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【埼玉】

<ヒーロー>努力で開花 遊撃手との信頼 二塁手 贄隼斗選手(3年)

土佐−浦和学院 攻守に活躍した浦和学院・贄選手。左は竹村選手

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 一走として迎えた六回2死一、二塁。二走の竹村選手の単独スチールを見逃さず自分もスタートを切る。「直感的に走ると分かった」。竹村選手も「贄なら付いてきてくれると信じていた」と振り返る重盗が決まり、追加点の好機を演出した。

 「俺らの代で絶対に二遊間を組んで、甲子園で活躍しよう」。昨夏、春夏連続で甲子園のメンバー入りを逃して落ち込む背中に、同じ寮生として親しくする竹村選手の声が掛かった。

 中学まで自分も遊撃手だったが、一年生のころから三年生に交じって公式戦で活躍する竹村選手の姿を見て「あいつには、かなわない」と二塁手に専念した。そんな「あこがれの同級生」の言葉に胸が熱くなった。

 朝四時半から一人で黙々と捕球練習を始め、正規の練習後もいち早く夕食を済ませて、誰よりも先にグラウンドに戻る−。二塁手として定着し、関東大会三連覇に貢献した昨秋以降も「チーム一の努力」(竹村選手)を続けた。

 そして臨んだ初舞台。三回と五回の守備では、いずれも一、二塁間を抜けそうな打球を好捕し、相手の同点の芽を摘んだ。竹村選手とは二遊間としても、1、2番コンビとしても、声を掛け合い連携を図った。

 試合後、「竹村との信頼関係が一番大事。次はゲッツーもどんどん決めたい」と力を込めた贄選手。二人の活躍は、これからだ。(池田友次郎)

 

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