やしきたかじんがん告白

初期の食道がんであることを1月31日深夜に公表した歌手でタレントのやしきたかじん(62)。

毒舌の司会で"浪花の高視聴率男"として知られ、「橋下ブーム」を仕掛けた後見人的存在でもあるため、長期休養は国政進出を狙う橋下徹大阪市長(42)にとっても、大きな痛手となりそうだ。

「たかじんが、急に休むらしいで」「自粛やろ」「いや引退とちゃうか」...。31日夕刻から、大阪のマスコミ各社では憶測まじりの情報が飛び交い蜂の巣をつつくような大騒ぎとなった。

所属事務所では深夜になってファクスなどを通じ、「検診の結果、初期の食道がんと診断されました」「治療のためしばらくレギュラー番組をお休みさせていただきます」と、たかじんの休養を正式に発表。「最もいけないタバコ、お酒もしばらくは我慢していただき治療に専念していただこうと思っております」とした上で、「なるべく早く元気な姿で、また吠えていただこうと思っております」と、毒舌をしばらく封印することを明かしている。

やしきたかじん

食道がんに罹患する8割は男性といわれ、酒とたばこのリスクが高いことはよく知られているが、たかじんと言えば、自他ともに認める酒豪。

「"北新地の帝王"と呼ばれて久しい。いきなり赤ワインから始まって、次から次へと高級クラブをハシゴ。夜の街で仕入れた生々しい話がトークに磨きをかけてきたのは周知の事実。2003年に肺気胸を患い、06年には喉のポリープを切除したが、『たばこは1日60本』と豪語していた」とは、在阪テレビ局スタッフ。

その頑強なたかじんの休養に誰よりも気をもむのが橋下市長だ。橋下氏は07年12月、当初は「2万%あり得ない」と話していた大阪府知事選の出馬を後押しした人物こそたかじんと言われているからだ。

「橋下さんは、たかじんが司会をつとめる関西ローカルの人気討論番組『たかじんのそこまで言って委員会』にレギュラー出演する中で、ユニークな言動が磨かれ、大阪での知名度を一気にあげた。知事選出馬にあたっては、番組の収録後に、たかじんが楽屋で出馬を説得したようだ」(在阪の芸能ジャーナリスト)

橋下市長は1日、大阪市役所で記者団に囲まれ、「早く回復されることを願っています」とコメント。同日未明、たかじんに「しっかり治療してください」とメールを送ったことを明かした。

折しも橋下市長を支える大阪維新の会が次期衆院選で「300人擁立、200議席確保」をブチあげた矢先。国政に意欲を示す橋下市長の陰のブレーンともいえるたかじんが、休むことの影響は少なくなさそうだ。

やしきたかじん,橋下市長

やしきたかじんは1日、読売テレビ系情報番組「ミヤネ屋」にもコメントを寄せた。

たかじんは「宮根様へ」と始め、「いろんな報道が出てるな。酒の飲み過ぎで調子が悪いと思って医者に行ったら、癌とわかってびっくりしたわけやけど、これもちょっと休めていってるんやなと思ってます」と医師の診断に驚いたことを告白。また、「引退とかの報道が出てるけど、さらさら考えてないし、還暦ライブの次は、65のライブに向かって新曲も作ってるのでやめるわけないわ」と復活を宣言した。

[zakzak daily]
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120201/enn1202011215009-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120201-00000050-dal-ent

【関連商品】