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5種混合、4種混合

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年5月1日更新

5種混合・4種混合とは

5種混合は、ジフテリア、百日せき、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)、Hib感染症の混合ワクチンです。

4種混合は、ジフテリア、百日せき、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)の混合ワクチンです。

ジフテリアとは

ジフテリアは主に菌がのどに感染し、発熱、嘔吐、頭痛及び犬吠様のせきが主症状で、のどに偽膜という膜が作られます。また菌の出す毒素によって、心筋炎、神経麻痺を起こすことがあります。

百日せきとは

百日せきは、カゼに似た症状が約1〜2週間ほど続き、次に痙咳期という典型的な症状がみられます。

名前のとおり連続性の激しい咳が発作性に起こり、息を吸う間がなく顔が真っ赤になり、発作の後に急に息を吸うので、笛を吹くような音がします。

呼吸器の発達が未熟な乳児では、咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんを起こすことがあります。また脳症を起こし、重篤な後遺症を残すことがあります。

破傷風とは

破傷風は、土の中にいる菌が、傷口から体内に侵入することによって起こる病気です。目に見えないような小さな傷口からも感染します。

感染した場合、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。

ポリオとは

ポリオは「小児麻痺」と呼ばれ、1960年頃までは国内でもみられた感染症でしたが、ワクチンの普及により現在では国内での自然感染の報告はありません。しかし、世界的に見ると一部の国々ではポリオの流行があり、完全に安心というわけではありません。

人の便中に排泄されたウイルスが他の人の口から感染し、感染者の90〜95%は全く無症状で、約5%が発熱、頭痛、眠気、咽頭痛を起こします。

また稀に血液を介して脊髄から脳に感染し、麻痺症状などを起こします。麻痺が進むと、呼吸困難により死亡することもあります。

Hib感染症とは

Hib感染症のページをご参照ください。

対象年齢・スケジュール(5種混合)

対象年齢:生後2か月から7歳6か月未満

 
  標準的な接種期間 接種回数 接種スケジュール
第1期初回

生後2か月から生後7か月に達するまでの期間

3回

20日から56日までの間隔をおいて3回

第1期追加 初回接種終了後6か月から1年半あけた期間 1回

3回目終了後6か月以上の間隔をおいて1回

対象年齢・スケジュール(4種混合)

対象年齢:生後2か月から7歳6か月未満

 
  標準的な接種期間 接種回数 接種スケジュール
第1期初回 生後2か月から1歳に達するまでの期間 3回

20日から56日までの間隔をおいて3回

第1期追加 1歳から1歳6か月に達する期間 1回

3回目終了後12月か以上の間隔をおいて1回

副反応

接種後、接種部位の発赤、腫脹、硬いしこりなどの局所反応が見られることがあります。接種部位以外の副反応として発熱、気分変化、下痢、鼻水、咳、発疹、食欲減退、嘔吐等がみられます。重大な副反応として、極めて稀にショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれん等がみられることがあります。

接種部位の発赤、腫脹は経過観察のみで3〜4日で消失しますが、熱感、発赤が強い時は冷湿布を行います。肘を越えて腫れた場合は医療機関にご相談ください。

 

 

 

用語解説:ジフテリア<外部リンク>  破傷風<外部リンク>  ポリオ<外部リンク>  小児マヒ<外部リンク>  肺炎<外部リンク>

※「用語解説」内のリンクは「Weblio辞書<外部リンク>」のページへ移動します。