●溺れた円楽を助けなかった理由
若い頃、三遊亭円楽と一緒に海に遊びに行った立川談志。
途中で円楽が沖のほうで溺れてしまったそうです。
しかし談志はそれを見ながらも、まったく助けようとしなかった。
結局、他の人に助けられて事なきを得た円楽。
後でみんなは談志に「なんで助けに行かなかったんだ」と詰め寄ると、談志はこう言った。
「俺と円楽の二人が死んだら落語界は終わる。俺一人でも生きていれば何とかなる。」
立川談志
●電車内で若者に一喝
電車の中でうるさい若者がいると平気で怒鳴りつける。以前、談志が自分の母親と電車に乗ったときのこと。学生が脚を広げて、7人がけのところを4人で占領していた。師匠の母親を見ても彼らは席を譲るどころか、詰めようともしなかった。そこで談志は怒鳴った。
「俺のおっかさんが座るんだから、お前ら、全員立て!」
若者はびっくりして直立不動になって、席を譲った。
●電車内で若い母親に向かって「ガキを絞め殺せ」
若い母親が騒ぐ幼児をほったらかして、友達とおしゃべりに夢中になっていた。
乗客の大半がこの子供に辟易していた。
談志は最初のうちは子供に向かって「静かにしなさい」と注意していた。しかし子供は騒ぐのをやめない。
談志の言葉は母親の耳にも届いているはずである。談志はその母親に向かって怒鳴った。
「そのガキ、絞め殺せ!」
その母親もずいぶんと驚いたことだろう。慌てて我が子を抱きしめていた。
そして怒鳴り声の方を見てみると、そのときの談志のいでたちが、ビンラディンの顔がプリントがされているTシャツ。
●電車でvs女子高生
ある日、電車の中で携帯電話で話しながら騒ぐ女子高生が。それを見た談志、ちゅうちょすることなく説教。
予想どおり”てめえ、なんなんだよ!ジジイ!”と逆きれする女子高生。
そこで談志、絶叫。
“家に帰って立川談志という人に叱られたと親に言え!
でも、まあ、てめえみたいなバカの親だから知らねえかもな!!
●アピール婆さん
満員電車での出来事。弟子と並んで座っていた談志の前におばあさんが立った。
そのおばあさんが、いかに自分が座りたいかをアピールし始めた。その行為に談志は怒った。横に座っている弟子に向かって、
「このばあさんに、『あんただけには席を譲りたくない』と言え!」
弟子は師匠の命令なので泣く泣くおばあさんに、
「あんただけには席を譲りたくない」
と告げた。電車の中に嫌な空気が充満した。
●居眠り客と裁判沙汰に
ある日、高座で落語を話していた談志。
ふと客席に目をやると居眠りをしている男性。
最初のうちはお客さん寝ちゃうと落語聞けないよと優しく言っていたがそのお客が何度言っても眠るので談志はついに怒って高座を降りてしまう。
慌てたスタッフはそのお客さんに丁重に挨拶し帰ってもらった。
しかしその客は侮辱されたと怒り、ついには裁判まで起こし談志と演芸場を訴えてしまう。
そして裁判の判決。結果は棄却。演じている落語家の前で眠るのは立派な営業妨害であって退席を求められても仕方がないという。そしてこの時の裁判官のセリフも決まってる。
“ちなみに、ここも居眠りは厳禁です。”傍聴席はどっと湧いたそうだ。
●テツandトモに放った一言(M-1にて)
2002年度「M-1グランプリ」の決勝で漫才でなくいつもの「弾き語りパフォーマンス」を行ったテツandトモ。
その当時、審査員であった立川談志は
「お前らはここに出てくるべきではない。もういいよ」
と言い会場を凍りつかせた。
直後、「ほめているんだよ、お前らはレベルが上なんだから」とフォローした。
談志は本当に、2人を認めており、2008年に行われたテツandトモ結成10年記念ライブにゲスト参加している。
[ねた速クルーズ]
http://netasoku-cruise.gger.jp/archives/5408674.html
人として間違ってるようなそうでないような…。でもマナーのなってない奴に注意できるのはかっこいい。
こんな人にぼくもなりたい
今はキレイごとばっかで、微妙なラインが消えちまってる。
談志の粋ってのは毒とともにあったわけで、否定しようが肯定しようが無敵。
本人はどこまでやれるか挑戦してる確信犯なんだから、こっちは苦笑いしか出来ない。
意外と電車によく乗っていたんだ。
偉大なる、ろくでなしと言われる由縁やね。
クソッタレでどうしょうもない親父だけど、こんな親父好きだな。本当は温かい人なのにそれを隠したり。
年寄りは優先席付近に立っていて欲しいよ。
カッコよすぎだろ
称賛してる人が多いが
正直グレーゾーンもある気が…。
俺も談志には一目置いてたからな