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【社会】

認可保育問題 中野区に父母ら要望書 都内で広がる訴え

区の担当者(奥)に保育枠の早急な確保を求める母親たち=18日、東京都中野区で

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 希望しても多くの人が認可保育所に入れない問題で、東京都内の各地に保育環境整備を求める声が広がっている。中野区では十八日、一次選考で入れなかった父母が結成した「中野区の待機児童を減らす会」が区に保育枠の確保を急ぐよう求める要望書と七百五十四人分の署名を提出。最初に集団で異議申し立てがあった杉並区では区の却下処分に対し、母親たちは粘り強く交渉を続ける方針を明らかにした。

 中野区への要望書では、入れなかった分の保育枠を確保する緊急保育室の設置、認可保育所の定員増、来年春の認可への希望者全員の入所を求めた。

 現時点では申請した千三百一人のうち34%の四百四十五人が認可に入れなかった。区は昨春から認可の定員を八十八人増やしたが、追いついていない。

 会代表の女性会社員(37)は「受け皿が足りないのが問題の根幹で、選択の余地もないのはおかしい」と区に訴えた。ほかの父母も「認可外施設は費用が高いので認可を増やして」「正社員以外の働き方も考えた入所選考を」と求めた。一歳男児の預け先が決まらない派遣社員の女性(40)は「育休期限の六月までに決まらないと退職するしかない」と窮状を訴えた。

 

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