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今井「山の神の称号取り払う」 佐藤と箱根元エース対決

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東京マラソンの記者会見に出席した今井正人(左)と佐藤悠基=東京都内のホテルで

 箱根駅伝の元エース“元祖山の神”は今井の代名詞だ。このおかげで「多くの人に知ってもらえた」と言う一方で、代名詞をぬぐい去れない自分にもがき続けてきた。

 今回はロンドン五輪切符をかけた昨年3月のびわ湖毎日マラソン42位以来のマラソンだ。五輪出場を逃した後は「自分は何のためにマラソンをやっているのか」と、自問自答の日々が続いた。

 周囲からさまざまな助言があった。パンチを食らったように効いたのが、高校時代の恩師らの指摘。走っている時の顔を「おまえの表情じゃない」と言われた。自分の走りに集中していないことに気付いた。「本能で走っていた」という学生時代を知る人々の指摘に、本来の自分と「野性的な走り」を思い出した。

 その後は練習も駅伝も全てマラソンの走りを意識した。駅伝は5大会連続区間賞。結果を出し、自信を取り戻した。

 元祖山の神の称号は「もういいんじゃないか」と言う。「それをここで取り払えるようにしたい」と、6度目にかける思いは強い。

 箱根駅伝の元エースで3年連続区間賞は東海大出身の佐藤も同じ。元エース対決が注目される。初マラソンの佐藤に対し今井は「スタートに立ったら初も何もない。一緒に良い勝負がしたい」と真っ向から挑む考え。

 佐藤は「今回は初めてなので、42・195キロが全く分からない。将来的にはハイペースについて行き勝負できるようになりたい」と、先々を見据えた挑戦を強調していた。

(2013年2月23日 東京新聞)



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