東京マラソン2013
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ロンドンなどと同じ組織に加入 東京マラソンが世界6大大会に

 東京都と東京マラソン財団は二日、ロンドンなど世界五都市の有名マラソン大会で構成する「ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)」に、東京マラソン(東京新聞など共催)が加入すると発表した。都は、これにより海外有力選手の参加が増え、世界的な注目が高まるとみている。

 WMMも米ニューヨークで二日午前(日本時間同日夜)、正式発表した。

 WMMは二〇〇六年に始まり、ロンドン、ベルリン、ボストン、シカゴ、ニューヨークシティーの各マラソン大会で構成。二年間のシリーズ戦で、各大会と、五輪、世界選手権の成績をポイント化し、総合優勝を決める。今後はここに東京の成績が加わる。WMMのシーズンはこれまで四月のボストン・マラソンから始まっていたが、例年二月に行われる東京マラソンが第一弾となる。来年の東京マラソンは二月二十四日。

 会見した猪瀬直樹副知事は「加入は二〇年の東京五輪招致を後押しする。今後の招致活動に弾みをつけたい」と話した。

◆「東京は高いレベル」 WMM事務局長 世界メジャー入り歓迎

 【ニューヨーク=吉岡潤】東京マラソンが世界ツアーの「ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)」に加わったことについて、WMMのグレン・ラティマー事務局長は2日、当地で記者会見し、「他のマラソンからも申し出はあったが、東京はいろいろな観点から見て高いレベルにある」と評し、歓迎した。

 これまでWMMを構成してきた5大会は米国と欧州の2地域に限られており、同事務局長は「アジアの大会が加わることは、グローバルバランスからメリットがある」と意義を語った。

 ボストンなど5大会の関係者も祝福。東京マラソン財団のレース運営責任者である早野忠昭事業局長は「着実にステップを踏んできた。うれしい」と応じた。2007年の大会スタート時から「ニューヨークシティーやロンドンなどと肩を並べる大会を目指す」と公言してきた早野事業局長は「これからは世界一になりたい」と話した。

 世界トップレベルの大会と認められたことで、一流選手の招聘(しょうへい)に弾みがつき、海外で東京マラソンの存在がさらに広く認知され、新たなスポンサーの獲得、海外から一般参加者の増加も見込まれる。早野事業局長は「2013年の大会はこれまでにないハイレベルな大会になる」と力を込めた。

 <ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)> マラソンへの関心を高める狙いで、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティーの5大会が連携して2006年に発足させたシリーズ。競技の性質上、年間の出場回数が限られるため、連続した2年間(06〜07年、07〜08年以下同様)の各大会と五輪と世界選手権(2年に1度)を対象に、各大会1位25点、2位15点、3位10点、4位5点、5位1点を与え、各選手上位4大会の合計で競う。優勝賞金は男女各50万ドル(約4000万円)。10〜11年は男子がムタイ(ケニア)、女子はショブホワ(ロシア)が獲得した。

(2012年11月3日 東京新聞)



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