上村松園展
2013年4月20日(土)〜2013年6月2日(日)
名古屋市美術館
【暮らし】<セカンドらいふ>ノルディックウオーキング プロがこつ伝授
スキーのようにポールを持ち、地面を突きながら歩くノルディックウオーキング。脚への負担を軽減しながら散策も楽しめ、膝などを痛めて外出が億劫(おっくう)になりがちな高齢者にも愛好者が増えている。新緑が目に映え、風がほおに心地よいこの季節はウオーキングに絶好だ。歩き方のこつについてプロの指導員に聞いた。 (三浦耕喜) 風の通る晴れた日。東京都江戸川区の江戸川沿いの公園に二十人ほどのシニアが集まった。服装は思い思いだが、皆、両手にポール。定例で開かれるノルディックウオーキングの講習会だ。 千葉県松戸市から来た橋本まさ子さん(75)は「ポールは魔法のつえのよう。膝が痛いと言っていた私が、十キロも歩けるんですから」。この日は、就職してから運動不足気味という孫娘を誘って参加。浅草までの七キロほどのコースへと出発していった。 北欧が発祥のノルディックウオーキングが日本に入ってきたのは一九九〇年代。ここ数年でシニアを中心に愛好者が増えた。その魅力について、講習会の指導員で社団法人「全日本ノルディック・ウォーク連盟」東日本ブロック長の田村秀人さん(37)は「体に負担をかけずに、手軽に全身運動ができること」と言う。 普通のウオーキングは専ら足腰の運動だが、ノルディックウオーキングでは上半身も使う。消費カロリーは普通のウオーキングの一・五倍ほど。地面をポールで突くことで、膝や腰への負担が軽くなることも長所だ。 楽しむには、注意点がある。田村さんは「何を目的とするかで、歩き方や道具も違う」と説明する。目的は、大きく分けて二タイプ。足腰を痛めないことに主眼を置く「ディフェンシブ」(守り)と、運動量を上げる「アグレッシブ」(攻め)だ。 守り主眼では、踏み出す足に合わせてポールを突く。右足を出す時は、左手のポールをそろえて突く。足の接地と同時にポールを突くというあんばいだ。ポールを前に突くことを意識するとうまくいく。接地の衝撃をポールでも受け止めている感覚だ。 一方、攻めの歩きは、後ろでけり出す足にポールを合わせる。左足でけり出す時は、右手のポールを体の少し後ろで突き、体を前に押し出す。さおで小舟を押し出す要領だ。足に加え、腕の力も使って進む感じとなる。 守り、攻めで道具も違う。ポールの接地部の形状が、守り用では体の前で突きやすいように球状に、攻め用は突き放しやすいように斜めにカットされている。左右一組で一万円前後が多い。 道具をそろえて、街に出るには、周囲への配慮も必要。ポールを振りながら歩くので、人混みを避けてのコースも選ばなければならない。 ◆講習会を開いている主な団体◇日本ノルディックフィットネス協会=http://www.jnfa.jp ◇全日本ノルディック・ウォーク連盟=http://www.nordic-walk.or.jp PR情報
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