最後のスプリントで南アフリカのエレンスト・ヴァン・ダイク選手に惜しくも競り負けての2位となった。
レース後、ザナルディは『Channel 4』にこう語っている。
「私は全力を振り絞ったよ。コースの性質か、私の年齢か、睡眠不足が響いたのかは分からない――でも、2位になれて本当に幸せだ」
命を失っていたかもしれない2001年の事故に言及し、彼は付け加えた。
「15年前の今日、私は生まれ変わったんだ。なに、捨てたものじゃないよ――その記念日に銀メダルが手に入った。これ以上は望めないな。家に帰って、妻と子どもがキスをしてくれればそれでいい」
[via:http://ja.espnf1.com/f1/motorsport/story/229151.html]
2001年9月15日ドイツでの事故
「車は2つに分かれた。一方には私の体があり、私の脚が残っていたもう一方は、“アリベデルチ(サヨナラ)”と、違う方向へ離れていった」。ザナルディは苦笑いしながら語る。
ネットの反応
・うおー!ザナルディめっちゃ見てた時の人だ!
・こんな形で復活されてたとは。感動
・セナ、プロスト、マンセル このあたりとガチで一緒に走ってたドライバーだな
・凄い精神力だな
>イタリア人らしかぬ、といったら失礼かもしれんが
・ザナルディそんな事になってたのか
・それまでのレース人生も山あり谷ありだったけれど、あの日からの生きざまのほうが圧倒的にカッコいいよ
・シューマッハは今どうなってるのかね
>脳みそだけになってビーカーの中でプカプカ浮いている
・パラリン選手のほとんどが金持ちの道楽だからな