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【埼玉】「電気の畑」に再生 本庄と東松山 耕作放棄地にメガソーラー
本庄市と、アルミ精密部品加工の「賛光精機」(同市)は、同市栗崎谷地区約三・五ヘクタールにメガソーラー(大規模太陽光発電施設)を設置運営する、と発表した。東松山市も同市松山の耕作放棄地約三・三ヘクタールに民間企業がメガソーラーを建設し、七月にも発電開始すると発表した。ともに用地の大半は休耕地や耕作放棄地で両市は「メガソーラーの建設地は公有地が多く、地権者がまとまった民有地のメガソーラーは珍しい」としている。(宮本隆康、中里宏) 本庄市のメガソーラーの発電出力は約千九百キロワットで十二月に稼働を予定。年間発電量は一般家庭の約五百世帯分に相当する。市が「地代を得られるメリットがある」と地権者二十一人に呼びかけ、昨年十月に地権者組織が発足し、二十年間の貸し付けが決まった。年間の賃借料は計約千六百万円。 東松山市の発電出力は約二千キロワットで七月の発電開始を目指す。耕作放棄地約六ヘクタールを運営会社が地権者から借り、メガソーラー以外の土地は体験学習もできるエコファームとして、農業に活用する。大規模災害時には北側にある市の総合福祉施設に電力を供給することも検討するという。 東松山市の森田光一市長は「カメムシが大量発生して対応に苦慮していた土地だったが、害虫問題と耕作放棄地問題が解消した上に、公共施設とのエネルギー連携も期待できる」と話している。 本庄市と東松山市は、県が再生可能エネルギー利用の普及や省エネを進める「埼玉エコタウンプロジェクト」の対象自治体になっており、県も両市と協力してメガソーラー誘致に応じる企業との仲介などを行っている。 PR情報
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