東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

将棋ソフトVSプロ棋士電王戦 18歳・阿部四段 意地の先勝

電王戦第1局で、「習甦」に勝利した阿部光瑠四段=23日、東京都渋谷区の将棋会館で

写真

 将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる五対五の団体戦、第二回電王戦の第一局は二十三日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、阿部光瑠四段(18)が百十三手で将棋ソフト「習甦(しゅうそ)」を破り、プロ棋士が先勝した。

 対局は平手(ハンディなし)の持ち時間各四時間で行われた。先手の阿部四段は角交換し、プロの対局でよく指されている形となった。中盤以降、「習甦」が攻めに出たが空振りに終わり、阿部四段が押し切った。

 阿部四段は二〇一一年、十六歳でプロとなり今後の活躍が期待されている新鋭。「習甦」は昨年の世界コンピュータ将棋選手権で五位となった実績がある。

 過去、棋士と将棋ソフトの対戦では、昨年一月に米長邦雄永世棋聖(〇三年引退、昨年十二月死去)が敗れているが、現役棋士はこれまで公の場で負けたことはない。

 第二回電王戦は、途中でどちらかが勝ち越しても五対局すべてが実施される。三十日に行われる第二局では、佐藤慎一・四段と昨年の世界コンピュータ将棋選手権四位の「ponanza」(ポナンザ)が対戦する。

◆勝ててうれしい

 阿部光瑠四段の話 緊張したし、いろいろな気持ちはあったが、楽しく指すことができた。強いソフトに勝てたのはうれしい。

◆弱点克服考えたい

 「習甦」を開発した竹内章さんの話 いい棋譜を残したかったが、少し残念な結果になった。弱点を克服するのは難しいが今後考えていきたい。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo