経営再建中のシャープの労働組合が、今春闘で、電機メーカーの労働組合でつくる電機連合の「統一闘争」から離脱する方針を固めたことが12日、分かった。関係者によると、シャープ労組が統一闘争から離脱するのは初めてとみられる。
電機連合は定期昇給(定昇)の実施を要求する考えだが、業績不振のシャープは給与や賞与の削減を実施中で、ほかの労組と足並みをそろえるのは困難と判断した。14日にも正式決定し、電機連合に承認を求める。
一方、パナソニックグループ労働組合連合会は、パナソニックの営業損益が黒字であることなどを踏まえ、定昇維持に相当する賃金体系の維持を要求する方針を決定した。