告知義務
保険に加入するとき、何かの告知がいると聞いたことがありますがどういう意味でしょうか?そんなに重要なことなのでしょうか?
「生命保険に加入したい」と希望した方、全員が加入できるというわけではありません。まず、保険会社が加入を承諾するかどうかの判断をすることになります。そのため、「告知」とは今の健康状態や過去の傷病歴等を保険会社に知らせるという意味で、告知はしなければならない義務になります。
また、告知を受け取った保険会社は、告知事項等を見て保険加入を承諾するかどうかを検討します。大きな病気に繋がりそうな健康状態の人は、保険料を割り増しすることで承諾をしたり、現在患っている病気がある方は、その病気について保険金の支払いはしませんというような条件付きで承諾される場合もあります。さらに、保険の申し込みをお断りするという判断になる場合もあります。
具体的な告知方法は、保険会社が用意した「告知書」という質問票に健康状態等を記入していくことになります。質問に対して「はい」「いいえ」のどちらかで答えていき、必要な場合は詳細を記入していきます。その他には健康診断書を提出したり、診査といって保険会社指定の医者に診断してもらう告知方法もあります。
「告知」は、保険会社が加入を承諾するかどうかという大事な判断材料になるので、ありのままを正直に保険会社へ伝える必要があります。ただし、保険の外交員に口頭で伝えても告知したことにはならないので要注意です。
質問に対して嘘をついたりすると告知義務違反になり、万一のときに保険料を支払ったにもかかわらず、保険金がもらえなかったり契約が解除されたりする場合があります。告知義務違反のトラブルに巻き込まれないためには、正直にありのままを最初から保険会社へ伝えるようにしましょう。
最後に、告知書への記入や医者の診察に際して質問内容等がよく分からないときには、自分流に解釈するのではなく、必ず確認をするようにしてください。そのことが、皆さん自身の身を守るということに繋がります。
- コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史(ハセ タケシ)(マイアドバイザー.jp®登録) - ファイナンシャルプランナー
- 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
FPはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いFPとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
- コラム監修者プロフィール
山本 俊成(ヤマモト トシナリ)(マイアドバイザー.jp®登録) - ファイナンシャルプランナー
- 大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※こちらの記事は2013年4月に書かれた内容です。
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