地球生きもの会議・地域座談会

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いきもの地球会議シンポジウム

 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)って何?自分には縁がない、遠い世界の話と思ってはいませんか−。COP10の入門編として、中日新聞社が5月16日に名古屋市内で開いた「いきもの地球会議シンポジウム」。詩人谷川俊太郎さんが命の貴さを詠んだ自作を朗読し、パネリストたちは自身の生き物体験を披露した。22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」。COP10に向け、普通の市民ができることを考えさせてくれたシンポの内容を紹介する。

オープニング〜谷川俊太郎さんを迎えて「詩に託した生物への思い」

オープニング 異種への好奇心持とう

パネルディスカッション「身近な自然見つめ 命のつながり考えて 」

Vol.1 COP10 in NAGOYAに向けて Vol.2 もっと知りたいCOP10 Q&Aコーナー

[パネルディスカッション出演者の横顔]

中村 桂子(なかむら・けいこ) 山根 一真(やまね・かずま)

JT生命誌研究館館長

1936年東京生まれ。国立予防衛生研究所、三菱化成生命科学研究所、早稲田大教授を経て、93年に自ら提唱する「生命誌」の理念を実現する「JT生命誌研究館」設立。2002年同館館長。著書に「自己創出する生命」「ゲノムが語る生命」など。中日新聞朝刊文化面にコラム「時のおもり」を連載中。

ノンフィクション作家・独協大特任教授

1947年東京生まれ。環境問題や生物多様性をテーマに国境を越え取材活動に取り組む。アマゾンでの取材は約20回におよぶ。愛知万博では瀬戸愛知県館のプロデューサーを務め、生物多様性を柱に「海上(かいしょ)の森」の保護を表現した。著書に「メタルカラーの時代」「環業革命」「賢者のデジタル」など。

黒田 大三郎(くろだ・だいざぶろう) 司会・広田 奈津子(ひろた・なつこ)

環境省参与

1952年東京生まれ。75年環境庁(現環境省)に入庁。大雪山などの国立公園レンジャー、野生生物課長、大臣官房審議官などを経て、2008年環境省自然環境局長。09年7月から同省参与。トキの保護増殖や藤前干潟のラムサール条約湿地登録などを手掛けた。COP10開催準備にも参画している。

なごや生物多様性アドバイザー

1979年名古屋市生まれ。南山大在学中に、音楽を通じて国際交流や環境問題に取り組む市民団体「環音(わをん)」を設立。平和と環境をテーマに、東ティモールを舞台にした音楽ドキュメンタリー映画「カンタ!ティモール」の監督も務めた。「生物多様性じぶん条約」プロジェクト主宰。

司会・飯尾 歩  

中日新聞論説委員



MISIAさんメッセージ

 国連COP10名誉大使に就任したアーティスト、MISIA(ミーシャ)さん=写真=のビデオメッセージが、シンポジウムで紹介された。内容は次の通り。

MISIA(国連COP10名誉大使・アーティスト)・リズメディア提供

 今年は国際生物多様性年です。10月には世界192カ国とEUが参加するCOP10が開催されます。

 この会議では、生物多様性を未来に向けて守ること、そして守ることだけではなく、この生物多様性という貴重な資源を、この貴重な資源に配慮し、それを上手に使っていくことなど、生物多様性に関するさまざまな問題を話し合っていくものです。

 皆さんは生物多様性という言葉を聞いたことがありますか。生物多様性とは、人間だけのことではなく動物、植物、そして微生物、あらゆる命のつながりあい、それらが支えあうことを意味しています。

 今は、その生物多様性が危機に面しています。推定3000万種といわれている生物が、恐竜時代に比べて数百、数千倍の速さで、絶滅の危機に追いやられているといわれています。経済効果のみを追い求め、無計画に自然を破壊してしまった結果です。

 生物多様性とは何か。そして、それらが私たちの生活とどのようにかかわっているのか。それらを失ってしまうと何が残るのか。それらのことを皆さんと一緒に学び、そして考え、世界中の人々に伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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