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【埼玉】

障害児デイサービス 杉戸で施設オープン

 東京電力福島第一原発事故で、福島県富岡町から杉戸町に避難している佐藤純俊さん(66)が中心となって準備してきた障害児向けデイサービス施設「JWAデイサービス杉戸」が一日、杉戸町高野台南で開所した。

 開所式には、杉戸町長や隣接の宮代町長、地元の民生委員らが出席し、感謝と激励の言葉を贈った。

 杉戸町在住のイラストレーター、エンドウキヨシさん(53)のワークショップも開催。「住民参加で町や世界をつくっていこう」との思いを込め、参加者が木の板に好きな色のペンキを塗り、後日、この板で家具などを作る。

 施設には佐藤さんら富岡町民を含めたスタッフが常駐し、身体・知的障害のある未就学児や小中学生を平日の放課後や土日に受け入れる。定員十人で現在三人の利用が決まっている。肢体が不自由な次男(4つ)の利用を検討中という女性(39)も式に出席し「子育てで、今後どうしていけばいいのか分からないことが多い。施設で同じ立場の方々と知り合いたい。気持ちの上でも支えになってもらえれば」と期待する。

 佐藤さんは「避難者を家族のように温かく受け入れてくれた地域に恩返ししたいという思いでいっぱい。ようやくスタートすることができ、うれしさとともに身の引き締まる思い」と話した。(石井宏昌)

 

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