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【社会】

大学で理科学ぼう 東京理科大に小中学生向け施設

 大学の中にありながら、地元の小中学生が自由に立ち寄って科学の実験・観察ができ、大学生らの指導も受けられる施設が、東京都葛飾区にできる。四月にオープンする東京理科大・葛飾キャンパスの図書館棟に開設される「葛飾区科学教育センター 未来わくわく館」で、区によると、大学構内にあって、児童生徒の教育支援をする公共施設は全国で初めて。 (村松権主麿)

 「理科離れが進む中、実験などを通じ、子どもたちに興味を持ってほしい」。センターの設置理由を、区教委の担当者はこう語る。

 区の総合教育センターで行っている科学教育事業をセンターに移行。五階建て図書館の一階に展示室や、実験室、工作室を設ける。展示室には、竜巻を起こしたり、ボウリングの球を空気で吸い上げたりする装置があり、子どもたちが自由に体験できる。

 小学六年生向けの「科学教室」も年十回、中学二年生向けの「科学実験コース」を年二十回行い、各三回ずつ理科大の学生が指導。ICカードを作ったり、蓄電池の仕組みなどを体験したりする。

 九月からは週二回、登録した中学生約五十人が放課後に工作室で学習でき、理科大生らが質問に応じる。十五人の小中学生を対象に年四十五回、学生によるミニ科学教室も開き、理科への興味を育む。

 

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