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【なるほどランド】

<こども探検隊>照明デザインの現場へ行ってきました!

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 冬の夜は、色とりどりのイルミネーションやライトアップされた建物に彩(いろど)られてきれいだね。その明かりの裏(うら)にはどんな工夫があるのか、わたし山本聖菜(やまもとせいな)が、照明デザイナーの石井幹子(いしいもとこ)さんに聞いてきました。

     ☆   ☆

 東京都渋谷(しぶや)区の事務所(じむしょ)をたずねると、石井さんが大きな橋の模型(もけい)を使って説明してくれました。

 「これは、東京湾(わん)に昨年完成した東京ゲートブリッジ。照明のデザインだけで六年もかかったのよ。柱部分には四百九十二個(こ)の大型照明、側面には八百八十六個のLED照明を使っているの」

 LED照明って?

 「発光ダイオード(LED)という部品を使った照明のこと。赤、緑、青の三色のLEDを組み合わせてたくさんの色を出せるので、ゲートブリッジでは月ごとに色を変えているの」

 きれ〜い! でも…電気をいっぱい使いそう。

 「LEDは普通(ふつう)の電球や蛍光灯(けいこうとう)より使う電力が少ないのよ。それに橋の下には太陽光発電も設置(せっち)しているの。照明デザインはきれいなだけじゃだめ。省エネはもちろん、自分で電力をつくり出す工夫が欠かせないのよ」

 ちょうど、そんな工夫がよく分かるイベントを開いていると聞いて、都内の公園へ。日が暮(く)れると公園の木が七色の明かりに照らし出されたよ。

 「このイベントの電力は、太陽光や風力発電、電気自動車にためた電気でまかなっているの。使用する照明はもちろんLED。熱くならないので木にもやさしいのよ」

 わたしは、自転車をこいだり、シートの上で足ぶみをしたりして発電する「人力発電」に挑戦(ちょうせん)。いっぱい動いて、きれいな明かりをともして、心も体もぽっかぽか!

◆メッセージも発信

 石井幹子さんの代表作の一つが1989年から始まった東京タワーのライトアップ。定番のオレンジ色のほかに、季節やイベントに合わせて色を変えるライトアップもあって、さまざまなメッセージを発信しているんだよ。

 一昨年の東日本大震災(だいしんさい)後には、太陽光発電を使って映(うつ)し出された「GANBARO NIPPON(がんばろう 日本)」の文字が、多くの人を勇気づけてくれたんだ。

 

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