ラッパーで映画評論家の宇多丸さん(42)が上映中のアイドルグループ「AKB48」のドキュメンタリーを絶賛しているとネットで話題になっている。
宇多丸さんといえばライバル「モーニング娘。」オタクとしても知られ、「AKB」のファンではないし、楽曲も批判の対象にしている。それが上映中の映画は日本のアイドル史に残る「金字塔」だから是非観て欲しいと訴えているのだ。
映画を観た娘はAKBに入ると言わなくなった
宇多丸さんがパーソナリティーを勤めるTBSラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で、現在上映中の映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」を取り上げた。
「AKB48」のファンだからといって、お気軽な気持ちで観ると顔面蒼白になってしまう。
この映画を観たら、例え熱心なファンでも「感動!」とか「AKB最高!」といった単純な感情には感想を落とし込めない筈なんです。その消化不良感を実に分かり易く言葉にしてくれている。
「アイドル映画、ひいてはアイドル史上の金字塔にして臨界点」
「スタジオでの中和が無いASAYAN=AKB」
「大人達の責任の部分は明らかに不問にしている」
「しかしこれ以上踏み込んでしまったら、アイドル構造が解体されてしまう」
「ここに映ってるモノは、大人達の計算を超えた”何か”」
「この映像をアイドルファンは10年以上待ち侘びていた…のか!?という意味で、到達点にして臨界点」
「日本型アイドルの到達点として、今絶対に観ておくべき映画」
これらの言葉は、アイドル音痴の当方にも素直に”刺さる”表現でした。
「岡田有希子が亡くなって以来、”アイドルファンであるという事は、彼女達を苦しめる構造の一部であるという事なんじゃないのか?”という苦悩を17歳から抱え続けてきた」
と生々しく告白する、生粋のアイドルウォッチャーである宇多丸氏だからこそ語れる珠玉のレビュー。
「AKBに入りたいと騒ぐ娘を連れて行った父親がいたが、娘は見終わったとたんAKBに入りたいと一切言わなくなった」
という逸話もあるという。
宇多丸さんによれば、この映画はこれまでのアイドル界では決して見せなかった、アイドルの業、宿命がふんだんに盛り込まれている。
「残酷ショーそのもの。戦場だ。これ以上やってしまうと、エンターテインメントとして成立しなくなるギリギリだ!」
と声を張り上げる。きらびやかなステージの裏に隠された、ベニヤ板が剥き出しになった舞台裏を見せられる。11年6月に行われた人気投票「選抜総選挙」で、昨年1位だった大島優子さんを破り、前田敦子さんが1位に返り咲いた。
テレビや舞台ではにこやかに祝福した大島さんだったが、映画では舞台を降りた大島さんが「ドロドロに溶けたようになり泣いていた」。
西武ドームのコンサートでは、舞台裏でメンバーが暑さと疲労でバタバタと倒れていく。前田さんが過呼吸になりのたうち回る姿があり、高橋みなみさんがそれを庇う。やがて高橋さんも過呼吸になるなど「死屍累々」。それを知らない西武ドームのファンたちはアンコールをねだる。宇多丸さんは映画「バトルロワイヤル」にたとえ
「若者たちに殺し合いゲームをさせている、その構造を映している。アイドルのファンであることは、彼女たちを苦しめることなのではないのか」
という感想を持った。
AKBで稼いでいる大人たちのドキュメントを希望
実は、こうした「ダークサイド」は、「AKB」だけではなく「モーニング娘。」など全てのアイドルグループに当てはまることなのだという。それがこの映画で公開されたことは、
「日本アイドル史上に残る日本型アイドルの進化史の一つの到達点。臨界点といっていい」
と大絶賛。絶対に観るべきだとリスナーに訴えた。
そして、今回これだけアイドルグループの裏の真実を見せたわけだから、次回作はこうした「戦場」を用意し、楽しみ、利益を得ている大人達の真実を映画化しなければおかしいし、それをやるしかないところまで来ている、とも宇多丸さんは主張している。
この放送の前に「AKB」ファンたちは、宇多丸さんは「モー娘。」が所属するハロープロジェクトオタクだから、「AKB」を叩くのではなどと心配する人もいたが、こうした絶賛に驚いている。ネットの掲示板やブログには
「アンチやってなかったか?いつからAKBに寝返ったんだよw」
「宇多丸の影響は結構あるもんだね。非ヲタの映画ブロガーなんかがこぞって鑑賞しに行って、『AKB大好きになった!』とか言ってたりする」
などといった書き込みが出ている。
まぶしいスポットライトの裏で、少女はがっくりと肩を落としていた。6年間、エースとして、選抜メンバーとして脚光を浴びながら、プレッシャーと強烈な孤独に向き合ってきたその華奢な体は、どれほどの重荷に耐えてきたのだろうか。
== あらすじ ==
傷つくとわかっていても、夢に向かい、ステージに上がっていく彼女たちが、手に入れたもの、失ったものとは何なのだろうか。
AKB48を見ない日はないというほどの活躍を見せているが、表舞台の華やかさだけが彼女たちの本当の姿ではない。
本作は、AKB48の転機となった激動の2011年に密着し、独占インタビューとともに、その光と影をカメラに収めていく。
各地へ分刻みで飛び回る彼女たちの息づかい、流れる汗、瞳にあふれる、涙の意味とは。
彼女たちは何を思い、どこへ向かおうとしているのか。
[j-cast NO NAME goo映画]
http://www.j-cast.com/2012/02/21122938.html?p=all
http://noname-distortion.blogspot.jp/2012/02/documentary-of-akb48.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD20638/story.html
【関連画像】
板野友美|前田敦子|大島優子|篠田麻里子|小嶋陽菜|指原莉乃|柏木由紀|平嶋夏海&米沢瑠美|渡辺麻友|河西智美|多田愛佳|北原里英
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この映画はフィクションですよ。
かわいそうな台本作った人 お疲れさんでした。
30の人の意見に同感!
ソロ で 歌ったら
ボーカリスト
歌手 いない
致命的