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【囲碁・将棋】

井山天元が六冠 史上初

井山裕太天元

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 囲碁の張栩棋聖(33)に井山裕太五冠(23)=本因坊、天元、王座、碁聖、十段=が挑戦していた第三十七期棋聖戦七番勝負の第六局が十三、十四日の両日、静岡県伊豆市の旅館「玉樟園新井」で行われ、14日午後5時3分、百九十七手までで黒番の井山が中押し勝ちし、四勝二敗で初の棋聖位を獲得するとともに、囲碁界史上初となる六冠制覇を達成した。囲碁の七大タイトルのうち、残るのは名人のみとなった。

 今回の獲得で、七大タイトルすべての獲得を経験するグランドスラムも、趙治勲、張に次いで達成。これまでは張の三十歳だった最年少記録も大幅に更新した。

 井山は天元、十段の二冠で迎えた昨年、勝率八割を超える圧倒的な強さ(五十一勝十二敗)を見せ、両タイトルを防衛するとともに、七月に山下敬吾本因坊(名人)と羽根直樹碁聖を立て続けに破って二冠を加えると、十一月にも張から王座を奪い、張に続く史上二人目の五冠を達成していた。

 これから十段戦、本因坊戦、碁聖戦で防衛し、秋の名人戦の挑戦者となってタイトルを奪えば、全七冠制覇となる。

井山裕太六冠の話

 六冠への皆さんの期待は痛いほど感じていたが、意識せずに力を出し切ろうと思って打った。囲碁の長い歴史の中で、誰も達成できなかったことなのでもちろんうれしいし、光栄に感じている。

 

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