iPhoneユーザーであれば、背面にプリントされた記号や数字、はたまた絵文字のようなシンボルにどのような意味があるか一度は疑問に思ったことはないだろうか?
それらのシンボルの一部は通信機器共通の用途があるものもあれば、アップル社独自の記号もある。
iPhoneユーザーでなくともガジェット好きな人ならば、それらの記号が意味するもに興味があるのではないか。博識をつけるためにもその記号の意味を知っていても損はない。
iPhone背面
■FCCマーク
アルファベットの大文字FとC、Cの中にはさらに小さなCが含まれている。この記号は、米連邦通信委員会(FCC)の認可を取得しているマークである。そして、このFCCマークがなければ米国において情報通信機器を販売することは許されていない。
■ゴミ箱にバッテンマーク
FCCマークの右隣にあるゴミ箱にバッテンマークがある絵文字は、欧州連合(EU)のウィー指令(Waste Electrical and Electronic Equipment Directive)に準拠していることを意味している。そして、このマークはその絵文字からも分かるとおり、その通信機器を廃棄する場合は、ゴミ箱には捨てずに、回収センターに持ち込むことを推奨している。メーカーに対しては、回収コストの負担が義務付けされている。
■CEマーキング
次の記号は、CEマーキングと呼ばれ、これもまたEUの規格に準拠していることを示しており、米FCC同様、ヨーロッパで電波を発信する機器など電気製品を販売する場合に必要なマークである。
■0682
CEマーキングの右隣にある数字は、CEマーキングの認証機関を表す数字で、「0682」はドイツにあるCETECOMのサービス機関を示す番号である。通信機器を販売するメーカーは自社ではなく第三者が運営するテストセンターで機器の認証を受けなくてはならない。
■びっくりマーク
これもまた、CE マーキングの一部として、整合化されていない周波数帯を使用する無線機器には表示が義務付けられている「注意記号」である。整合化されていない周波数帯とは、EUの各地域が定めた屋外用に認可された帯域以外の周波数を意味するもので、たとえば、フランスでは、2.4GHz~2.454GHzまでは整合化内とされるが、それ以外の周波数を使用するiPhoneなどは、びっくりマークが必要となる。
■IC ID番号
びっくりマークの上部に表示されている、IC ID番号は、カナダの工業規格(Industry Canada)を識別する番号で、カテゴリー1の機器にはその表示が義務付けられている。カテゴリー1とは、周波数帯域が824MHz~849MHzに制限されている無線機器のことである。
そして、そのIC ID番号の番号の部分は、メーカー番号と機種番号に区別されており、「579C」はアップル社、「A1303B」はアップル社により割り振られたiPhoneの機種を特定する番号である。
ラジオなどの電波を受信するが発信はしない機器(カテゴリー2)は、安全と考えられ、IC ID番号を表示する必要はない。しかし、電気製品であれば、米国のFCCマークが必要となる。
以上がiPhoneの背面にプリントされた記号の説明である。これらの国以外で販売する場合は、また違った記号が必要となるかもしれない。実際に全世界で販売されている電子書籍端末のKindleにはもっと沢山の記号がある筈である。
ちなみに、ここで取り上げた規格情報があなたの持っているiPhoneになければ、<設定→一般→情報→認証>と進み、「認証」を見てみよう。
気にしたことなかった
・・・で~
最初の2行で読むの諦めた