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【東京】

台東区 今年の目玉 ’13 予算案 朝倉彫塑館 新装公開へ

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 改修工事中の「台東区立朝倉彫塑館」(谷中)は今秋、四年ぶりにリニューアルオープンする。吉住弘区長が二十四日、新年度予算案で発表した。文化財的な価値向上を図り、二〇〇九年十一月に工事をスタート。「東洋のロダン」と称された彫刻家、朝倉文夫(一八八三〜一九六四年)が晩年、自ら修復を手がけた昭和三十年代の姿に修復する。 (村松権主麿)

 彫塑館は敷地面積千三百平方メートルで、鉄筋コンクリート造りのアトリエ棟、木造の住居棟と旧アトリエ棟などからなる。朝倉の遺族らから八六年、区に寄贈され、「旧朝倉文夫氏庭園」として、建物と庭園一体で〇八年、国の名勝に指定された。

今秋、リニューアルオープンする朝倉彫塑館のイメージ図(台東区提供)

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 老朽化のため、改修や保存修復、耐震補強を施す。正面玄関に向かって左端にあった倉庫棟は取り壊した。アトリエ棟三階にあった客間「朝陽の間」の壁は、はがれた赤っぽいメノウの粒を塗り直した。

 彫塑館は、常設展示される朝倉の代表作「墓守」を含むブロンズ作品百六十三点や、朝倉の書画、道具などを所蔵する。従来、立ち入りを制限していた木造部分も耐震補強し、公開する。改修費用は総額約六億円。

 

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