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【栃木】

遅い開花を生かせ 日光桜回遊 20日から

咲き始めたしだれ桜の前で、「日光桜回遊」参加店の旗を掲げる亀田会長=日光市で

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 開花が遅い日光の桜の特色を生かして観光客誘致を−。日光市の世界遺産・二社一寺の門前町の商店主らが20日から30日まで、「日光桜回遊」と銘打ったイベントを初めて行う。桜や商店の情報をまとめたガイドも発行。観光シーズンが本格化する前の“閑散期”対策として、観光関係者たちは期待している。

 企画したのは、二社一寺に近い日光市山内、鉢石、御幸各町の商店主10人でつくる「日光桜遊(おうゆう)会」。

 二社一寺周辺の桜は例年、5月の大型連休前に満開となる。東京などと比べると約1カ月も遅い。東日本大震災で落ち込んだ観光客の誘致に「遅咲き桜」を利用できないかと昨年秋に構想し、準備を進めてきた。

 同会は、各町内の桜の名木探しから着手。樹齢500年といわれ、国の天然記念物にも指定される輪王寺三仏堂前の金剛桜、樹齢200年のしだれ桜など30木を選定した。

 36店の参加店から1万円ずつ出資金を集め、ガイドを5000部印刷したほか、「日光桜回遊」と描かれたビニール製の旗も製作。各店の軒先に飾る。

 各店もイベントを盛り上げようと、期間限定の商品を開発。桜の花を使ったチーズケーキやプリンなどの食べ物をはじめ、桜の見どころを巡る人力車も走る。

 日光桜遊会の亀田祐司会長(60)は「今年は開花が早く、20日には満開となりそう。桜並木はないが、素晴らしい桜が点在している。観光客には桜を回遊してもらい、ついでに各店の限定商品を購入していただければ」と話している。

 20日午前10時から、日光郷土センター(同市御幸町)前でオープニングセレモニーも開催される。

 問い合わせは、日光桜遊会事務局=電0288(54)0648=へ。(石川徹也)

 

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