東京電力は十日、福島第一原発1号機の格納容器内部を首振りカメラで撮影した動画を公表した。容器内の水位は底から約二百八十センチで、内部の放射線量は最大で毎時九八〇〇ミリシーベルトだった。人間が浴びれば四十分ほどで百パーセント死亡する極めて高い線量。
東電は、格納容器の既存の配管に穴を開け、カメラや線量計を挿入して内部の様子を調査した。
水位については、原子力安全基盤機構(JNES)がコンピューターによる解析で四十センチほどしかない可能性を指摘。実測の結果、解析を上回る水位があることが確認された。溶け落ちた核燃料は、完全に水に漬かっている状態とみられる。