東京新聞
日本舞踊奨励賞

第5回 吾妻節穂さんが受賞

吾妻節穂さん

 正統な日本舞踊を継承し、日本舞踊界の振興に寄与した舞踊家を顕彰する東京新聞制定の第五回「日本舞踊奨励賞」の選考会が開かれ、今年の受賞者に日本舞踊協会会員の吾妻節穂氏を選んだ。

 吾妻節穂氏は神奈川県鎌倉市生まれ。八歳で踊りを始め、東京芸術大学邦楽科修了後、故吾妻徳穂師に内弟子入り。一九六八年に吾妻流直門師範となり、以後、長年にわたり家元を支え、流派の発展に尽力した。

 また母校の東京芸大では二〇〇〇年から非常勤講師、〇九年から今年三月まで准教授を務め、若手を育成。自身も、〇〇年よりリサイタル「節の会」を開いており、その意欲的な活動が評価された。

 六月四日、東京・一ツ橋の如水会館で表彰する。

受賞インタビュー

■ 歴代受賞者 ■
これまでに日本舞踊奨励賞を受賞された方々です。

第4回 井上かづ子・井上政枝さん 受賞インタビュー
第3回 花柳錦吾さん 受賞インタビュー
第2回 若柳吉金吾さん 受賞インタビュー
第1回 坂東三津二郎さん 受賞インタビュー

 東京新聞は、日本舞踊界の発展に資するため「日本舞踊奨励賞」を制定します。
 対象は日本舞踊の伝統を正しく継承し、近年、継続的に活躍を続け、さらに将来、一層の飛躍が期待される舞踊家です。東京新聞が指定する舞踊関係者から候補者の推薦を受け、東京新聞が指名する選考委員と東京新聞関係者による選考会で決定します。
 今春、第一回の受賞者を決定、紙面で発表し、六月に行われる舞踊芸術賞表彰式の席上で表彰します。賞状・賞牌のほかに副賞として十万円を贈呈します。